【速報】2025年度私立大学入試、志願者数増加も地方大学は苦境 – 新課程入試の影響とは？

2025年2月27日 08:40

1. 2025年度私立大学入試の現状

2025年度の私立大学入試が本格化する中、都市部の有名私大に志願者が集中する一方、地方の私立大学では定員割れが加速していることが明らかになりました。これは、受験生の安全志向や、新課程入試の影響、共通テストへの不安など、さまざまな要因が絡み合っているためです。

特に、難関私大の一般選抜志願者数は増加傾向にあり、早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、法政大学、東洋大学、近畿大学などの志願者数が10万人を超える大学が続出しています。一方で、日本私立学校振興・共済事業団のデータによれば、定員割れを起こしている私立大学は354校に達し、全体の約6割に及ぶことが報告されています。

こうした状況の背景には、受験生の動向の変化、新課程入試の影響、大学ごとの経営戦略の違いなどが挙げられます。本記事では、最新のデータをもとに、2025年度の私立大学入試の現状と今後の展望について詳しく解説します。

2. 最新データ – 2025年度私立大学の志願者数動向

まず、今年の私立大学の志願者動向を見てみましょう。

（1）都市部の有名私立大学が志願者を集める

最新のデータによると、2025年度の私立大学一般選抜の志願者数は前年比106%となっており、特に共通テスト利用方式の志願者数が111%と大きく増加しています。主な志願者数の多い大学は以下の通りです。

全国1位：近畿大学（志願者数約15万人）
明治大学、千葉工業大学、東洋大学、法政大学（志願者数 10万人超）
早慶MARCH（早稲田・慶應・明治・青学・立教・中央・法政）は軒並み志願者増
関関同立（関西・関学・同志社・立命館）も志願者数増加傾向

都市部の有名私大への志願者集中が進み、倍率の上昇が予想されます。

（2）地方の私立大学は定員割れが深刻化

一方で、日本私立学校振興・共済事業団の最新レポートによると、定員割れを起こしている私立大学は354校（全体の約6割）に達しています。特に、地方の小規模大学では志願者が減少しており、今後の経営に不安を抱える大学も増えています。

3. 2025年度入試が「都市部 vs. 地方」の格差を拡大させる理由

（1）新課程入試の初年度で、安全志向が強まる

2025年度は、新課程入試が初めて実施される年です。これにより、受験生は「どのような問題が出るかわからない」という不安を抱えており、過去のデータが豊富で傾向が読みやすい有名大学を志望しやすい状況になっています。

また、受験生はリスクを避けるため、例年以上に「確実に合格できる大学」を慎重に選んでいるため、地方の小規模大学が敬遠されがちです。

（2）共通テストの変更が私立大学の志願動向に影響

2025年からは、共通テストに新たに「情報Ⅰ」が導入されます。情報系の科目に不安を感じる受験生は、共通テスト利用方式を避け、私大の一般入試に流れる傾向が強まっています。

そのため、共通テストを経由しない一般選抜枠に志願者が集中し、都市部の大学の倍率が上昇する結果となっています。

（3）私立大学の経営格差が拡大

都市部の大規模私立 → 志願者が増加し、学費収入も安定。経営が盤石に。
地方の小規模私立 → 志願者減少により、学費収入が減り、運営が厳しくなる。

志願者数が減った地方大学では、定員割れによる経営不安が高まり、一部の大学では「学部の縮小」「他大学との統合」「最悪の場合、閉校」といった動きが進む可能性があります。

4. 今後の展望 – 受験生・保護者はどう動くべきか

「大学の偏差値」だけでなく「財務の安定性」にも注目を

都市部の人気私大では、志願者が増加することで競争が激化し、不合格者が増える可能性があります。志願者が少ない地方大学を狙うという選択肢もありますが、その際には大学の財務基盤の安定性をしっかりと確認することが重要です。

地方大学の生き残り戦略

特色ある学部・教育の強化（情報・DX・地域連携）
地元企業との連携による就職支援の強化
オンライン教育の拡充（全国の学生を取り込む）

5. まとめ

2025年度は新課程入試の初年度であり、私立大学入試では都市部の有名私大に志願者が集中し、倍率が上昇する一方で、地方の私立大学の志願者減少が深刻化してしまった様子である。

今後、特に地方の大学を選ぶ際には「偏差値」だけでなく「財務の安定性」「特色ある教育」「就職支援の充実度」なども重要な視点になってくるでしょう。

受験生・保護者は、こうした最新の動向を踏まえて、慎重に進路を選択することが求められます。

最後まで記事を読んでくださり本当にありがとうございました😃

㊗️ 財務分析プラットフォーム完成！

りばちゃんは、念願だった財務分析プラットフォームが完成しました！
そのプラットフォームに大学が公表している財務情報を投入し、決算情報のほか各種指標をみなさまにご提供しようと考えています。
各大学ごとに分析したレポートを作っていきますので楽しみにしてください。

受験生を持つ親として学費の高騰・家賃生活費の高騰には敏感なので、お金情報を中心にしようと思いますが、こんな情報も入れてほしい等のご意見があれば、ぜひコメントいただけると嬉しいです！

では、またの記事でお会いしましょう！
本当にありがとうね〜！