【銭湯めぐり111 お湯どころ野川@喜多見】猫、椅子から照明までツッコミどころ満載の郊外人情銭湯
【銭湯めぐり111 お湯どころ野川@喜多見】
2025年の初銭湯は、近場の狛江市へ。三が日は変則的な営業にしている店が多いが、ここ #お湯どころ野川 は、3日とも14時から20時までの特別営業で、4日から4連休という形態。銭湯それぞれの考えがあって面白い。
午前から昼過ぎまで、往路の箱根駅伝をチラチラ見て気分を上げてから、軽く5キロ強の距離をほぼ小田急線沿いに少しスピードを上げて走り初め。一応 #京王線湯スタンプラリー も兼ねているが、この銭湯は京王線の駅からは結構な距離なので、京王線ではちょっと来にくい。
銭湯には14:10ごろに到着し、丁度オープンしたところ。この時期だけに、かなりの待ち客が。入ってみると、ここも地元密着型と思われる立地だが、駐輪数が多くて、それなりに広範囲から客を集めてそう。
受付には女性の前にじっと鎮座する猫ちゃん。客が来ても全く動じない。X(チェックしてみて!)によると「うるめ姐さん」(副支配人、受付係主任、広報担当)と言うらしい笑。脱衣所ロッカーの鍵を受け取って入るスタイル。きっと鍵を持って帰る人がいたか、リアルタイムの空き状況を見るためにやっているのかな。サウナはプラス100円と良心的。
お風呂は、強いジェットショルダー、ボディマッサージ、脚中心に癒すリポーズ、電気風呂で、しっかり筋肉を刺激。露天風呂には、風呂の外だけでなく、中にまで「ととのい」椅子があり、椅子に座りながら入浴という珍体験で、意外とゆったりできて爽快。浴室の中には、入浴中にも見られるテレビがあるほか、クリスマスの飾り付けのようなカラフルなLED照明が張り巡らされていて、面白い。客層も老壮年のバランスが取れている感じ。
ツッコミどころ満載の銭湯を出て、牛乳でひと息。1/2に開店している飲食店はチェーン店くらいかなと思いつつ、喜多見駅へ。餃子の王将が目に入り、やっぱここくらいかなと思っていたら、その前にビールが飲めそうでシャレオツ度高いお店が。その名も #ENJOY ? 。早速入ったら、クラフトビールとコーヒーのお店で、ちょっとしたつまみもある。Old Speckled Henという英国エールをパイントでいただく。つまみはなぜかメンマ笑。小田急線にはこういう店が駅毎にあるが、それぞれ個性がありいい感じ。
その後、すぐに王将に行っても良かったが、まだどこかあるのではないかと駅周辺を歩くと、これまたお洒落系の酒屋&スーパーと思しき店が。#信濃屋喜多見駅前店 という高級スーパー。世田谷発のスーパー、食料品店といえば、成城石井やカルディが全国区になっていて、オオゼキも南関東ではそこそこ幅を利かせているが、この信濃屋も、規模は小さいものの、知る人ぞ知る世田谷発スーパーのよう。代田の酒屋として創業し、いまや六本木ヒルズにも店舗があるらしい。子供の頃からスーパーや市場を巡るのが好きなのだが、また楽しみが増えた。たまたま手にした和歌山県有田市の亀本のえびせんというのが、えびせん好き(自分と息子)太鼓判の味。こういう商品を知るとバイヤーの目利きの重要性が再認識できる。
最後は小田急線高架下スペースで比較的新しい店舗の #餃子の王将喜多見駅前店 。いつもはテイクアウトでお世話になっているが、店舗で食べるのは一味違う。生ビールといつもの餃子に加え、春巻きをいただいたが、なかなかのパリパリ度で、これはお店で食べて正解。
この日のお供は、免疫学が専門の多田富雄さんの「生命の意味論」。1995年から雑誌新潮に連載された文章を基に1997年に刊行された本が、昨年9月に文庫化されたもの。大佛次郎賞を取った免疫の意味論の続編の位置付け。多田さんは「科学者はシェイクスピアを、文学者は相対性理論を読まなければならない」との言葉を遺したとされる。この本でも生命の超システムから人間関係のシステムへの類推が論じられているようで、読み進めるのが楽しみ。今年も、職業柄つい手が伸びる社会科学や人文系の本のみならず、ほとんど理解できないなりに、生命科学や物理学の本にも接していこうと思う。