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読書関連

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読んだ本の感想記事をまとめます。
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2024年5月の記事一覧

読書感想:「いのちの科学の最前線 生きていることの不思議に挑む」チーム・パスカル

(見出し画像はChatGPTのDALL-Eで作成しました。) 10の異なる研究について書かれている。全てを紹介することはできないが、いくつか面白かったものを紹介したい。 腸内細菌との共生 マウスを無菌状態で育てると、正常に生育しないという。おそらく人も同様で、菌の存在を前提として身体は作られている。もしも腸内細菌が存在しなければ、まともに生きていく事ができないそうだ。 この章の研究で驚いた部分は、腸の仲は厳密には「体の外」という部分だ。 たしかに、いわれてみればそうだっ

読書感想:「カラスの補習授業」松原始

(見出し画像はChatGPTのDALL-Eで作成しました。) 「カラスの教科書」の続編。より多岐にわたるカラスの観察や考察。 カラスの感覚(じつは鼻はあまり利かず、視覚に頼って餌を探している等) カラスの知能(仲間の声と顔を覚えていたり、道具を使用したり) カラスの社会(縄張りの分布、ハシブトガラスとハシボソガラスの縄張りの干渉の観察等) カラス観察の実地調査の話等。 前作より、漫画などからのパロディ表現が増えている。 各章の注釈のページに、パロディの解説も書いてあるくらい

読書感想:「最強脳『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業」アンデシュ・ハンセン

(見出し画像はChatGPTのDALL-Eで作成しました。) 人間の身体と脳は、サバンナで動物を狩ったり、逆に動物に襲われたりしながら生きていた頃に適応してできている。生き延びるのに適したことをすれば脳に「ごほうび」(ドーパミン)がもらえるという仕組みで、生き延びるためには常に体を動かしている必要があった。なので、運動をすると脳にとって良い事が起こる。集中力や発想力を高められる。 といった内容だった。 確かに、人間も動物の一種。野生で生き残るために適した進化をしているはずだ

読書感想:「空想科学裁判」円道祥之

(見出し画像はCopilot Designerで作成しました。) 2001年発行なので、20年以上前の本だが、こういう古い本と出合いやすいのは図書館の良いところだと思う。 漫画やアニメ作品の中の出来事を、現実の法律にあてはめて考えている本。 たとえば巨大ロボットを出撃させるとしたら、自動車では無いので道路上は歩けないとか、「家宅侵入罪」や「建造物損害罪」になるとか、そんな話だ。 本書で取り上げられている作品は「仮面ライダー」、「巨人の星」、「マジンガーZ」等。有名なのでタイト

読書感想:「暴走老人!」藤原智美

「暴走老人」…老人が他者をどなったり、暴力をふるったり、犯罪行為までするのは何故なのか。「時間」、「空間」、「感情」の3つの視点から描かれている。タイトルから想像されるような、迷惑行為をする老人を非難する内容ではなかった。暴走する老人への対処法などは特に書かれていない。 「時間」の章では特に「待つこと」「待たされること」に関して考察されている。 この本の内容からはズレるが、「暴走老人」に対して思った事を書く。 老人が暴走する原因、時代の変化に対応しきれない苛立ちや孤独感から

読書感想:「カラスの教科書」松原始

(見出し画像はCopilot Designerで作成しました。) カラスの行動や、カラスについてのありがちな誤解、カラスの関係する伝承…カラスについての様々な記録が書かれている。 カラス含め、鳥類は代謝が活発で、哺乳類以上のペースで食べ続ける必要がある。 カラスの「賢い」とされる行動や、(ごみを散らかすなど)人間にとって迷惑と感じられる行動も、餌を得るためのものであるという。 カラスが群れになるのは、実は若い時だけで、子育てをする段階になると雄と雌の2羽で縄張りをつくり

