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私の本棚より #シロクマ文芸部

 秋と本、これはもう秋とさんま、marmaladeとおっちょこちょい、くらいフィットしています。私は夜寝る前のひと時、読書を楽しんでおりますが、最近読んだ本をご紹介します。本棚より、ですが、Kindleよりとなります。

「銀山町 妖精綺譚」福島太郎さん

 福島さんの作品を最近いくつか読ませていただいております。どれもあっという間に引き込まれてしまうのですが、この作品のタイトルを拝見して、「あら、福島さんも妖精を信じる方?ファンタジーかしら」と興味津々で読み始めました。

 読み始めてすぐに、これは人情サクセスストーリー(すみません、勝手に名付けました、あくまで個人的な感覚です)だと。あっという間に私も銀山町役場の一員のような気持ちでお話に巻き込まれていきました。

 福島さんはきっとものすごく綿密に調べて情熱を持って書かれるのかなと勝手に想像しています。小説のそこかしこからホスピタリティが溢れ出しているのを感じました。プロフェッショナルです。ですから、この小説。何が素敵って、

 読んでて気持ち良いのです。お勧めします。

福島県の最西端、奥会津に位置する小さな町、銀山町。
これという産業はなく水力発電による恩恵に依存している。
時は平成三年、日本中がバブル経済、リゾート構想に踊るが銀山町には何の恩恵もないままだった。
選挙を控え、町民から突き上げを受けていた町長が思いついた「妖精の住むふるさと」という町おこし事業。
役場では誰も担当したがらず、担当させられるのは町に縁がないのに役場に新規採用された田中。
町に妖精にまつわる伝承はない。
田中は役場を一年で辞めたいと考えている。
果たして「妖精の住むふるさと事業」は実現するのか!

Amazonより

次は「黒田製作所物語」をいよいよ読ませていただく予定です!


「春告鳥」シリーズ 吉穂みらいさん

 もとより吉穂さんはすごいと思っていましたが、いやはや、とんでもなくすごかった!です。今回のUKでの読書の中心は「秋ピリカグランプリ投稿作品」でしたが、それ以外の眠る前のひと時は春告鳥シリーズで満たされました。

 吉穂さんの知識量や発想力はいうまでもありませんし、複雑な構成の本を書かれているのにそれを感じさせない引き込む力があります。でも何より一番すごかった点(語彙力がなくてごめんなさい)を二つ書きます。

 一つ目、
普通に「地球によく似た惑星」があって、そのうち私も引っ越すんだなと思えたこと。
 二つ目、
お友達が書いた本だということを全く忘れて読んでいること。なんなら、トラオさんに自慢したくらい。

 シンプルに言いますね。語彙力ないので、シンプルが一番だわ!

 夢中で読んでます。おすすめです。

地球によく似た惑星「アルデバラン」を発見した人類。
住むには適さなくなった地球からアルデバランに移住した人々は、地球での過ちを繰り返さないよう、エコと文明生活の快適さの理想社会として、20世紀末〜21世紀初頭の生活を続ける選択をした——。
移住してから200年くらいまでの、日系にルーツを持つ4世代の人々の話を集めたシリーズ

Amazonより

この「春告鳥」シリーズは六巻まで続きます。私、現在六巻を読んでおります。

第二世代、第三世代、第四世代、とまだまだ読みたいシリーズがたくさんあって、楽しみで仕方ありません♪

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小牧部長、先週は無断欠席してしまいすみませんでした。そして今週はまた遅刻。
秋ピリカグランプリがフィナーレを迎え、私も日本に戻るので、今月はじっくり取り組んでいきたいと思います。

いただいたサポートは毎年娘の誕生日前後に行っている、こどもたちのための非営利機関へのドネーションの一部とさせていただく予定です。私の気持ちとあなたのやさしさをミックスしていっしょにドネーションいたします。