見出し画像

Le Wagon Tokyoに参加してきたリアルな感想 ③ Le Wagon Tokyo 完全レビュー

この記事はLe Wagon Tokyoの卒業生が執筆した体験レポートシリーズの一部です。元の記事はこちらからご覧いただけます。

________

この記事は、Le Wagon Tokyoにプログラミング未経験者として実際に参加した僕が正直にメリットや注意点をシェアすることで、参加を迷っている方やプログラミングの学校を探している方の判断材料の1つになればという想いで書きました。

総合的には絶対オススメのブートキャンプですが、マイナス点も合わせてお読みください。

こんな人にオススメ‼︎

プログラミング未経験者の方
英語を使ってプログラミングを学びたい方
スタートアップや起業に興味のある方
実践的に学びたい方
世界も視野に入れたキャリアに挑戦したい方
短期集中で学びたい方

Le Wagonのメリット

Le Wagonコミュニティには世界中からジョブオファーがある

Slackを通じて世界規模のLe Wagonコミュニティに属することになりますが、そこでは世界中からLe Wagon卒業生を対象にしたエンジニア募集が頻繁に行われています。特に多いと感じたのはスタートアップ企業です。ジュニアとして最初の1歩の会社を探したり、シニアになれば転職先を探す目的で使うのも良いと思います 。日本のブートキャンプには絶対にないメリットと言えるでしょう。

日本の外資スタートアップ企業へのコネクションが生まれる


Le Wagon Tokyoでは授業だけではなく、meetupを使った他のエンジニアと知り合えるイベントや、スタートアップイベントに関する情報が積極的にシェアされます。毎回授業終わりに先生と生徒が一緒に参加していました。なので1人でイベントに行くのが怖いという人も機会を逃しにくいです。僕はフランス本社で日本を含む4ヶ国に会社を持つ外資IT企業のエンジニアの方と知り合い、”日本支社でインターンから働いてみないか?”とオファーを受けました。仕事や先輩エンジニアと繋がるチャンスが多いことで卒業後のキャリアが大きく変わってきます。

参加者のやる気がハンパない


まず、Le Wagon記事①で説明した選考フローと40hのプレワークを乗り越えてきた人達です。そして、決して安くはない学費と時間を投資してキャリアチェンジや学ぶためにわざわざ日本に来ています。覚悟が違います。本気で学びたい人達が集まっています。Le Wagonが要求するレベルも高いので、それに応える熱意のあるメンバーが集まってます。北朝鮮がハワイへのミサイル発射の誤報が流れた時に実際に基地で寝てたら叩き起こされた人から自分のファッションブランドを持っている人など人生経験も国籍も年齢も様々な人がいてめっちゃ面白いです。そういう人たちと繋がれることも大きなメリットの一つでした。その人たちとチームを組んでウェブアプリを作っていく、すごくワクワクしませんか?

授業がインタラクティブ


日本の講義には話している人を遮らないという文化がありコミュニケーションの方向が1方的になりがちですが、Le Wagon Tokyoは東京にいながら海外大学のノリの双方向。レクチャーで喋っている先生をいつ遮って質問してもいいですし、先生もウェルカム。逆に先生も名指しでバンバン質問してきます。毎日1時間半〜2時間以上のレクチャーがありますが、ただ話を聞くだけでは無いので眠くならないですし、授業にアクティブに参加することで確実に理解度が深まります。

教科書より実践を最重要視している


午前中のレクチャーが終わった後は、その日のバディー(相棒)と二人三脚で実践的なエクササイズに取り組んでいきます。ジャンケン機能からTODO Listを管理できるWebページなど各チャプターに合わせて様々なエクササイズがあり、卒業後も改善して自分のポートフォリオに入れることができます。バディー制度のおかげで、他のエンジニアと協力して解決策が分からない問題を解決していく練習ができます。また、2人ともお手上げの場合はチケットを発行して助けを求めることができ、先生がすぐに駆けつけてヒントをくれます。チケットで駆けつけても、あくまで自分で考えるを尊重しながら助けてくれます。

