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ロールモデル、不在につき。

どうも。まめのすけです。

いつも書き出しに困る私です。今日はロールモデルについて。

『ロールモデルが必要です』『ロールモデルはいますか?』

そんな言葉を聞く事がまぁまぁあります。
でもさ

ロールモデルって必要なのかな
(あぁ、言ってしまった。。唐突に)

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10年以上前、私はお腹に新しい命を宿していました。
当時の職業はSE。しかも得意分野はインフラ(夜中によく小人として作業するアレ)。そして、会社でもSEさんで2人目の妊婦さんでした。社内はSE以外にもコンサルタントがいる部門があったのですが、そちらでは出産育児の経験者が結構いました。

あとで聞いたら、SEさんで私より前に妊娠されていた方は退職されたと。

外資系だった事もあり、社内では「ダイバーシティ」などとは言われていましたが、現場では「え、夜中働けないんだったらもう女性だけで社内の仕事してればいいんじゃない」と言う偉い人や「他の部門は一度退職して子育てが落ち着いたら戻ってくる人もいるよ、一度やめたら?」と言われる事もありました。

経済的余裕ないんで、一度辞めるとか無理

正直余裕あったら子供との時間をたっぷり味わって仕事に戻るとかしたかったけど旦那さん(今はお別れ)の収入が振るわない我が家ではそんな選択肢なかった、という訳でもれなく仕事すること決定。

1年4ヶ月+産休のブランクに不安を覚えつつ。。いや、「もうやるしかない」という母ちゃん精神を心に留めていざ復帰。時短勤務を開始しました。

早速、女性のロールモデルと言われて外部から人を招いて講演を聞くイベントが社内にあったのでワクワクしながら聞いてみました。しかし、『役職は役員レベル』『住まいはオフィスビル最上階の希少な住居部分(=高い)』『子供なし』というハイスペック女子で

参考にならん。ほんとに同じ人間か?

という感想だけ。颯爽とハイスペロールモデルにさよならを告げ、人事部や上司と面談をしてみました。

『何ができますか』『何がしたいですか』『今後のキャリアは』という事に加え、次に聞かれた質問にハッとしました。

『何をしてほしいとかありますか?』

確かに、子供ができて時間的制約はありますし、休みがちにもなる。

『確実に帰れるところ、お休みも突発的にいただく可能性があるのでそれでもいい所がいいです・・・』恐る恐る言ってみました。

『あ、そうですよね〜』

あ、いいんか?


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それからは、色々なプロジェクトに行かせてもらいました。一部分だけ、最初から最後までと色んな形を取らせてもらいました。

かなり省略していて「うまくいってんじゃない」と思われるかと思いますが、『残業できないからダメ』『お客さんが気にしそう』と言われ続け、また、予算が少なくなると真っ先にプロジェクトから出される要因という位置にいました。昇格もすごーく遅い人でした。プロジェクトアサインを断られる事もしばしば。

何で私・・と思う事もありましたが、「やるしかない」と復帰の時に思ったその心が支えてくれたのと、私も会社も初めてで、やってみるしかないという状況。ウチ、お金稼がなきゃいけません。たわ言に付き合っている暇もない。しょうがない。

無知。だから動いてみる。

また、
・できる事
・できない事
・やりたい事
・やってほしい事
・何に貢献できるか

こうした事を言い続けていたら、少しずつ味方が増えてきました。他にも気をつけていた事もあるのですが、それはまたの機会に。

そして何より、

私を受け止めて仕事をくれた人に全力で感謝と貢献をしよう。

と、事あるごとに『ありがとうございます!』と言っていた気がします。その間、ロールモデルという、私の前を走る人はいませんでした。目の前に来た問題や困りごとを、只々、『相談して』、『考えて』、『試して』みる日々でした。まるでゲームしているみたいに、失敗したら、もう一回。やり方も変えてみることも。相談先は、「相談できる人になら誰にでも」。

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確かにロールモデルやルールがあれば参考になったかもしれない。でも、子供の状況も、家族の協力度も、自分の状況も人それぞれなのでピッタリは合わない。

だからやってみないとわからない、という所はいつでも生まれてしまう気がします。

そうすると、ロールモデルにこだわらなくてもいいのかな、と思うのです。



泣いて喜びながらお酒や旅のお供にします。