読書感想「ヴァンパイアハンター・リンカーン」セス・グレアム=スミス

(見出し画像はChatGPTのDALL-Eで作成しました。) 実在の大統領、エイブラハム・リンカーンがヴァンパイアハンターだった、という設定の史実と創作の入り混じった小説でした。 奴隷制にはじつはヴァンパイアの陰謀が絡んでいた、という設定になっていて、突拍子が無いながらもまるで本当のような部分もある不思議な感触の物語でした。リンカーンにたいしての知識が豊富だったらもっと楽しめたかも、と思いましたが架空の話としてみても楽しめました。 ヴァンパイアとの緊迫した戦闘シーンあり、主

読書感想:「ひとりで老いるということ」松原惇子

(見出し画像はChatGPTのDALL-Eで作成しました。) 一人で老いて死ぬのは、いずれ自分の身に起きる避けられない事なので、どうしても気になってしまう。その前に、親の老いと死にも直面せねばならず、不安で押しつぶされそうな気分になる。 この本では老いては保証人なしでは貸金庫も契約できなくなるなどと言った困りごとや、人手の足りない老人ホームの現状、老人を狙う詐欺などの問題点から、年老いても元気な人達の生き方などが紹介、現金をいくらか手元に置いておこう等の具体的なアドバイスも

読書感想:『「気にしない」習慣』植西聰

色々とまよったり、ネガティブになっていたりしたので、タイトルが気になって読んでみた本。嫌な事があっても、ポジティブにとらえよう。そんなことが書いてある。たしかにね、とは思うけど、ポジティブすぎてそこまでできるかな?とも思った。失敗しても成長のチャンスととらえる。でもね、失敗続きだと落ち込んでしまうのよ。 未来の事は不安だけど、未来の不幸を今から味わうのって良くないなという考えもあって、今を大事にするように気持ちを持っていく。不安が消えるわけではないけれど。 本の中から、気

ChatGPTにお勧めされた本を読む:「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティ―

(見出し画像はChatGPTのDALL-Eで作成しました。) 有名な話なのでタイトルだけは知っていたのですが、読んだのは初めてです。 面白かった!先が気になってどんどん読み進めてしまいました。 読み終わるまで2~3時間くらいかな。 ネタバレになるので詳しくは言えませんが、犯人のトリックには種明かしまで気づきませんでした。探偵役は不在で、一番最後に犯人からすべての種明かしがあるというタイプなので、上手い事犯人にしてやられてしまった感がありますね。清涼感とはちょっと違うかも、と

ChatGPTに本を紹介してもらって、それを図書館に借りに行く

(見出し画像はChatGPTのDALL-Eで作成しました) ChatGPTに司書になってもらって、本を紹介してもらい、それを実際に図書館に借りに行って読むという企画です。ただし、実際に図書館にその本があるとは限りませんが…。 …という事で、今から行ってきます🚶 (追記) ChatGPTが紹介してくれた3冊の本は幸いな事に全て図書館で借りる事が出来ました!他にも何冊か借りたので今後感想を書いていこうと思います。 #図書館 #ChatGPT #AIとやってみた

図書館で本を借りる

(見出し画像はChatGPTのDALL-Eで作成したものです) 学生時代は毎日図書室で本を借りて読んでいた時期もあったのだが、社会人になってからは本を読む機会が減ってしまった。インターネットではSNSの短文のやり取りになれてしまった事もあり、本を読む力が低下していないかと気がかりになる。幸いにして歩いていける距離に図書館がある。休日に訪れて、適当にタイトルを見て、興味を惹かれた本を何冊か読んでみようとした。だが、ここでまず躓いた。本のタイトルを眺めていても、なかなか「これを読

ChatGPTにお勧めされた本を読んでみた「しあわせな王子」オスカー・ワイルド

”気分が重くならない、明るい雰囲気のもの”の条件で紹介してもらった本だけど、悲しい話のように思うのですが…。 有名な童話です。絵本にもなっていて、本によって少しずつ細部が異なっているものもありますね。 美しい王子の像が、貧しい人々に宝石や金箔を与えるためにツバメにそれらを運んでもらう。最後にはすべての装飾品を与えてしまい、王子の像はみすぼらしい姿になって捨てられ、南国に渡る機会を逃したツバメも死んでしまう。このようなあらすじは覚えていたのですが、改めて読んでみるとツバメが街に