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愛を止めないで♪
高校3年生の文化祭。オンボロ体育館で、ステージ発表しました。画像は、Canvaで生成したものなので、実際の私たちとは全く違いますが、ギター3人にメイン・ヴォーカル1人の4人組。グループ名は、アウト・コース。ゴルフ用語に疎い、田舎少年の単純浅はかなネーミングだったというわけです。
一番左が私の位置でした。さあ、何を歌っているのでしょうか?表題の曲名でおわかりの方は、かなりお年を召していらっしゃると推測されますが、今なお活躍中の小田和正さんがメイン・ヴォーカルだった、オフコースというニューミュージックのバンドの曲です。
高校時代、こんな田舎にも2回ほどドサ回りでやってきて、私たちは当然見に行きました。高音の小田さん声がキンキン響いて音響も悪くて、バンドも上手とは言えないものの、私たちはハーモニーの良さに酔いしれて、和製クイーンのように思っていました。観客はまばらで、MCなどない、そっけないコンサートでした。
先日、NHKのBSで、76歳のお年になられた彼の全国ツアーの様子が放送されていました。懐かしい「愛の唄」や「生まれくる子どもたちに」などが流れ、心は高校時代にタイムスリップしてしまいました。思わず聴き入ってしまいました。そして、観客の年齢層に納得しました。デビューから既に50年。しかし、彼の声は、若い頃より澄んでいました。
一応進学校に通っていた私たちにとって、小田和正さんが東北大、鈴木康博さんが東京工業大と、いずれも理系の秀才は憧れの存在。私は特に鈴木さんのコード進行の巧みな点に、インテリジェンスを感じました。また、2人のハーモニーの美しさは格別。当然、猿真似の対象となったわけです。
その時代に頭角を表していたのは、かぐや姫やチューリップ、吉田拓郎といったところで、フォーク・ソングが席巻していました。そんな中でオフコースは、グループ・サウンズもどきの愛とか恋を歌うヘナチョコグループ扱いだったようでした。
私はそれまで、外タレに夢中でした。オリビア・ニュートンジョンの、『そよ風の誘惑』に魅せられ、ビートルズ、カーペンターズ、ディープ・パープルを経て、プログレッシブ・ロックへ。ELPに夢中になり、イエスのハーモニーに惹かれていました。
それまで独学でクラシック・ギターを弾いていましたので、聴くことから演奏するに移った時にフォーク・ギターをバイトして購入。近所の友人3人組で、行き着いたのがオフコースでした。なぜかというと、1人が小田さんの音域まで高音で歌えたからです。
その後、同じ高校のSm君が加わり、4人で練習を始めました。発表前日は合宿して、4部合唱をア・カペラで歌えるまでになりました。しかし、誰もが初ステージ。アガリまくって声が震えて、まばらな拍手をもらいました。まさに青春時代の苦い思い出です。
さて、上の動画にも出てきたように、ヘタクソバンドのオフコースもバンドメンバーが一新して、後にビッグ・グループになりました。特に、若くて地味な清水仁さんのベースがキマっていて、私も大学時代はベーシストでした。彼に、ベース音の入れ方の基本を学びました。
就職してから、演奏は1人ギターだけになりました。13歳の時、叔父が選んでくれたクラシック・ギター( ¥15,000 )です。出会いから半世紀。まだ私の手元にあります。一番安いグレードながら、年月がストラディバリのごとくいい音になっています。このギターには、ケースすらありませんでした。東京で5年、新潟で7年と、一緒にウロウロした仲です。今は無理ですが、『アルハンブラ宮殿の思い出』まで到達しました。好きこそものの何とかですね。
それはさておき、76歳の小田さんの歌声に強烈に触発されてしまいました。
音楽をやりたい!
長らく縁のなかった、この楽器を手に取ってみました。What is it ?
