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【銭湯めぐり108 千代の湯@荒川遊園地前】引き継いだ店長の奮闘する様子が見えるコミュニティ銭湯

【銭湯めぐり108 千代の湯@荒川遊園地前】
※写真撮影は銭湯の許可を得ています。

この週末は、以前SNSで見つけて申し込んでいた #マニアなツアー の「銭湯の準備して、一番風呂に入るツアー」で尾久の #千代の湯 へ行くことに。

ツアーのコンセプトは、銭湯「千代の湯」の店長がわさんと一緒に、銭湯の裏側を見学したり、開店前の準備をして、営業開始後の一番風呂に入るってことなのだが、家族からは、何で風呂掃除手伝ってお金払ってるん?という至極真っ当なツッコミ。まあ体験だし、結局その分余計に店長さんとか拘束してますから。

朝10時に集合して、14時の開店時に他のお客さんと一緒に風呂に入れるように間に合わせるスケジュール。自分達で掃除した風呂にお客さんが入って喜んでもらっている姿を見てもらいたい、というシナリオ。15名の参加者はいずれも相当マニアな方々とお見受けしたが、平均年齢はおそらく30代位と若い。

まずは裏側見学ということで、年中暖かいボイラー室などをちょうどいい気温の中で見せてもらい、今はいいが夏場の暑さは半端じゃなさそうなことを痛感。休みの日に火を落とすかどうかは銭湯によって異なるらしく、ガスを使っているからといって、家庭の瞬間湯沸し器のように切ったり付けたりする訳にはいかない。

この部屋暖かい
ここがボイラー


いよいよ掃除タイム。掃除の仕方のレクチャーを受けて、男女風呂の大浴槽、小浴槽、カラン・鏡周辺、水風呂桶、風呂桶・椅子に分かれて、黙々と掃除。家だとこんなに頑張らんわなと思いつつ、皆丁寧に乾拭きまでやっている。使用する洗剤も銭湯によってそれぞれ違うらしい。タイル用の巨大な電動ポリッシャーも触らせてもらい、持ち手の上下動で左右に動く感覚を知る。

自分はカラン周りを担当
浴槽もキレイになりました
ポリッシャー体験


休憩後は店長のお話を聞く時間。聞いた話は投稿しないように、とのことなので感想のみ。この銭湯は、老夫婦が3年ちょっと前まで営業していたのを、近くの銭湯が営業譲渡を受けて、今の店長が運営に入る形になっている。やはり銭湯はその特殊な営業環境なだけに、どうやって次世代に引き継ぐか、しかもその際、どうやって統制料金(東京なら550円)の範囲内で客数を増やしつつ、統制料金外のハード(サウナ等)、ソフト(物販、飲食、イベント等)で収益を増やすかというノウハウが必要。ただそれがかなり属人的、局地的なものとなっていて、なかなか東京全体、ましてや全国には広がっていない感じを受ける。この千代の湯はしっかりバトンタッチできた成功例と思われたが、同様の悩みを持つ銭湯は数知れず、まだまだ止血できていない状況に、単なる趣味の一環だが、何かしら貢献できないものかと夢想する。

普段は撮れないお風呂
薬湯


イベント後、一番風呂を参加者、一般客と共にいただき、大いに満足。作った料理を食べてもらう気分。バイブラやジェットも気持ち良く、湯温も店長こだわりの気持ちが理解できるちょうどいい温度帯。温冷交互浴も堪能。湯上がりにはOFF COLAというのを初体験。「極上のオフタイムを過ごすために作られた、次世代のクラフトコーラ」らしい。分からんけど何となくZ世代っぽいが、若者ぶるなと言われそう笑

浴後はまずは荒川遊園そばの #ふく扇 にてたこせん(たこせんべいでたこ焼きを挟んだもの)をチェック。店頭に井之頭五郎さんの写真が。知らぬ間に孤独のグルメの聖地巡礼。

遊園キッズ御用達
巡礼
こんな感じ


続いて王子まで軽く走って(今朝は寒くてランをサボったので罪滅ぼし)、歩道橋から発見した駅前の #大衆割烹半平 へ。冬なので生中から酒造粋人の熱燗へ。つまみは、この店一推しの3点セット(辛苦無(からくない)(王子版チキンウィングのようなもの)、玉子焼き、田楽(豆腐))を迷わずチョイス。まずまずの滑り出しだが、ここはささっと切り上げてもう一軒。

駅前で目立つ
実際はちょっぴり辛め
田楽に熱燗で江戸気分


徒歩でふらふら行くと、最近見かけないタイプの回転寿司が。 #回転寿司飛鳥王子駅前 というお店。もっきりの加賀鳶をいただきつつ、最初は白身と貝それぞれの3種盛り。なかなか美味い。その後、上マグロ、生岩タコ、麦焼きカツオ、得皿とかを追加。チェーン系とは一味違う昭和感たっぷりの回転寿司に満腹満足となって、ブラウエダを終了。

いい店構え
回転寿司でもっきりは嬉しい


今日のお供は、著者の野澤千絵教授に献本していただいた「2030-2040年 日本の土地と住宅」。高コスト化を助長するまちづくりからの脱却を訴え、今後2030〜2040年頃に、相続等で流通量の増加が見込まれる東京圏の個別エリアを詳細に紹介。施策提言と、首都圏で住宅取得を諦めかけている若者へのエールとなっている。耐震性の低い建物があまり減っていないことに加え、都心でも空き家の増加やタワマンの数十年後など不安要素が多い中、一住民としても惑わされない選択をしていきたい。

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