メイク グレート トランプショック アゲイン?

何度でも何度でも僕は生まれ変わっていく そしていつか君と見た夢の続きを・・・の巻


8年前の2016年の11月9日の午前8時
私は新宿のスタバでスタンバイしていた

当時はヒラリークリントンが優勢とみられていて
トランプは泡沫候補だ
まさか、いくらなんでもトランプを選択しないだろうと思っていた
まだアメリカの良識というものを信じていたわけだ
しかし、案外接戦が昨晩から報じられていて
ラストベルトが勝負と言われていた

トランプは政治経験がなかったし
セクシー女優とのスキャンダルが暴かれていたし
ユダヤ財閥との関連、ロシアオリガルヒとの関連も問題視されていた

一方、ヒラリーは夫のクリントンの女性秘書との性的関係が暴露されたもののそれを乗り越えた(?)という古き良きアメリカの良妻賢母のイメージを売りにしていた(相当胡散臭かったが)

もちろん私にとってはどっちになろうが構わないが、とにかく当日は相場が激しく動くことは予測でき電源を確保しチャートを眺めていた
当時の私はスイングのみで先物売買していたが、今日ばかりは一日のなかの動きを追うためにデイトレに挑戦するつもりだった

確か昼前から開票結果が進み思わぬ州でトランプ優勢が伝えられると
そのショックでどんどん株価は急落していった
私は開票結果に驚きながらも売りを重ねてどんどん収益をのせていた
数分で十万円単位で膨れていく
私の記憶では、スイングステートのうち、もともと民主党が強い
ペンシルベニア、ウイスコンシン、ミシガンが軒並み共和党に流れた瞬間が最もショッキングで大きな株価の下落をみた

その段階で数百万円の差益がでていて
なんだデイトレなんて簡単なもんだなあと思った
その日のスタバは学生や主婦が日々のなんでもない会話を続けていたが
まさか、その隣でパソコンに夢中の変なおっさんが、クリック一つで1時間あまりで数百万も一気に稼いでいるとは思うまいと一人ほくそ笑んでいた

午後につれてだいぶん戻して、幾分かの手終いが出ていたが
トランプがアメリカ政治を真っ当に動かせるはずはありえず、世界混乱を引き起こすだろうことは容易に予測されて当面は下げが続くものとおもっていた

2015年後半から相場は下げ基調で2016年は一年間はもみ合いが続くすっきりしない相場だった
私はこの選挙結果はもみ合いからのさらなる下げが継続すると見えた

その日の終値は1000円以上の下げで終了し
私も多数の差益を生んでいたショートを抱えていた
このまましばらくは下だろうからスイングに移行しようというわけだ
ウキウキしたままスタバを後にした私は週末はちょっと贅沢なディナーでもとろうかと思っていた

ところが夕場、急速に巻き戻しが発生する
そうとは気づかず意気揚々と帰路についた私は帰りの電車の中でふとスマホを覗くと既にショートの何割かが赤字になっていた
それでも全体としてはまだまだ黒字で
どうせこれは一時的な巻き戻しさといくつかのショートを処分しながらも全体としてはホールドした

しかしその後も巻き戻しは止まらずザラ場の下げの7割を超えた段階で堪らずすべてのショートを処分することに追い込まれた
結局、数万円の黒字を確保したものの数百万の収益はその日のうちに私の手から滑り落ちていった

翌日の株価は全戻し以上となってその後は長い上昇相場に移行していた
当時のスイングのマイルールではロングのエントリーシグナルが出ていたが、私はあまりのショックでエントリーする気になれずその後のスイングのロングの収益をも逃すことになる

情けない話だ

この2016年の失敗の教訓は
1.デイトレはどれだけ収益や損失が出ていてもその日のうちに手終うべし
2.売買に個人的な思惑や思い込みはすべて排除すべし
3.デイトレであっても再現性があるマイルールに従って売買すべし

さて、2024年11月
5日投票で日本時間11/6の9時ごろから東部地区の出口結果が公表されはじめ早ければその日の午後には結果が出る可能性がある(正式な結果は数日後になるだろうが)

今回も接戦が伝えられる
相変わらず白人の保守系キリスト教男性vsカラードの革新系女性というわかりやすい構図
前回は初めての黒人大統領であるオバマの反動がトランプという強い反動を生んだと理解するが、今回はどうなんだろう

前回はトランプ自身も本当に自分が大統領になるとは思っていなかった
今回は本気で大統領になるつもりなんだろう
少しは彼も進化したのだろうか

そして、私もこの8年間でどれほど進化したのかを試される
どんなショックが来たとしても冷静にマイルールを貫けるだろうか





いいなと思ったら応援しよう!