幸せモノだと思う
本当に毎日毎日新規案件を頂ける 自分のスキルが確実に上がってきているのが実感できる 第一仕事のスピードというか段取りが格段と上がった 何が一番技術がアップしたのかというと おそらく調色もそうだと思う 調色は本当に難しい事 この頃は提案頂いた色をみて何と何を混ぜればという回答もほぼ当たりだしている 俺の場合は確実にインクを乗せたいので第一刷り第二刷りと普通はリスクを伴うのでどこの会社もしない重ね刷りを絶対に行う これは以前テレビでも見ていただいたと思うが色を重ねるが如く漆塗りのように色に深味が出てくる だから2回刷りでちょうど提案頂いた色に着地しないといけないので提案頂いた半分の濃度での調色を行わないと反対に2度刷ると濃くイメージとかけ離れてしまう 黒(スミ)は一番簡単で難しいのは今回の添付写真のような淡い色である 2度刷って着地する技 印刷の技術もそうであるが2度3度刷って0.00単位でのずれというリスクも発生する ミリ以下でずれても文字は太る 肉眼では判断はできないくらいであるがこの頃はその単位でずれてもわかるようになってきた なので他社はアホみたいにそんなリスクは負わないし時間もかけない 300枚の注文であれば俺はプラス150以上は刷り増す そして最終の検品でおそらく気にいらない―部分をそぎ落とす そこまでこだわりたいと感じている それはたくさんの活版印刷会社の中から「タカサキ」さんの作品ということを選んでいただいた心よりの感謝だと感じながらその人の立場になってこれからも作品を作っていきたく感じている