クラスの時間割表を自動で作る方法
1.はじめに
時間割表を毎週作って配布している先生は意外と多いのではないでしょうか。平常時であれば先週作ったものをコピーすればすぐに終わりますよね。
研究授業や欠員、校外学習など様々な要因で時間割の変更が多くて毎週出している時間割のほとんどを手打ちし直していて大変だなーなんてことはないでしょうか。それに変更が多すぎた場合、間違えて時間割を子どもたちに伝えてしまったら大変ですよね。
そこで、毎月配布されるであろう月予定を入力することで1か月分の時間割表を自動生成する仕組みを考えてみました。
2.用意するタブ
このようなシートを用意します。
3.クラス時間割の中身
まずは、基本形となる自分の学級の時間割表を入力しましょう。
土日については入力はしませんが形式上作っておきます。
4.年間予定の中身
使用する時間割の選択をし、月予定を入力するシートを作ります。
時間割は年間数回変更があると思いますので、変更できるようにします。
年を入力する欄を用意します。
D4:2023
次に、日付と曜日を表示させます。
E4:=DATE(D4,4,1)
F4から右の方向へ必要な分だけコピーします。
E5:=TEXT(E4, "aaa")
F5から右の方向へ必要な分だけコピーします。
次に何曜日の何時間目が予定されているのかを記入する欄を用意します。
ただ、たいてい月曜の1時間目は基本時間割の月1が行われることになると思いますので、自動で入力させておきましょう。変更があったときのみ手打ちで変更していくスタイルにします。また、学年によって行事があったりなかったりすると思いますので、各学年ごとの予定を入力できるようにしておきます。
まずは1年生の欄からです。
E6:=TEXT(E$4, "aaa")&$D6
E7:=TEXT(E$4, "aaa")&$D7
E8:=TEXT(E$4, "aaa")&$D8
E9=TEXT(E$4, "aaa")&$D9
と1~6時間目まで同様に入力し、右方向へ必要な分だけコピーします。
同様に2年・3年の欄も作成します。
5.個人時間割の中身
自分のクラスの予定を把握するためのシートを作っていきます。
自分の所属する学年の予定に合わせて時間割が変わるようにします。(1年生は3・4時間目が学年レク等で他の学年と時間割が違う場合などがありますので、、、)
C2に所属学年を入力できるようにしましょう。
次に時間割を自動で読み込んできてもらうための仕組みを作っていきます。
年・日付・曜日は上記と同様の作り方でOKです。
E3:
=IF($C$2=年間予定!$C$6,IF(年間予定!E6="","",INDEX(INDIRECT(年間予定!$C$1&年間予定!E$1&"!$A$1:$H$7"),MATCH(RIGHT(年間予定!E6,1),INDIRECT(年間予定!$C$1&年間予定!E$1&"!$A$1:$A$7"),0),MATCH(LEFT(年間予定!E6,1),INDIRECT(年間予定!$C$1&年間予定!E$1&"!$A$1:$H$1"),0))),IF($C$2=年間予定!$C$13,IF(年間予定!E13="","",INDEX(INDIRECT(年間予定!$C$1&年間予定!E$1&"!$A$1:$H$7"),MATCH(RIGHT(年間予定!E13,1),INDIRECT(年間予定!$C$1&年間予定!E$1&"!$A$1:$A$7"),0),MATCH(LEFT(年間予定!E13,1),INDIRECT(年間予定!$C$1&年間予定!E$1&"!$A$1:$H$1"),0))),IF($C$2=年間予定!$C$20,IF(年間予定!E20="","",INDEX(INDIRECT(年間予定!$C$1&年間予定!E$1&"!$A$1:$H$7"),MATCH(RIGHT(年間予定!E20,1),INDIRECT(年間予定!$C$1&年間予定!E$1&"!$A$1:$A$7"),0),MATCH(LEFT(年間予定!E20,1),INDIRECT(年間予定!$C$1&年間予定!E$1&"!$A$1:$H$1"),0))),"")))
と入力します。
このセルをコピーして、全日程の1~6時間目にコピーします。
6.おわりに
今回、自分のクラスの時間割表を自動で作成するExcelを考えてみました。
先生方が毎週手打ちして時間割表を書き換えるのは少し大変だと思います。
月予定が出るたびにまとめて時間割表を作り、毎週コピペで伝えられたら少しは楽になると思います。
応用的なこととして、授業時数を数えたり、自分の担当教科の時間割も合わせて表示できたら便利だな~と思っております。
また、全職員の時間割を一括で作成できたら全職員の授業時数のカウントが楽にできそうだな~なんて考えたりもしました。
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