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初めての干し柿づくり

子供の頃は
干し柿は全く好きではなかった。
子供の頃どころかつい最近までだ。

何年か前に、歳上の素敵で憧れの
女性が、家に遊びにきてくれた時に
おやつに、と手土産に干し柿を
持ってきてくれた。

おやつ、、干し柿。

なんて、ナチュラル思考。

わたしのおやつの大半は
あまりよろしくないが、
ジャンクなスナック菓子。
もしくは大好きなチョコレート菓子
焼き菓子、洋菓子のたぐい。

世を騒がせた
コロナ緊急事態宣言で
家に引きこもっている際に
時間を持て余していたので
お菓子作りや料理に
精を出し始めた。
この頃から
手作りにまさるものはない、と
ようやく目覚めた。
緊急事態な中、個人的には幸いだ。

市販のお菓子やお惣菜も
美味しいけれど
手作りは、過程も含めて
心にも栄養ゆきわたる。
ようやくナチュラル
ヘルシー思考がわたしの生活に
ゆき届き始めた。

だが、干し柿という選択はなかった。
子供のころに食べた記憶。
なぜ、この世に干し柿が
わざわざあるのだ、とまで思っていた。
食いしん坊のわたしだが、
干し柿に至っては
全く興味がなかった。

前述の女性いわく
「ミルクティーにも合うのよ」
と、にっこり。

素直に頂いてみた。

!!!!


うまっ!!

味覚が大人になったのか、
ようやく干し柿の
美味しさに気づく。

それからというものの
冬が来るたび、干し柿を
買い求め、味わっていた。

昨年末も待ちに待った干し柿が
いよいよ店頭に並び始める。

いや、なんだかいつもより
高くないか?と
伸ばした手が躊躇する。
昨今の物価高が
干し柿にまで…と悲しくなる。

ふと野菜果物売り場を見ると
干し柿用の柿が売っていた。

作ってみよう!
自分で作ったら
結構いっぱい食べられる…
グフグフ。

即、作り方を調べ
やってみる。
丁寧に慈しみをもって
渋柿をマッサージ。
カビないよう毎日
手をかけ、見守り
寒い朝も外に出て
柿を干し、夜には家に入れ
毎日、楽しみに柿と共に過ごした。

ようやくできた!
というか、初めてなんで
いい塩梅がわからないが
とにかくできた!

初めての干し柿!
美味しい!!

しいていえば、
もったいないと薄めに皮を
剥いたのが、口当たりを
悪くした。
気が早いが今年の冬は
もっと上手に作れるはず。

なんでも
やってみたらできるし
たとえ失敗しても
やれたことが喜びだ。

そして干し柿という
知恵に感謝。
自然の贈り物を大切に
味わう。

今年の冬にまた
楽しみが増えた。

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Yumie Maruyama
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