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「宙わたる教室」(NHK)は久しぶりに何回も見直したくなる名作ドラマ!

またしてもNHKドラマの名作が誕生しました。3年振りにテキストに感動を残しておきたいと思わせるドラマでした。

私はNHKのドラマ制作チームを圧倒的に信頼しています。大河や朝ドラは尺が長すぎてちょっと評価しづらいのですが、ドラマ10や土ドラなど連ドラで1クールで終わるくらいが長すぎず短すぎずちょうど良いです。

過去10年のNHK名作ドラマをちょっとピックアップしますと(俳優さんの敬称は省略させて頂きます)、まずは綾瀬はるか主演の大河ファンタジー「精霊の守り人」、黒島結菜演じる女子高生が戦国時代にタイムスリップする「アシガール」、今では残念ながらキー局では見られないピエール瀧主演の「64(ロクヨン)」、続編が待たれながらできなかった多部未華子主演の「これは経費で落ちません!」、言わずと知れた「岸部露伴は動かない」、まっすーがいい人だと再認識した「古見さんは、コミュ症です。」、山Pはやっぱりカッコいいと思わせてくれた「正直不動産」、京都人の密かな愉しみを手がけた源孝志の「グレースの履歴」など枚挙にいとまがありません。

共通して言えるのは、原作・脚本の面白さ、キャスティングの的確さ、過剰演出のないリアリティ、尺の制約がなく何回にするかはドラマ毎に自由に決められていることなど、ドラマ制作の自由度の高さが名作を生み出していることに繋がるのではと思います。

さて、宙わたる教室の何にこんなに私は感動したのでしょうか?
学園ものだから?科学を扱っているから?キャストが窪田正孝だから?
いや結局、プロットの巧みさにすっかりハマってしまったということかな…
全10話の内、第1話で提示されたものがラスト第9話と第10話で見事に伏線回収されていくことの爽快さ、しかも1話毎に物語として完結するので、そこに全体の大きな伏線が隠されているとは気が付かず、全部見終えてから第1話を観てあらためて気付くという感じでやられた~ってなりました。
もちろん、がっくん役の小林虎之介の演技が素晴らしかった!がっくん自身がどん底から自分をあきらめず未来に向けて進んで行くという設定と演技が完全にシンクロしていて、とにかく応援したくなるし邪魔する奴は俺が許さないって感じになるし、そうずっとがっくんを見ていたかったんです。

後は、脚本と演出が自然で過剰じゃないのがNHKドラマの良いところで、観ていて変なストレスを感じないし展開が安心できるというのも大きいと思います。例えば、誤解されそうなシーンで偶然誰かが通りかかり案の定誤解して話をややこしくするとか、無理矢理恋愛要素を絡めてみたりとか、不自然な演出がないのがいいです。
そして、熱くなるところはしっかり熱くなりそれを茶化すとかなく真っ直ぐ受け止めることができている脚本の優しさにめっちゃ嬉しくなりました。

書いているときりがないので、最後にがっくんの感動のスピーチシーンを載せておきます。NHKオンデマンドまたはアマプラにて是非ご視聴くださいm(__)m


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