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【銭湯めぐり80 五色湯@椎名町】エレガントで居心地最高のリニューアル銭湯
【銭湯めぐり80 五色湯@椎名町】
土曜は家に篭っていたため、日曜は朝から活動開始。いつもの東京体育館で泳いでから、大江戸線で落合南長崎駅へ。今日の目的地は椎名町の #五色湯 であるが、もう一つの大きな目的は、 #トキワ荘マンガミュージアム に行くこと。トキワ荘とは手塚治虫、赤塚不二夫、石ノ森章太郎やお二人の藤子不二雄ら昭和を代表する漫画家たちが昭和20〜30年代、まだ若い頃に住んでいたアパート。もともと解体撤去されていたものを、少し場所を移して、ほぼ築後10年位の状態に復元して、令和2年にオープンした博物館。
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中に入ると、2階のトイレや共用台所がなかなかリアルで、4畳半の各部屋は、これでどうやって仕事して、かつ、寝床を作ってたんだろうという気持ちにさせる。1階に降りると、トキワ荘の精巧なジオラマが2つあり、これは撮影禁止だったが、台所の流し台のところを風呂代わりにしている2人に目が行く。後から #トキワ荘通りお休み処 のガイドさんに聞いたところでは、赤塚不二夫と石ノ森章太郎のお2人だそうで、石ノ森さんが皮膚が弱く銭湯が苦手だったため、赤塚さんが付き合ってあげていたのだとか。真相は分からないが。お休み処の2階は、トキワ荘ごく初期の寺田ヒロオさんの部屋で、手塚治虫さんが引っ越した後、トキワ荘の住人の兄貴分的存在で、住人達は相談事があると言って、実は相談などなく、食事や酒を当てに部屋に集まってきていたとのこと。
ランチはもちろんラーメン大好き小池さん、と言うか、実際にはトキワ荘の住人達が好んでラーメン等を食べていたと言うザ・町中華 #松葉 へ。ビールは大瓶か中瓶選べるのがいいが、もちろん大と焼餃子。その後、メンマと日本酒(豪快)を追加して、最後にラーメン。正しい日曜日の過ごし方だ。いずれもあっさり目の味付けだが、雰囲気も素晴らしい。
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お休み処では、自分が銭湯めぐりをしている事を伝えると、2階に展示してある当時の周辺地図には8ヶ所の銭湯があったとの説明。今残るのは2ヶ所のみ。豊島区は、23区の中でも最もアパート比率が高かった地域のようで、当時4割以上の住民がアパート住まいだったそう。風呂無しの人が多くて、銭湯は必需だったということだ。
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お休み処を出てもまだ銭湯開店時刻まで時間があったので、近所の一戸建てカフェ #CAFEamico へ。実際に入ると1階も2階もスペースが広く、とてもゆったり優雅な気分に浸れる。アールグレイとビターチョコのお菓子で読書タイム。こんな場所が近くにあったら重宝するだろうなというもの。貸し切ったらイベントが出来そう。
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ついに15時近くになったので、五色湯へ。ビル銭湯だが、経営が一体化していそうな感じで、1階の銭湯はそれほど広くないが、とてもエレガントにリニューアルされている。蚊取り線香の香りが夏を想わせるが、サウナ(プラス400円)は結構待ちが出るほどで、人気は頷ける。自分は風呂派なので後ろと横のジェットからスタートして、中温(41度)〜高温(45度)〜水風呂(15度)の順で2セット交互浴を楽しむ。しっかり皮下の神経に刺激を与えて、血行はかなり良くなる。露天はととのいスペースのみ。浴後に初めてクラフトコーラの伊良(いよし)コーラをいただく。おー、ちょっとエキゾチックなカレーのような漢方薬のような不思議な感じではあるが、結構スパイスが後に残る感じで美味い。
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今日のお供は、青木直己氏の「幕末単身赴任 下級武士の食日記 増補版」。万延元年(1860年)に江戸藩邸勤務を命ぜられた紀州和歌山藩の下級武士酒井伴四郎の日記。まだ序盤であるが、価格も含めてかなり詳細に食べたものの記録が残されていて、この東京を中心とした銭湯めぐり&食べ飲み歩きのルーツに遡っているようで興味深い。中山道経由で江戸に入っているが、途中午前午後関係なく食事と共にしょっちゅう酒を飲んでいるのは、自分も東海道新幹線に乗れば居酒屋状態にしてしまうので似たようなものか。また様々な宿場で餡子付きの餅を食べているが、今は一般的にお土産になっているのと異なり、当時はどちらかと言うと行動食として重宝されていたのだろうと想像。