おい!芸人をなめるなよ!
こんにちは。江夏岳です。
後輩をいじりすぎたら大変なことになってしまいました。
飲み会で後輩をいじりすぎて大失敗
大好きな芸人さんがいた。
その芸人さんは二人組の漫才師で、ボケやツッコミはもちろんのこと、特に私は、片方が相方をいじるのがめちゃくちゃ好きで、テレビでそのネタを見る度にお腹を抱えて笑っていた。
これを模倣してしまったことが、今回お話しする悲劇へとつながっていくのである。
ある日の飲み会で、私は前述した芸人を模倣して、後輩をいじり倒した。
結果は大ウケ。
周りが笑顔になり、後輩も「オイシイ」立場になり、私は面白いやつだと思ってもらえる。
こんな最高な状況はない!
私は調子に乗っていた…
江夏、後輩に叱られたってよ
以後、飲みの場で、その後輩と一緒になった時は、ひたすらにいじり続けた。
どうすれば、もっと場を盛り上げられるのか?
どうすれば、私が面白い人間と認めてもらえるのか?
そのいじりネタがマンネリ化しないよう、様々な角度から、毎度異なる言い回しが出来るよう考えていた。
後輩の気持ちや立場は二の次になっており、「場を盛り上げるため」という隠れ蓑を利用し、気がつけば自分だけのためになっていた。
…情熱を注ぐ方向性を誤った典型的な例である。
そして、ある日、その後輩に呼び出されて、このように言われた。
「毎回、飲み会でいじられるのマジでしんどいんでヤメてくれませんか?」
迂闊だった。
後輩がニコニコしていた建前の部分に甘えて、本音・本心の部分をないがしろにしていた。
場が盛り上がり、後輩がオイシイ立場になっていると勝手に勘違いしていた。
更に私は、飲み会以外でその後輩とは、挨拶程度のコミュニケーションしかとっていなかった。
私は、先輩という「後輩より強い立場」を利用し、場を盛り上げていると錯覚し、後輩のプライドをズタボロに傷つけていたのだ。
後輩からしたら、私はクソうざい存在だったのである。
私は後輩に心から謝罪した。
後輩は許してくれた。
そもそも本当にコミュニケーションが取れているのか?
このケースは、後輩が私に言ってくれたことが本当に幸運だと思っている。
もし、伝えてもらっていなければ、私は傷ついた後輩の気持ちを考えずに、ずっといじり続けていた可能性がある。
考えただけでもゾッとする話だ。
反省点は3つ
■ いじるには後輩とのコミュニケーションが少なすぎた(取れていると勘違いしていた)
■ 先輩後輩という立場を利用していた(基本的に後輩は私に異議を申し立てづらい立場であることを理解していなかった)
■ 私は面白い人間であると勘違いしていた(調子に乗ってもはや周りが見えていない)
冷静に考えると、本当に恐ろしい話である。
今、思い返してみてもゾッとする。
芸人さんはスペシャリスト
そもそも、テレビ画面の向こうにいる芸人さんは、その分野のスペシャリストなのである。
言うまでもなく、相方との綿密なネタ合わせ(事前のコミュニケーション)はマストで行なっており、お茶の間がウケるような話術、間の取り方、言い回しは、素人が付け焼き刃でできるような小手先のものではなく、その道のプロとしての技術が備わっているのである。
あなたの日頃のコミュニケーションは本物でしょうか?
無理して笑ってくれていませんか?
許されていませんか?
優しさに甘えすぎていませんか?
信頼関係が築けていると思っている人ほど、意外と見落としがちな落とし穴。
気をつけて参りましょう。
…ちなみに私は、この事件を機に、その後輩とは仲良くなって、二人で飲みにいくようにもなったし、色々な話ができるくらいの深い仲になることができた。
また、了承を得た上で行き過ぎない程度のいじりをし、飲みの席を盛り上げているとかいないとか。笑
これからも一緒にレベルアップしていきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございます。
江夏 岳
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