100年の杜の設計に人生の組み立てを学んでみる
明治神宮へ行ってきました。今日は神社を取り囲むように在る森に来たくて、熱い中電車に乗ってきました。
「よく、東京にこんな深い森が残っていてくれた」
そう言われるほど深い森。木々が生い茂っているこの森が作られたストーリーに想いを馳せてみます。こちらを設計したストーリーと、設計者の本多静六さんについても載せておきます。
本多静六は、日本初の林学博士であり明治神宮の森づくりをはじめ「公園」の父と呼ばれ日比谷公園など全国60以上にもなる公園植栽の設計を手掛け、林学や造園学の分野で多くの功績を残した人物です。
(出典:本多静六に学ぶ、未来を見据えた「明治神宮の森づくり」)
海外でも林業を学んできた彼は、公園は「海外のものを多少見ただけ」という位の知識で設計を始めます。そこに林業の知識を活かして、豊かな場所を作っていきました。後にテレビでドキュメンタリーとして何回も放映されているのを見ていますが、その度に「木の特性を知り尽くしていたんだな」と思わせられます。
林業についての知識がとにかくすごい。そして、それを活かして明治神宮の周りにいつ、どの様な森になるかを木々の特性を考えて、成長のサイクルも考慮した森づくりをします。葉の茂り方も設計に入れたと言うので驚きです。
そのために、どの種類の木を植えるのかを入念に組み立てています。生きる動物も想定します。どういう生物が種を運ぶのか、など。
(出典:本多静六に学ぶ、未来を見据えた「明治神宮の森づくり」)
この考え方を自分のこれからを考えるのに当てはめてみます。
・いつどの様な森になるのか
あなたはいつまでにどの様な姿になっていたい? どう在りたいだろう。
・その為にどの様な木々を植えるのか
なりたい姿の為に何をするのか、していくのか?何が必要か?
・生きる動物は?
①目指す姿になった時に、周りにはどの様な人がいるだろう?いて欲しいだろう?
②目指す姿になるまでに、どの様な人・モノ・環境が必要だろう?
自分が明治神宮の森になった気分で答えを考えてみます。周りにあるものをさらに因数分解してみます。
上では動物だけを考えてますが、木が育つには、日光や水、土と言ったものが他にも必要だなと感じます。
こうした事を「今」から「未来」まで想像しながら組み立ててみると少しやる事が見えるかもしれないな、と。本多静六さんの様に素晴らしい計画を最初から立てる事ができればよいですが、中々それも難しいです。ですので、途中で「あれ、違うかな」と思ったら、また今に立ち返って質問をしてみればいいと思います。自分に。
泣いて喜びながらお酒や旅のお供にします。