万年中腰女
私は万年中腰女(まんねんちゅうごしおんな)だ。写真を撮るときはいつも中腰だ。中腰でマヌケに顔をカメラに向ける。正面から見るとそうでもないのだが、横から見ると、中腰女たちが地面から90度顔を上げてにやついている光景は心底マヌケである。
そんな万年中腰女、自分の本名が嫌いである。いかにもノリでつけられたという名前が嫌いである。
私の周りには「しっかりとした」名前が多い。実例ではないが、例えばさとこ、みなこ、さくらこなど〇〇子系、ゆみ、ひかり、ふうかなどの王道系が多い。注目しているのは音というより当てられている漢字で、名付け親によってしっかり考え抜かれた、意味のある漢字という感じがするのだ。一度自分の名前の漢字を調べたら、「〇 名前 よくない」と予測検索があり、私らしくなく落ち込んだものだ。漢字には一文字一文字意味があるんだなあとしみじみ感じるのである。
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