親権取戻しの調停
子どもと会わせてもらえなくなり、さらに子ども達からも会いたくないと言われたことから、子どもの事はもう忘れてしまった方が楽なんじゃないか。でも、子どもの事は心配だし、このまま何もしなくていいのだろうか。
そう思う毎日でした。
いつも私の話を聞いてくれる会社の先輩が、自分が納得するまでやって、ダメだったら諦めればいい。と言ってくれました。
そうか自分が納得しないと次には進めない。
そこで無料の弁護士相談に行き、親権取戻しの調停のことを知りました。
親権取戻しの調停をやるにあたり、子どもと暮らす環境を整えるために、2LDKのマンションに引っ越し、弁護士さんを探し始めました。
知り合いの紹介と、インターネットで何人かピックアップし、予約を取って行きました。
ある女性弁護士さんには、「あなたの見かけは母親らしくないし、話も自分の事ばかりで、これではやっても調停員に信用されないから考え直した方がいい。」と言われ、取り合ってもらえませんでした。
他の弁護士さんにも相談したところ、「成功は約束できないが、それでも良ければ」という事で引き受けてもらいました。
調停では、相手は文書を持参し、「この文面の通りなので、何も言うことはありません。」の一点張り、その後の調停も出てきませんでした。
調査官が子どもに会いに行き、子ども達の様子を見つつ、気持ちを聞いてきてくれました。
結果は子ども達の本心はママに会いたいと思っているが、父と継母、私の間に挟まれて、本心を素直に出せないでいる。
ただ、子ども達が言っているのは、「ここに居たい、引っ越したくない」と言う事だと伝えられました。
調査官からは、まだ色々な事を受け止められる程の年齢ではないので、子ども達から会いにこれるくらい成長するまで、そっとしておいてあげた方がいいと言われました。
私はそれが子どもの為になるなら、これ以上傷つけないで済むならと思い、その提案を受け入れました。
ここから私は子どもの写真をダンボールにしまい込み、子どもの事に蓋をすることを決心しました。