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国語テスト攻略術?

 国語のテストは、学校の定期テストや入試だけではなく、就職試験の一般教養でも逃れられないと思います。漢字や語句、ことわざなどの知識を問う問題だけだと何とかなるでしょう。

 また、古文、漢文、短歌に俳句なども、攻略は比較的容易かと思います。困るのは、おそらく現代文。特に、小説や詩などは、出題者の主観的解釈が、正解となります。実に厄介な分野だと、思っている人も多いことでしょう。私なりの助け舟を、出しましょう。

 かつては、公立高校入試程度なら、1問たりとも間違わない自信がありました。ズルは存在しません。私は、中学校卒業程度の漢字や語句の知識が、ありました。そして、国語のテストの「答え方」も、知っていました。

 国語は勉強しても、仕方がない。その勘違いを正す努力をしました。勉強すれば、テストで高得点が取れる。その厳然たる事実を知らしめる試みを、あなただけに教えます。

 国語は、数学である。指定された答え方を守れば、正解をゲットできるのです。まずは私の定期テストの作成方針。手がかりが見つからない問題は出さない。それだけです。

 テストは、今まで取り組んだ業者の小テストから出題すると、宣言します。また、部分点なしの完全解答とする。そう宣言します。そして同一の問題文と設問とします。もちろん、小テストでの正解は、バレています。

 何も準備しなければ、記憶に頼るしかありません。そういう生徒は、悲惨な点になるわけです。小テストの枚数は、両面印刷で4枚ぐらいです。漢字の数など、たかが知れています。設問と正解などを覚えるのは、容易なことです。しかし、高得点を取る生徒は、更なる準備をします。それこそが、テスト対策の勉強です。

 どんな答え方を要求されるか。実際に、設問を作成してみるのです。その方法は、授業で学習済みです。実際のテストでは、答える方法が問われるのです。この説明で、私の意図は伝わったでしょうか?理解できた人は、エライ!

 業者の小テストが問う答え方は、曖昧そのもです。ここに目をつけました。私が実際のテストで行う指示を、いくつか紹介しましょう。普通の国語のテストで、普通に行われている指示ばかりです。特別な指示では、ありません。

・〜字で、文中から抜き出せ。(一番簡単!)
・〜字以内で、文中から抜き出せ。
・一文の終わりor初めの〜字を答えよ。
・文章中の言葉により、〜字以内で答えよ。
・〜を◯文節で答えよ。
・〜の初め(終わり)の◇文節を答えよ。
⭐︎+「句読点を含むor含まない」もあり。

 小テストの正解と意味は同じでも、答え方を失敗すれば、アウトなのです。邪道スレスレだと言われるかもしれませんが、書いている内容がだいたいわかるので、4点のところ2点などという、採点者の勝手な主観的な判断は皆無です。主観的採点こそ、邪道そのものですね。

 最も厄介なのが、択一式の問題です。この解法にも、コツがあります。出題者は、その意図をできる限り隠そうとします。これを見破るのは、ジャロと呼ばれる日本広告審査機構のCMを、参考にするべきです。

 例えば、4択問題で正解が1つとします。残り3つは不正解です。問題作成者によって、それらの選択肢がウソ」「大げさ」「紛らわしい」となっている場合が多いのです。CMのキャッチコピー「ジャロって何じゃろ?」を活用します。

 「ウソ」は、一番容易に見つかります。文章にそぐわない考えだからです。「大げさ」は、下手な出題者によって、それだけ、やたらと長かったり、短かったりします。私は、4択を同じ字数に仕立てます。更に、妙に難解な物言いをするのも、「大げさ」と言えます。これで、4択が2択に縮小します。確率2分の1です。

 「紛らわしい」は、少々難解です。文章を読み直して、2つを見比べる冷静な目が必要です。しかし、2択だと選ぶ決断をすることができるはず。正解が、キラリと光ります。ただし、試行錯誤を経験しないと、残念な結果になる結果に遭遇します。つまり、悔しい思いをしてナンボなのです。これが、国語の試験勉強です。

 しかし、4択、5択問題は、甘くはありません。「最も適切なものを」が付くと、正解が2つあると解釈してください。2択までは至りますが、どちらが適切かの判断が求められます。説明的文章だと、文章全体を要約する力が、求められます。読み取りの能力が試される場です。

 この時、私は声を出さずに呟きます。この文章の書き手が言いたいことは....と。更に問題用紙の隅っこに、キーワード・キーセンテンスを書き殴ります。高度な言い方をすれば、主観を捨てて、客観視するのです。そして、設問の解答を、自分の言葉で書くのです。目的は、出題者に負けないで打ち勝つことです。

 ちょっと高度な領域に行ってしまいました。しかし、エンピツ転がし問題は、採点の効率アップゆえに、なくならないでしょう。全国規模の大学入試センターが、その張本人というのが現実なのですから。

 そして、学力自慢する某県の高校入試問題で4択問題の合計点が、56点という年もありました。しかも、その県は、神奈川方式と真逆の合否判定をしています。すなわちテストオンリーという、信じられない方式で合否を決めて平然としているのです。実に怖い話ですね。

 もうおわかりでしょう。国語は、数学の如く勉強しないといけないという現実を。ちなみに休止状態の「カウンセリング本荘」では、点数急上昇の国語指導もメニューに入っています。今は、ご依頼に応じることはできません。3年後には、再開しているかもしれません。どうぞ国語の先生に恵まれますように。

 文末の「です」が、やたらに多い下手な文章になってしまい、大変失礼しました。




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