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「自分フルネス」×「キャリア」=???
毎月23日「ふみの日」は、LetterMeフレンズさんの体験記をお届けしていますが、今月は少し視点を変えて、LetterMeが大事にする「自分フルネス」と「キャリア」という視点からお話ししたいと思います。
ここでいう「キャリア」は=狭義の意味での「キャリア」です。いわゆる「キャリア」=仕事、職業生活です。今回はあえて「仕事」という狭義の意味でのキャリアに「自分フルネス」を掛け合わせて考えてみようと思います。
今まさに、仕事でもやもやを感じている人、このまま今の仕事をしていてもいいのかキャリア設計に悩んでいる人に向けて、自分フルネスなキャリアを築くためのヒントお届けできればと思います。
■仕事、職業生活のもやもやの正体
働くようになると、誰でも一度は思うことがあるのではないかと思う、こんな思い。「今の仕事をこのまま続けていていいのかな・・・」「私の人生、この仕事をするためにあるんだっけ・・・」。さらに、
「本当はもっとこんなことがしたい、こんな風になりたい。だってまわりを見てみるとこんな人もいるし、こんな会社もある。なんで私は、なんで私の会社はこうなんだ。(もやもやもやもや)」
同じようなことを感じたことが、皆さんも一度はありませんか?
このもやもやは、理想と現実とのギャップから生まれています。そしてそのもやもやしている時の「理想」を紐解くと、自分が心から望んでいるものではなく、他者との比較から作り出されたものだったり、周りや家族からの期待に応えようとして掲げているものだったり、SNSに溢れる情報から作られている理想だったりすることがほとんどです。
この、自分が本当に望んでいない理想が掲げられてしまうことが、「自分レスネス」なキャリアのスタートです。
ではなぜ、自分が本当に望んでいない理想が掲げられてしまうのか。
■自分レスネスになる要素は「情報過多」「行動しないこと」
リクルートワークス研究所さんが「行動」と「情報」量による若手のキャリアの状況について行った調査結果から、その理由が見えてきました。
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https://www.works-i.com/project/youthcareer/column2020/detail002.html
20代社会人2000人を対象に行った調査では、キャリア形成における行動量とキャリア形成に関する情報量を軸に、4つのグループが存在することが明らかにされています。
・グループ1(行動量多く・情報量多い)22.4%
・グループ2(行動量少なく・情報量多い)31.2%
・グループ3(行動力少ない・情報量少ない)42.3%
・グループ4(行動量多く・情報量少ない)4.1%
そして、それぞれのグループはどういったキャリアの状況にあるのか、以下の4つの指標から続けて調査が行われています。
①自身のキャリアの展望(キャリアの見通しや満足感)
②キャリア自律性(キャリアを自分の価値に基づいて自己決定できているか)
③仕事に対するエンゲージメント(仕事への意欲や集中度合い)
④自社への愛着度(「自分の勤めている企業で働くことについて、家族や親しい友人・知人にどの程度すすめられるか」)
結果は以下の通りです。
順位
・グループ1(行動量多く・情報量多い)
・グループ4(行動量多く・情報量少ない)
・グループ2(行動量少なく・情報量多い)
・グループ3(行動力少ない・情報量少ない)
行動する人が、キャリアの状況に関する自己評価も高い水準にあることがわかりやすく示されました。
情報をたくさん取得しながら行動ができていないグループ2よりも、情報はなくても行動をしているグループ4の方が高い結果になっています。
つまり、このグループ2の状態の時、情報だけがたくさん入ってきて、理想がどんどん膨らみ、行動していないからさらに現実とのギャップが大きくなり、「もやもや」が最高潮になっていると思うのです。
■「行動する」ことが大事?
