【銭湯めぐり82 石川湯@東北沢】観光客も立ち寄る地域密着・実用第一の清潔銭湯
【銭湯めぐり82 石川湯@東北沢】
梅雨入りしない初夏の休日。いよいよスイムシーズンで東京体育館プールは今日も人多め。場所柄か外国人やパラ競技をしている方も多数泳いでいて、特に視覚や四肢に障害を持つ方が、皆と同じようなペースで泳いでいる様子はなかなか凄い。
今日はまたまた比較的近所の東北沢へ。下北沢、上北沢は知っている人も多いが、東北沢駅は代々木上原と下北沢という大御所達に挟まれ、乗降客数も少ないレアキャラ。今日もシモキタからトコトコとまずは目を付けていた蕎麦屋 #広栄屋 へ。SNSで、うずら卵が大量に入ったカレーうどん(20個らしい)の紹介があって、ちょっと気になって来たのだが、スイム後の空腹でつい大瓶とカツ煮を注文。想像通りの「甘めのカツ丼ご飯なし」状態のカツ煮が登場し、しばし没頭。少し落ち着いた頃に、せっかくなので日本酒をと思い、その名も蕎麦処という生貯蔵酒をいただく。蔵は千葉・佐原の東薫酒造で、今度行こうと思っている伊能忠敬記念館の近くだが、蔵見学は昨秋からやっていない模様。おかめそばといういかにも江戸っぽいメニューを選び、後半戦を楽しむ。ツユも濃いが、こういう感じを受け入れられるようになったのは、上京後30数年経ったからか。
続いて、銭湯の開店時刻までゆっくりしようと下北沢・東北沢駅間の旧小田急線路跡地を歩く。下北沢から逆の世田谷代田方面も最近かなり賑わっているが、こちらも外国人を含めた観光客の姿が。ホテルの立地が人流に影響しているようで、そのマスタードホテルという小さなホテルのロビー内外にある #sidewalkcoffeeroasters というカフェでしばらくコーヒータイム。ここぞと言うちょうど良い場所にこうした休憩スペースがあって、この一連のよく練られた小田急の開発に今更ながら敬意を表したい。
さて、そこからそばの #石川湯 は、こじんまりしてて、ゴージャスな浴槽やサウナなどはないものの、リニューアルもされていて、清潔感溢れる実用性第一のお風呂。ここにも外国人客が結構入ってくる。ホテルから流れて来ているのかどうか。お湯はやや熱めの43度程度か。バイブラとジェット2ヶ所だが、比較的短時間のうちにしっかりぬくもることができる。
浴後は、東北沢駅に向かい、すぐそばに旧線路跡地に作られた #大山みはらし広場 という渋谷区立の小さな公園で小休止。鉄分多めの方にはおすすめ。地下の東北沢駅は複々線が4線横に並んだ形で新宿方面から入る様になっているが、その出入りの様子が間近で見られる。本数も、ロマンスカー含めた列車の種類も多いので、小さな子供も飽きないだろう。
今日のお供は、真木悠介(本名: 見田宗介)氏の「自我の起原: 愛とエゴイズムの動物社会学」。最近動物の利己性/利他性に関する本を読むことが増えたが、この本は人間のあり方を含めて、動物社会学に関係した各論者の議論について的確な補助線を引いて更なる理解を促してくれるものと推察。まだ半分程度しか読んでいないが、こういう本を見つけて良かったと思わせる良著の予感。