甲状線乳頭がんの手術~退院まで
これまでの経緯(手術と費用)はこちら。
3. 手術の実施
手術の一週間前にCTスキャンで転移の確認を行った。担当医からは後にも先にも結果について何も言われず、おそらく転移はなかったのだと思う。それから、入院の直前にPCR検査をした。こちらも陰性なら連絡はしませんと言われた。
入院に際し、「必要なものは全部用意するから!」と言われたので、当日持参したものはマスク、身分証(免許証)、携帯の充電器、メガネくらいしかもっていかず、朝6時にスッピン、パジャマみたいな恰好で病院へ。
口頭及び心拍数などのチェックをし、手術着に着替え、担当の看護師さんにベッドごと運んでもらい、そのまま手術室へ。自分で手術台に移動したあと、気づいたら知らない場所にいて、担当の先生が「大丈夫?」と声をかけてくれた。そのときはじめて、「あ、もう手術終わったんだ」と気づく。痛みはとくになく、わりとすぐに話もできた。たぶん昼過ぎくらいだった。
それから、病室に運ばれた。個室で広々していて、洗面所とトイレつき。それからは数時間ごとに心拍数や血液検査、薬の摂取で数時間ごとに看護師さんが来てくれた。ドレインや点滴など管が多くて身動きできないことが、入院中一番つらかった。
ご飯の種類はかなり豊富で、土地柄、タコスなど、とても入院食とは思えないものもあった。でも、さすがに手術後最初の夕食は食欲がなく、ヨーグルトとお茶で終わり。トイレも次の日の朝までは一人では行けず、「なんか申し訳ないなあ」と思いつつも、呼ぶたびに看護師さんは親切で、外国人の私にも気さくに接してくれたのがうれしかった。
翌日、夜中もバイタルチェックやカルシウム剤の摂取があり、あまり眠れず、ランチを待たずに退院の相談。血液検査をして、「もういいよー」と言われたので、11時ごろには退院。このときには、一人で歩いて話もふつうにできた。夜はシャワーは浴びずに顔だけ洗い、頭はドライシャンプー。それでもすっきりして気持ちよかった。
次は退院後の生活とこれからの検査の話。
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