ここまでの流れを踏まえて、だから「行動しよう!」という流れになるのが自然ではありますが、そんな一言で解決すれば誰もキャリアに悩まないと思っています。今の時代、情報量は膨大です(グループ4の状況が珍しすぎるし、視野が狭くなっていることもレポートでは指摘されていました)
情報がたくさん入ってきて、なんだか理想ばかり膨らみ、もはや何が理想かもわからなくなって、行動する方向もなんだかわからない。それがその時の心理だと思うからです。私も同じ状況を何度も経験しています。きっとまた今後も同じ状況になる時期もあるかもしれません。(キャリアには波があり、いつでも順風満帆ではないと思います)
そんな時、じゃあどうすればいいのか。
■まずは、自分レスネスから自分フルネスへ
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自分フルネスは、言葉通り、自分の内側が自分で溢れている状態です。LetterMeが名付けました。
キャリアについて考えていくときも、自分レスネスの状態でむやみやたらに「行動」だけ増やしても、いきつくのは「自分レスネスなキャリア」です。
だから、まずは、土台となる自分自身を「自分フルネス」な状態にしていくことが大事だと思います。そのために大事なことが、
①自分レスネスな状態に気づくこと
(誰かの期待や、こうあるべきという思い、外側の情報で自分が埋もれていないか)
②自分の気持ちに向き合うこと
(そのために今の自分を認めること、自分に思いやりをもつこと、その上で自分の素直な思いを知ること)
③自分で決めること
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最後、大事なことはやっぱり「行動」です。現実を前に進め、変えていけるのは「行動」だと思います。
でもその行動は、誰かが行っているすごいことでなくてもいいし、とりあえず社会的にステータスがありそうな資格取得や大学院への進学でなくていい。
今の自分の等身大を認めて、そこにひとつづつ付け足していくイメージで、自分を軸に自分で決めたことを、小さく行動に移していくことが大事だと思います。
自分フルネスなキャリアのポイントは、「みんなが憧れるキャリア」を目指すわけでも「最先端のキャリア」を目指すわけでもなく、「自分が望む、自分がしっくりくるキャリア」を目指すということです。
そのために、だからこそ、ただ情報に触れるだけでも、ただ行動するだけでもなく、その起点にしっかりと「自分の思いに向き合う」ことが必要です。
ついつい自分レスネスになってしまう自分に気が付き、自分フルネスな状態に自分を戻す。何時も立ち戻るのは「自分」。その習慣がとても大切だと思っています。
■行動を開始すると、他者との比較がなくなっていく
リクルートワークス研究所さんが行った調査では、グループ1~4の属性のタイプがどう変化していったのか、その後のグループ移動について興味深い結果も示されていました。
グループ2からグループ1への移動
行動に加えて、重要なのが“振り返り”であった。自己についての探索・振り返りが有効であり行動したことを意味づけるプロセスが存在していた。この際に“他者と自分を比べない”姿勢であるほど、ポジティブな影響が観測されている。 (中略)
グループ2の状態の若手は、情報は持っている。その情報を活かすために、少しずつ始めて行ったことを振り返ることで、自身だけが持つ情報を増やしながら、自分がやってみたいことを小さく試していく。こうして自分の世界が広がっていくことと並行して、他者と比べる必要性は低下していく。
「自分の世界を広げていくと、他者と比べる必要性が低下していく。」
この感覚を、私自身、とってもとっても実感しています。自分の思いを軸に、自分が決めた行動を、小さく小さく繰り返して、自分の世界が広がっていくと、本当にまわりのことは、少し乱暴な言い方になりますが、どうでもよくなりました。そして素直に、まわりの活躍も喜べるようになりました。
また、その土台ができてくると、健全な他者比較が出来るようになってきます。(リクルートワークス研究所さんの今回の調査でもその有効性が示されていました。)
「グループ1継続の要因」
グループ1継続については“他者と自分を比べる”姿勢であるほどポジティブな影響が観測されている。
行動し、情報も得ながら、自分フルネスなキャリアに向かってアクションができてくると、自分が目指したい明確な目標も掲げることができてきます。
その目標に向かう中で、すでにそれを実現できている人と自分を比較し足りないものを補うために、「じゃあ何をしよう、どうしようか」と考えることができるようになってきます。今自分はフラットに他者と自分を比べて、その差異から得た気づきを自分のために活かせているなと感じた時、きっとそれが自分フルネスなキャリア上級者の証です。
■最後に・・・
今、自分レスネスなキャリアモードになっている、、、、そう感じる方がいれば、ぜひまずは今の自分の等身大を認めて、そこにひとつづつ付け足していくイメージで、自分を軸に自分で決めたことを、小さく行動に移していくことに、チャレンジしてみて下さい。
そしてそのために、とってもとってもおススメなのが、少し先の未来の自分へ手紙を書いてみることです。自分が自分の応援者になって、自分の素直な思いを、手紙に書き出してみて下さい。きっと、ちょっと頑張ってみようかなと思えるはずです!だまされたと思って、ぜひ一度試してほしいと思います。
自分フルネスなキャリアへの挑戦を、心から応援しています。最後までご覧いただきありがとうございました!
LetterMe 西村静香
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【「Startup Lady」x「 Google for Startups Japan」Story Night】
自分フルネスなキャリアを歩むために、1歩踏み出した私のキャリアストーリーとLetterMeについてをお話ししています。よければ少し覗いてみて下さい♪
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