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6弦あり、クラシック・ギターと同じです。かなり小さいので、生音もあまり大きく出せません。下部にケーブル端子があり、エレキギターと同じくアンプで鳴らせます。エフェクターを使えば、ハードロック・サウンドも出せるんです。日本製で、5万円ぐらいだったかな。
チューニング完了。運指練習をしてみましたが、全然ダメでした。15年ぐらい弾いてなかったのですが、これほど衰えるとは思ってもいませんでした。心底ガッカリしました。しかし60の手習をしようかと。13歳当時からある教本や楽譜は大事に仕舞っています。
ウルトラ簡単曲の『禁じられた遊び』すら弾けません。オフコースの歌本もあります。平井堅のもあります。やってみたいのは、弾き語りというレベルですが、とことん覚えたギターコードもフォーマットしていました。
ちなみに、50年物のクラシック・ギターや背中がFRP製で真ん丸いフォーク・ギターもあります。ついでに、沖縄の缶カラ三線もあります。その譜面もあります。
何かとてつもなく大切なものを、過去に置き去りにしてきた思いにかられて、ちょっと落ち込んでいます。でも、失うものは何もないと開き直って、再度チャレンジしてみようかと思い始めています。得意だった変則アルペジオまで弾けるようになろうと思います。
そして、歌う曲はこれ!
作詞・作曲 小田和正 『秋の気配』
あれがあなたの好きな場所......♪
大いなる川のように.......🎵
こんなことは、今までなかった.....🎶
さて、誰に聞かせたらいいのでしょうか?こんな古い歌を聞く人は、いるのでしょうか?余計なことなど心配せずに、はるか昔に居酒屋を回っていた「流し」を目指します。
さて、最近の通勤では、ショパンコンクール第2位の快挙を成し遂げた反田恭平さんの「凱旋コンサート」を聴いています。音の一粒一粒が燦めいて、さすがの演奏です。
また、心理士研修で岩手大学に行く時は、ポップスに様変わり。行きは、ユーミンや今井美樹など女性アーティストの歌声を聞いて愛車を走らせます。約3時間の行程です。帰りは一変して、歌なしになります。管弦楽曲が多くなるようです。バッハを好んで聞きます。そんなバリエーションも、Apple Music(¥1,980/月)のおかげです。iPhoneからBluetoothは超便利!
午後6時からはFMに切り替えて、「ハラミちゃん」の超絶技巧ピアノを堪能します。それが終わると、もう自宅の近く。今日学んだことを反芻して帰宅します。
音楽とは、呼んで字の如く音を楽しむ営みです。聞く側は「楽」そのものです。しかし、それを聞かせる側は、並大抵の努力では通用しない世界に生きているのです。襟を正して聞くことも大事かな?高嶋ちさ子さんが「1日サボれば、取り戻せるかどうか」という話をしていました。そんな厳しい世界なのですね。
今回は、思いつくまま音楽の話をしてきました。そのまとめではないのですが、読んでいただいた皆さんにコツをひとつ捧げます。
ギター弾く場合、上達するほど力を抜いて弾けるようになって、楽器も響きを増していきます。例えば、左手でフレットを押さえる時に苦労するのが、「セーハ」です。6本の弦全てを人差し指1本だけで押さえ、6本全部が鳴らないとダメ。それができないと、簡単な伴奏すらできません。そんな時、強い力で握り込みますが逆効果です。
上手な人は、ただ軽く指を置いている感じで裏面に当てる親指を離しても、音は変わらず響きます。そして、中指、薬指、小指は自在に動かせます。音楽が成立します。
これは、人間がスポーツをはじめとした動きに共通するコツです。ピアノは腰で弾きます。指は、その次です。テニスラケットは、軽く引っ張るとスポンと抜ける緩さで握ります。レシーブする時、どういう面にするかクルクル回すことができます。ポーズではありません。
また、教訓口調になってしまいました。力が入っている証拠です。文章からアクの強さだとかクドい読み味を抜くには、コツがあるのでしょうか?どなたか、ご伝授いただけたらと願うばかりです。
あんなに喋る小田さんを初めて見ました。未だに笑顔を要求されて困っているとか。小田さんは気難しく、相方の鈴木さんはフランクな人だという印象でした。しかし、それだからこそオフコースなんです。いつも偉そうな態度だと言われる私の救いになっています。さてと、チビ・ギターでもやってみようかな。