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読書感想:「ジーキル博士とハイド氏」スティーブンスン

(見出し画像はCopilot Designerで作成しました、)
非常に有名な作品なので、ハイド氏はジーキル博士なのは知っていたけれど、それでもハイドの不気味さと謎は興味を惹くし、物語の真相を知りたくなる。特殊な薬によってジーキルはハイドに変身し、姿形も大きく変わってしまう。ハイドの外見の描写は独特で、説明しがたいが誰もが嫌悪を感じるようなものらしい。ハイド(ジキル)本人以外の登場人物は全員ハイドを見て嫌悪感を感じている。ハイドが純粋な悪の側面の具現化のようなもでだとしても、万人に嫌われるような姿というのがどういうものなのか想像がつかない。
気の毒なのはジキルとハイドの都合に巻き込まれて恐ろしい真実を知ってしまい、それがもとで亡くなってしまったラニョン博士だと思う。彼には特に非は無いのに。
初期は薬の力でジキルがハイドに変身していたのに対し、末期では薬なしでハイドになってしまい、ジキルに戻るために薬が必要になってしまう。
なんとなく薬物依存の症状を思わせるような、生々しい描写だと思った。
阿久保部分を野放しにしてしまうと、全体的に悪に染まってしまうという教訓なのかもしれない。

ところで、この作品はゲームにもなっている。
「ジーキル博士の彷魔が刻」というタイトルで、クソゲーのようだ。
有名な名作がクソゲーになってしまうだなんて…。
ゲームだと何故かジキル博士の方が町中の人々から攻撃されてしまう。
そして攻撃を喰らってストレスが溜まるとハイドに変身して何故か湧いてくるモンスターと戦うという原作とはかけ離れた内容になっている。
ユーモラスに紹介する動画もいくつか出ている。


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