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「認知症に寄り添う暮らし」(3)
3.施設での安心できる暮らしを目指して
(施設での対応として、失語症や難聴の方への支援策を紹介)
施設での安心できる暮らしを目指して
高齢者が安心して暮らせるように、介護の現場では、言葉がうまく話せない失語症や、耳が聞こえづらい難聴の方に対して、しっかり対応することが大切です。たとえば、脳卒中の後で話すことが難しくなる「失語症」では、話しかけても反応がないように見えても、実はしっかり理解している場合があります。また、難聴では、聞こえにくいことで、返事ができないことがあります。こんな状況に困ったとき、どうすれば良いでしょうか?
1. 失語症や難聴を理解しよう
失語症や難聴は、認知症(物忘れや判断力が低下する病気)とは違う問題です。でも、コミュニケーションがうまくいかないと、間違えて認知症だと思われることがあります。だから、まずは失語症や難聴のことを知ることが大切です。たとえば、ジェスチャーや絵を使って伝えたり、ゆっくり話しかけたりすると、相手にわかりやすくなります。
2. 家族の気持ちに寄り添おう
家族の人たちは、「お父さんは認知症じゃない」「ちゃんとわかっている」と信じたいこともあります。でも、介護する側としては、現実をしっかり伝えることも大切です。おじいちゃんやおばあちゃんの日常生活や行動を、具体的に説明することで、家族も少しずつ理解してくれるでしょう。
3. チームで連携しよう
介護スタッフは一人で働くのではなく、チーム全員で協力して高齢者に対応しています。みんなで情報を共有し、同じ方法で接することで、高齢者が安心できる環境を作ります。また、家族や専門家とも連携して、どのような対応が一番良いか話し合うことも大切です。
高齢者は、病院から突然施設に移ると、最初は戸惑うことがあります。また、耳が聞こえにくいと、「何かだまされたのではないか」と不安に感じることもあります。でも、失語症や難聴の方にゆっくり丁寧に接することで、安心して暮らしてもらうことができるのです。
これから介護の仕事に興味を持っている皆さんも、失語症や難聴の人を理解し、プロフェッショナルな介護職員として、優しく接することが大切です。
1.認知症と診断されたら:まず知っておきたいこと
2.家族が支える認知症ケアのコツ
3.施設での安心できる暮らしを目指して
(施設での対応として、失語症や難聴の方への支援策を紹介)
4.認知症の方が安心できる環境づくり
5.認知症とともに生きる社会を目指して