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男女共同参画『202030』のその先へ

RJN(リハビリテーション女性医師ネットワーク)、男女共同参画委員会でセミナーを開催しました。


『202030』をごぞんじでしょうか?
1990年に国連で定められた数値目標です。
「政府、政党、労働組合、商業団体、その他の代表的団体はそれぞれ西暦2000年までに男女の平等参加を達成するため、指導的地位に就く女性の割合を1995年までに少なくとも30%まで増やす

クオーター制というのは聴いたことがありましたが、なぜ30%かはよく理解しないまま、実は日本医師会や医学会の会議に出席していました。

今回、東京第二弁護士会、国連女性差別養護委員会委員を務められていた林陽子弁護士の講演の中に説明があり、すっきりしました。

物事を変えたい時に過半数が賛成すれば当然変わります。5%、10%では変えることはできず、30%になると集団として力を発揮できる。
変化を生じさせるための決定に重要な集団の割合は30%
クリティカルマスといいます。

東京第二弁護士会では、副会長6名中2名を女性にすることにより、さらに男女比を改善することが出来たというおはなしをうかがいました。

日本においては1995年までには女性の参画30%は達成されず。
15年遅れて、2005年に策定された第2次男女共同参画基本計画の中に
同じような文面が載っています。

~少なくとも30%まで増やす」⇒ ~30%になるよう期待する」
面白いのは文面が少し日本風に変えられているところ
こんなニッチなところに面白みを感じてしまいますが…

残念ながら『202030』は達成されず、20年前と変わらない指導的位置に就く男女比の職能団体も多いのです。

林先生のお話は
日本の医学会においてもさらに男女共同参画を進め、他の学会からリスペクトされ、リハビリテーション医学が医学生や研修医から選ばれる専門科になるためと受け取りました。

また、私の心に残ったところ

表面上の言葉、法律だけ男女平等にしても、風習、伝統などでそれが実らない例、結婚後の姓の選び方を例に挙げていましたが、見えない力は思ったよりも強く制度利用に影響する

コロナ感染対策で両親のうち、どうしても母親が仕事を休まなければならないとか、母親に多く学校行事の出席を求めるといったところに通じると考えました。

私にとっては、女性医師への励まし、そして心の栄養になった講演会でした。

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