そして、毎日6時ぐらいからはLIVE CODEというイベントがあります。これはクラスの全員の前で大画面を使ってコーディングをするというもので、与えられる課題はその日習ったことから応用が必要になるなど、少し難易度が高めに設定されています。みんなの前で間違えたらどうしよう。できなかったら恥ずかしい。など最初は色々やりたくない理由が頭をかすめていきますが、大丈夫です。なぜなら、みんなで考えるというルールがあるからです。自分が分かりそうならそのままコーディングするも良し、No ideaならクラスメートを名指しして助けを求めるも良し。不思議なもので段々と慣れていきます。度胸もつきますし、この問題に対してこんな考え方のアプローチがあるのかと他のクラスメートから学べる機会でもあります。因みに毎週金曜日のLIVE CODEはお酒を呑みながらやっちゃいます。これが異常に盛り上がるんだ。

英語でプログラミングを学べる


未だに英語とプログラミングは切り離せない存在です。コーディングするときのSyntax(文法)は全て英語である点と調べ物をしたときの解説記事は英語のリソースが圧倒的に多い点から、プログラミングを学ぶときは脳を英語モードにして学んだ方が良いと言われています。東京にある他のボートキャンプと異なり、最初から最後まで日本語を使う機会はほぼありません。英語の読解力をエンジニア職採用基準の一つとして設けている会社もありますので、東京にいながらプログラミングを全て英語で学べる意義はとても大きいです。

海外のLe Wagonからも先生が来る


各チャプター毎に先生が入れ替わるのですが、海外にあるLe Wagonキャンパスから教えに新しい先生が来ます。ボーダーレスそのものな制度。僕の回はバルセロナと中国のLe Wagonの先生が途中で合流しました。その国の最新エンジニア事情が聞けますし、それぞれ違うタイプのエンジニア人生を歩んでこられているので多様な視点から働き方 生き方のヒントをもらえます。例えば、バルセロナからの先生は”自由”を何よりも重んじていて、自由な人生を獲得するためにエンジニアとして働いています。なのでフリーランス系の仕事に詳しく、フリーランスになる段取りや働き方など実経験からのリアルな話を聞きました。また、中国からの先生はスタートアップ系を何百社と見てきた人で、ファイナルプロジェクトに対して厳しくも率直なアドバイスの数々をもらうことができました。このように9週間Le Wagon Tokyoの先生だけに教わるのではなく、異なるバックグラウンドを持つ人と関わることができるのも世界中にキャンパスを持つLe Wagonの強みです。

チームで1つのオリジナルアプリを開発してピッチする経験が得られる


エンジニアとして働くということは仲間と協力して1つのプロジェクトを開発していくことになります。その代表的な協力ツールのGitHubを使いながらチームで開発していきます。生徒がそれぞれプレゼンしたビジネスアイディアのうち上位の評価をもらったアイディアがファイナルプロジェクトとして採用され、そのアイディアでチームを組みます。しかし、その開発期間はたったの2週間。さらに、2週間後にはImpact hubの一般イベントとして、プロダクトを実際に動かしながらピッチをするDEMO DAYが予定されているというドSっぷり。DEMO DAYには毎回80人〜100人のオーディエンスが来ているそうです。主要ターゲット層の正確な設定から開発終了までチームでの事業立ち上げを2週間で経験することになります。めっちゃ濃密です。1番死んでいる時期であり、1番生き生きしてる時期です。実際に僕のアイディアが採用されてプロジェクトマネジャーとして働いて、英語のピッチまでやりきりました。達成感、ものすごいです。ここまでガチなブートキャンプも無いと思います。

Impact hubのエンジニアの方と繋がれる


平日は毎日Impact hubに通うことになりますが、Le Wagonの期間と卒業後1ヶ月間はImpact hubの会員と同じ扱いになります。金曜日のバーイベントや季節のお花見イベントなどに勿論参加することができ、Impact hubの会員の人と交流できます。会員には、元銀行員で独学でプログラミングを学び、現在エンジニアとして活躍されている方を始め沢山のエンジニアが働いています。また、Impact hubにはLe Wagonを卒業してそのままIT企業にエンジニアとして働いている先輩もおり、同じ建物で勉強するのは良いモチベーションになります。Le Wagon Tokyoのイベントにも気さくに出没してくれる先輩も多く、実際に現役エンジニアとして働いている人の話は貴重です。

