脳卒中の後遺症「痙縮」ボツリヌス療法、継続とデザインが成功の秘訣(最終回)
「ボツリヌス治療は一回では終わらない」
「継続とデザインが必要」
について書きます。
ボツリヌス治療は痙縮の治療に使われる注射の治療です。
ワイドショーで
眉間のしわにちくっと注射して魔法のようにしわが無くなる番組がありました。
そのインパクトの強さに、ボツリヌス治療は一回やれば一生ものと思っているかもしれませんが、
人間の構造は複雑で、突っ張った筋肉の動きは3,4か月すると戻ってくるのです。
繰り返すことが必要です,長くお付き合いしましょう☻
一般的には12週間から3か月ごとに行います。
また、前回お話したようにストレッチを継続すると効果が長持ちすると言われています。逆に言うと注射して筋肉が楽になったからとそのままにしているとすぐに効果が切れたと実感されるようです。
フィードバックをください、一緒に考えましょう
効果は個人差が大きく私の患者さんでも年に二回で十分という方もいれば注射治療時に次の予定までしっかり決めてくる人がいたり。
自己流の動かし方を直さずにすぐに効果が切れた、この注射は効かないという方がいます。こういう方は調子が良い時にトラクターに乗ったり、腕立て伏せなど過剰とも思える行動をしてストレッチは苦手のようです。
旅行の計画をしたのでその△週間前に注射をして楽しみたいという方がいました。とても嬉しい希望です。
ボツリヌス治療は自分で選ぶ治療です。
ただ、時期を逸して、筋肉の筋が短くなってしまうと効果は十分に出ませんので、痙縮の症状で困ったら、動きにくいと思ったら介護保険事業所のセラピストや医師(できればリハビリテーション科医師)に相談してくださいね。
現在ボツリヌス治療は講習を受けて施注資格を持つ医師が行います。
ボツリヌス製剤ごとに、そして適応症ごとに講習をうけて、資格試験があります。
またボツリヌス治療学会では認定施注医を定めています(すべての医師がこちらの学会から認定されているわけではありませんので目安にしてください)
さて、1から6まで脳卒中の知られていない後遺症「痙縮」についてまとめました。今は効果的な生活や治療がありますので自分がリハビリテーションをやらないからと責めずに相談してくださいね。
https://note.com/letscoloranalyze/n/n4f36f99cb23a
知られていない脳卒中の後遺症「痙縮」について説明しました。
脳卒中の方が自宅に帰ってから動きにくくなるのは自分の努力不足と思わないでください。
担当の医師や介護事業所にご相談くださいね。
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