見出し画像

60歳を迎えて「本当の自分は何がしたいのか」と考えるようになった

 使う人に合わせて、それぞれのストーリーが生まれる「LetterMe」。毎月1回LetterMeユーザーさんへイタビューを行い、そこで伺ったお話を記事にしてお届けしています。第36回目の今回は、今年60歳を迎え、学童クラブで勤務をしながら、自分自身のやりたいことを追求されている、LetterMe利用歴8カ月の寺内弘子さんにお話をお伺いしました。

▼簡単な自己紹介をお願いします

 今は、学童クラブで働いています。子供たちにお話を聞かせるのが好きなので、自分が楽しむために子供たちのいる場所に行ってるようなものですね。30歳の娘と28歳の息子がいて、一緒に暮らしています。親離れじゃなくて、子離れできてないんです、私、笑。

 また、4年前に義母を京都から引き取り、現在一緒に暮らしています。正直、義母と仲良しってわけでもなく、むしろ苦手だったんですが、いろいろな事情があり一緒に暮らすようになりました。介護もそこまで手がかかるほどではないのですが、やっぱり24時間義母の目があるっていうのは、なかなか慣れないものです。

 元々1人で過ごすことが好きな自由人でしたが、義母と一緒に暮らすようになり、自分の「1人時間」を取ることがとても難しくなりました。だからこそ、1人の時間を大切にしようと思うようになって、早朝に「自分時間」を組み込むようになりました。そうしないと、心が持たないんです。自分の時間をまず確保してから、1日の予定を立てる、そんな日々を過ごすようになりました。

▼LetterMeを始めたきっかけを教えてください

 LetterMeを始めたのは、LinkedinかInstagramでたまたま見つけたのがきっかけだったと思います。その頃、「ひとり会議」をすすめる本に出会って、自分時間を取る大切さを学んでいました。そこからもっと自分を深く見つめ直せる方法を探すために、色々な手法を試していたんです。

 例えば、蔵前にある自由丁さんで1年後の自分に手紙を書いてみたり、手紙を書くこと自体は元々好きだったので手紙に癒されるのは面白いなと思って「文通村」というサービスを利用して、知らない人と文通をしてみたり。他にも色々試す中で出会ったのがLetterMeでした。

 「月1回、自分宛に手紙を書くのはどうかな」と思い、体験会に参加をしてみると、落ち着いたBGMと、音声ガイドがとっても心地よく、いい感じで思考する時間がとれる感覚があり、「これだ!」と思いました。

▼LetterMeのどんなところがお気に入りですか?

 LetterMeの一番いいところは、やっぱり書き出すことでスッキリすることだと思います。それと、LetterMeの便箋や封筒、箱もシンプルで美しく、宝箱のような感じがして、わざわざ自分のためにこれを使うということに毎回気分があがります

 それと私は声フェチなので、笑 LetterMeのガイドの声もすごく心地がいいです。BGMのチョイスも素晴らしくて、メトロノームのような安定したリズムが、私にはぴったりでした。

 あとやっぱり、事前に時間を予約して、約束した時間の中で、手紙を書けるということもすごく大事だと感じました。約束があると、そこに向けて、じゃあそれまでにはこれをしよう、家事を終わらせようと思えるんですよね。それがなかったら、やっぱりただ1日が過ぎていくだけなので。LetterMeを予約している日は、カレンダーに予定を書き込んでいて、そうすることでやっぱり楽しみになるんですよね。

▼今月でLetterMeを辞める理由もぜひ教えて下さい

 そんな風に楽しみながら利用していたLetterMeを、今月で卒業することにしました。ちょうど60歳になり、過去の自分を振り返るよりも、今、何をすべきかを考えることのほうが大事だと思うようになったことがきっかけです。年を重ねるごとに、「過去を振り返る時間がもったいない」と感じることが増えてきて、時間は限られているし、残された時間をどう使うかを考えたいなと。

 ここから80歳までを駆け抜けるために、この60代で書いた手紙も、もしかしたら必要なのかもしれないけれど、どちらかというと、あの頃どうだったかなと振り返る時間がもったいなく感じ始めたんです。若いとその感覚はないかもしれないですが、老い先が見えてくると、この間どうだったかを考えるんだったら、明日何を食べるかを考えたい、みたいなね。

 終活的にも、自分の死後に娘や息子がどうやって私の書いた手紙を処分するんだろうって考えることが増えて。特に、手紙には義母に対する愚痴なんかも書いてありますし、笑 それを子供たちに見られたくないなって思うようになったんです。

▼60歳を迎えて、これからの挑戦を聞かせて下さい

 私は三姉妹の真ん中で、これまでずっと人に気を遣う人生を送ってきました。誰かに好かれるために何かをすることが普通だったんです。仕事も、家族が「あなたらしいね」と言ってくれる選択をしていたんですが、60歳を迎えて「本当の自分は何がしたいのか?」と考えるようになったんです。

 ありがたいことに、健康はたまたま持っているので、その健康を維持しながらやれることで、 自分が満足することをやっていきたいというその展望に立った時に、やっぱり、自分に向き合わないと全然わからなくなっちゃうんですよね。

 じゃあ何がしたいのかってどんどん追求していきながら、1番最初に出てくるのは大抵人のためだから、それをしたら自分がどう思うのかというところまで掘り下げていく作業を、今している感じです。

▼最後に一言お願いします

 LetterMeを通して、自分と向き合うことの大切さを再確認できました。朝の時間を有効活用する習慣も身についたので、自分の頭の中をノートに書き出す「ジャーナリング」をこれからは毎日継続的に取り組んでみようと思います。

 LetterMeを卒業しますが、ガイドの声が恋しくなった時は、また戻ってくるかもしれません。その時は改めてよろしくお願いします。素敵な時間をありがとうございました。


編集後記

 今回のインタビューを終えて、インタビュー記事をご確認頂く中で、寺内さんからこのようなご連絡を頂きました。
「LetterMeを退会するつもりでしたが、やっぱり、来月も、今月の自分からの手紙と待ち待ち合わせしたくなりまして、継続しようと思います」「これが最後と、手紙を収めたとたん、この手紙はいつ読まれるのかしら?と、手紙がおいてきぼりで、寂しがってしまうのでは?と」「一度本気でやめると決めた事で、この時間の大切さがわかる、みたいな、まるで恋人ですね、笑」

 寺内さんからLetterMeの退会のご連絡を頂いた際、「LetterMeに出会えてよかった」と、そんなコメントを頂き、ぜひ一度退会前にお話しをお伺いしたいと思い、今回のインタビューとなりましたが、インタビューを終え、「退会するのをやっぱり辞めた」とご連絡を頂き、そう思ってもらえることに、LetterMeをお届けしていて良かったと、心から感じました。

 いろいろな変化のある日々中で、これからも自分時間のひとつの形として、LetterMeを活用して頂ければと思います。素敵なお話しをお聞かせ頂きありがとうございました!

LetterMe

【LetterMeサービスサイト】

【LetterMe体験会開催中】

【これまでの「LetterMeとわたし」】インタビュー記事一覧

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?