卒業後も沢山のリソースがある


Le Wagonは卒業後も更なるリソースを解放しています。良い例の一つはReact/Reduxのレクチャーとエクササイズ。最近まで有料で出していたものが無料になりました。Le Wagonではバックエンドに比べるとフロントエンドを学ぶ期間が短いので嬉しいサポートです。ただし応用編なので事前にJavaScriptの基本からしっかり復習することをおすすめします。でも、卒業する頃にはプログラミング言語を自分で学べるレベルになっているので不安な人でも大丈夫ですよ。

その他にもLe Wagonの卒業生や先生が自主的にシェアしているリソースがあり、Google Mapの応用的な使い方やChrome Extensionの作り方から実に様々なレクチャーが用意されており卒業後も学ぶことは尽きません。

Rubyは日本の就職に強い


日本はRubyを愛用するエンジニアが多いです。なぜなら日本人のまつもとゆきひろさん通称Matzが開発した言語だからです。現在ではRubyは一番速い言語ではなくなり、世界で最も需要のある言語ではありませんが、日本では未だに根強い需要があります。例えば有名どころだとマネーフォワードやHulu、ShopifyがRubyを使っておりRubyエンジニアを募集している企業は多いです。現在の1番の長所は英語のようにすらすらと読みやすいプログラミング言語であり未経験者にも分かりやすいという点でしょう。RubyでObject-oriented programing languageの基礎を身につけることで、卒業後にPythonなど他の言語を学ぶことも比較的簡単になりますね。

注意点 懸念点

先生のレクチャーの質が異なる


海外から先生が教えにくるという特徴の裏返しなのですが、どうしても人によってレクチャーのスタイルが変わってきます。段々この先生のスタイルに慣れてきたら新しい先生が合流して、ただでさえ慣れないことを学んでいるのに少し戸惑うこともありました。合流して2〜3日目は時差ボケだったり、どうしても前の先生と比べてしまったりしましたね。この悩みはLe Wagon特有ではなく全ての学校に言えることです。高校の時にもなんか眠くなくボイスの国語の先生いましたもん。。。僕は先生のレクチャーが好きではなかったら、直接どういう風に変えて欲しいか伝えて、次の日からスタイルを変えて応えてくれました。

就職保証は無い


Le Wagonを卒業後から就職までの専門的サポートをしてくれることはありません。 Le Wagonの卒業生向けのジョブオファーが世界中から寄せられていますが、就職保証や応募する会社に合わせた専門サポートはないので卒業後にチャンスを掴むかは自分次第です。自分で動き出せる人でないと会社でも活躍できないですし、それほど大きな懸念点ではないと思います。また、日本語と英語が使えるエンジニアであれば、かなり強い候補者になれます。

費用が高い


60万〜70万という費用は単純に高額です。そのおかげで熱意のある参加者と手厚いカリキュラムが存在していますが、目黒駅までの9週間の交通費や東京の滞在費や食費、さらには交際費もプラスされると考えると実質90万〜100万になるのではないでしょうか?

9週間で詰め込むので忘れやすい


9週間という短い期間で未経験者がウェブアプリを開発できるまでを目指すカリキュラムなので、常に脳が処理する情報量が限界値周辺に達します。どうしても‘ここってどうやるんだっけ?’と長期記憶に定着せずに抜け落ちる箇所が出てきます。Le Wagon Tokyoの人も行っていましたが、卒業後もコーディングの練習を怠るとすぐに忘れてしまうそうなので、長期的な目線で自己管理していく必要があります。

キャンパスのWifiがたまに遅い


レクチャーやエクササイズ中にたまにWifiの調子が悪い時がごくたまにあり、集中している時にはかなりうざったいです。Laptopが友達になるんだからWifiはいつでも確実に快適なのを用意してよと言いたいところですが、どうやらImpact hubから借りているWifiのようで大人の事情もあるのかもしれません。改善して欲しい…。

まとめ

いかがでしたでしょうか?Le Wagon Tokyoに参加して感じた正直な意見をシェアしました。もしこの記事がプログラミングで新たなキャリアを切り開きたい人やLe Wagonに参加するか迷っている人の参考なればほんとに光栄です。メリットデメリット両方ありますが、僕は個人的に参加して正解でした。数ヶ月前まで何も知らない未経験者だったことを考えると驚くべき進歩です。これからもプログラミングスキルを磨いていきます。

※この記事は今後も追記があれば更新します。

それでは。

いいなと思ったら応援しよう!