【海外登山】ランカウイ島(マレーシア)のMat Chingchangというガチ熱帯雨林の山を登ってみた
2024年4月30日、マレーシアで「伝説の島」と呼ばれるランカウイ島にあるMat Chingchangという山に登ってみました。
登山ももう少しで始めて1年が経過しようとしています。早い。YAMAPの記録を見ると登頂した山は184座、活動日数は55日と本当にこの1年でたくさんの山を登ってきました。海外登山は2回目で、前回は台湾の山を登りました。
というわけで今回は、マレーシアのMat Chingchang山に挑戦です。この山はランカウイで2番目に高く、東南アジアで最も古い地層で構成されており、ランカウイ島が「伝説」と言われる起源となる様々な伝説がある山だそうで、神秘の山とも呼ばれています。
標高は701メートルで、スカイブリッジでも有名な山です。今回はそのスカイブリッジにはあえて行かずに、自力で山頂まで登ってみました。(スカイブリッジはケーブルカーで行くそうです)
おそらく日本人でこの山にわざわざ登る人はほぼいないと思うのでかなり貴重な記事になると思います。
コースも「THE熱帯雨林・ジャングル」とも言うべき密な熱帯植物や動物たちがいて、日本人の自分としては緊張感がありました。
さらに、序盤は緩やかですが後半になると、短い距離で一気に登っていくハードな急登が続き、ロープを使って登っていく必要があるのでグローブが必須です。
場所はマレーシアの首都クアラルンプールから飛行機で1時間ぐらいのところにある離島「ランカウイ島」の上の方にあります。タクシーで登山口まで行けました。
事前に調べた情報によると、かなり厳しい登山になるとのことで、南国の熱帯雨林での登山は初めてなので少しビビりました。※ちゃんと水は3リットル持参しました。
登山口までタクシーで行きましたが、トイレやカフェがあり、便利でした。帰りもここからGrabでタクシーを呼べたので、スカイブリッジという有名観光地もあるので、比較的行きやすいと思います。
最初はこんな感じでひたすら階段を登っていきます。人は数人程度いました。
山頂までのざっくりした地図です。途中滝があり、多くの人は滝を見て下るルートを選ぶので山頂までいく人は稀です。
滝に到着です。これはTelaga Tujuh Waterfallと言われ、900の急な階段を登ってたどり着きます。「七つの井戸の滝」として知られるこの場所は、ランカウイ島の神秘と自然の美しさを象徴しています。
伝説によると、この滝は元々七人の妖精によって作られたそうで、妖精たちは天界から地上のこの地へ降りてきて、妖精が自分たちのために七つの自然のプールを創造した結果がこの7つの滝だそうです。
なので、この滝は、特別な癒しの力があるとされ、病気を癒やしてくれるという伝説が受け継がれています。水浴びしている人も多くいました。
滝を見終わったら更に階段を登っていきます。
いよいよここが登山口です。雰囲気が急に変わってここから薄暗い熱帯雨林のジャングルになっていきます。
日本とは生えている植物も全然違いますし聞こえてくる動物の声もぜんぜんちがう(猿の声が常に聞こえていた) ので最初は若干怖かったです。また、ヒルがいつ出てくるかわからないらしいんで、噛まれないように注意です。
ジメジメとしていて、人がいなくて不気味です。
中盤に来るとロープが出てきました。恐ろしいほどの急登が始まります。
だんだん岩場が増えてきまして、滑りやすく注意。これは雨が降ったら本当に大変だ…
実はこの日泊まったホテルのエアコンのせいで風邪を引き始めていて若干微熱が出ていました。(温度調節できないエアコンが風速と温度MAXで夜中に稼働していて寒かった…)
微熱ということもあり、いつもより心拍数がすぐ上がる上に休んでもなかなか心拍が下がらない状況で、この急登は登山始めて1年で50回ぐらい山に登った中で一番しんどかったかもしれません。
熱帯雨林という暑さにやられたのもあります。
ということでいつもの半分ぐらいのスピードでゆっくり休みながら少しずつ登っていきました。
体調がすぐれない中、心が折れそうなぐらいキツイ急登でした・・・
山頂付近に来て急に開けてきました。海の絶景が見えます。
ついに山頂!本当にしんどかった…雨雲が出てきて今にでも雨が降りそうな雰囲気が出てきました。東南アジアということもあり、天気は不安定でスコールはいつ来てもおかしくありません。この岩場の多い急登で大雨となると、下りは非常に危険なので、急いで下山します。
伝説の島の神秘の山の山頂からの景色は最高でした。偶然鳥も写ってた!↓
ということで雨の気配があり、急いで下っていきます。
危険エリアを出たあたりで案の定豪雨が。写真だと分かりづらいですが一瞬でずぶ濡れになるようなバケツを引っくり返したような雨が降ってきました。傘があったので、傘をさしながらあるいて、屋根のある休憩所で休憩です。
山頂付近は危険なので、降るタイミングがこのタイミングで本当良かったです。
山の下の方まで来ると不思議なことに、晴れていました。豪雨はやまの中だけだったようです。
ということで下山してマンゴーアイスとスムージーで休憩です。微熱のせいか悪寒もあり、いつも以上に消耗して、もう動けない!ってぐらい疲れていました。いつも登山してもこんなに疲れないんですが、この日はしんどかったです。
下山してすぐのところにカフェがあって本当に助かりました。
CoffeeNutsという美味しいコーヒーが飲めると有名なお店があったのでここにも寄ってみました。
ここでは先程の妖精の伝説がある滝の水をろ過したコーヒーが使われており、自然の恵みを感じられる素晴らしいコーヒーが飲めます。滝の水ってことで健康になれるかも?
ということで4時間以内でなんとか登って下ることができました。本当にしんどかったですが、体調が良ければもう少し楽に登れただろうなと思っています。前の記事の台湾の「波津加山」もそうですが、海外2連続キツすぎな山でした。でも異国の山って聞こえる音も匂いも、見える景色もすべてが違ってて刺激的で楽しいです。
おまけ
チェナンビーチ付近に泊まったのでビーチと食べたもの載せておきます。イスラム教国であるマレーシアは酒税が非常に高いのですがこのランカウイは島全体が免税なのでお酒も安く飲めます。例えばスーパーでタイガーを買うと90円ぐらい。天国です
このNASI GANDARのお店、具材を好きな分とって、最後にレジで取った分の会計をしてくれるシステムですが、圧倒的ローカル感と、ローカルならではの安さを楽しめるんでとてもおすすめです。滞在中2回も行ってしまいました。
以下はチェナンビーチのレストラン。お高めでしたが、スズキのグリルがバター風味でとても美味しくビールが進みました。
以下はチェナンビーチで人気のローカルレストラン。メニューが豊富で安くてお店の人がとても優しくて、良かったです。魚もかなりの大きさでした。
↓スーパーのビールの価格、タイガーが2.8RM(約90円で円安でも、安く感じる)
前回の台湾登山の記事もぜひご覧ください!この山も日本人がほとんど行くことのないマイナーな山です。↓