![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/96825984/rectangle_large_type_2_142ca08af3bf023e4a7a723728b1a001.png?width=1200)
なぜ病院のソーシャルワーカーは私に秩序(病院のルール)を解いたのか? メアリダグラスの『汚穢と禁忌』から
磯野真穂さんのオンラインセミナーは後期になり第8章が終了しました。
第8章 体系の内部における境界
秩序を壊そうとすることで汚れが生じる事例について
そして、清めの儀式について読み解きました。
例えば学生時代の遅刻に対して、廊下に立たせるとか関係がないような罰があります。
また謝るときに頭を坊主にするとか、土下座とか、問題解決にならないのに態度で示すことがされます。
体に苦痛を与えることで、汚れは取り除かれ、秩序を取り戻すことになるのです。
実はこの8章のセミナー、私は寝落ちして退出してしまいました。
アーカイブを見ながら書いているので理解が違うかもしれませんが、
母が入院している病院でのMSW(医療ソーシャルワーカー)の対応について
メアリダグラス視点で考えたことを書きます。
私は医師であり、本来なら医療の内部の人です。
病院のルールがわかっているはずなのに、キーパーソンというシステムを飛び越えて、病院に意見しました。
それは家族内で意見交換が自由にできない状態だったので苦肉の策だったのですが、内部の人はずなのに、秩序を守らない。穢れとなったのです。
一般の患者さんの家族とは違うのに
と、いつもと勝手が違って、より一層強く、秩序(道理)を説く口調になったのだと思います。
わかっているでしょう、病院のルールは。
キーパーソンを通してください
キーパーソンに一回しか話しません。
内容が食いちがうといけないので。。。
でも、いつも同じ説明をしているのなら内容は食い違わないはず。
説明を聞いた人の理解が食いちがうことはあるかも知れませんが。
境界の内部の人が、境界を不安定にする行為は内部の人を危険に晒したという点においてダグラスが指摘したように穢れであり、邪悪な人として二重に非難されたのでしょう。
私は母の状態を伝えたいと思っていましたが、ソーシャルワーカーは病院の秩序を保つことを大切に思っていた。母の状態が命に関わるほど低下した時に秩序を破って、きーパーソンを含む家族全体への面談がありました。
家族は病院から母の状態の説明と思っていたのですが、病院にとっては秩序を取り戻すための清めの儀式であったのです。
メアリダグラスの視点は未開の部族を解説しながら、現代社会をより深く解析しています。
最後の2章を追いかけれられるように読んで、セミナーに何とか付いていきます。