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【銭湯めぐり103 柳の湯@長野県上田市】登山客にも優しい管理が行き届いた熱めのお湯
【銭湯めぐり103 柳の湯@長野県上田市】
先週前橋で今週は上田と遠征が続く。今回は、JRE Pointを6000ポイント使って、JR東日本管内の4つの新幹線駅のどこかに行く往復券が当たる「どこかにビューーン」の第二弾。行きは長野行きのあさまだったが、軽井沢人気はすさまじく、指定席は満席で、かなりの割合の客が軽井沢下車。朝に東京駅のはせがわ酒店で買った1合瓶と共に読書タイム。
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上田といえば、上田城、真田家だが、酒蔵やローカル私鉄の先の温泉もあり、日帰りでもなかなか楽しめる行き先。11時台に着いてまず歩いて向かったのは、歴史的な街並みが復元・保存されている柳町地区。ここに #柳の湯 もあるが、15時スタートなので、街歩き後に再訪予定。まずは、SAKETIMEで2024年に全国で3位(1位十四代、2位陽の鳥(新政))に選ばれている信州亀齢の #岡崎酒造 へ。現地で販売するお酒も絞っているらしく、この日はグリーンラベルのみ。ほとんど流れ作業で購入し、滞在時間は数分だったが、300年の歴史のある蔵だけに、建物自体の趣と、見たことのない江戸生まれの古今雛が飾ってあるのが面白い。
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続いて、小腹が空いたので、近くの #コラボ食堂 という、NPOが運営していてシェフが日替わりで入っている場所で、この地域名物の「美味(おい)だれ」の焼鳥とビールのほろ酔いセット(1,000円)で暖機運転。ここはロケ地にもなっている模様。なかなか美味い。ピリ辛の薄緑のシシトウのような野菜を炒めたものもいただき、丁度いい感じで退店。
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次も近くの酒蔵を訪問。 #和田龍酒造 という蔵で、和田龍のほか、ワンランク上の酒を登水というブランドで全国40程度の酒屋に卸しているそう。1本1本手で判子が押されている限定品。店に入ると、店番をしていた男性(おそらく社長)から初めてかと聞かれ、そうだと言うと、社長のお酒へのこだわり(近年流行りの甘酸っぱい感じより、料理を邪魔しない、さらっとして飲み飽きない食中酒がいいとのこと)を聞かせていただき、感銘を受け、地元上田産の山恵錦を使った生酒(無濾過生原酒)を購入。ボトルを見ると、社長自ら製造に関わっているとの記述があってニヤリ。これからどうするか聞かれて城址方面に行くと言うと、昔存在していた鉄道跡の場所や観光案内所のことを説明いただき、地域を支える強い想いを感じた。前日は八重洲でプロモーションに行っておられたようで、今後とも事業発展を期待したい。
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続いて歩く途中に気になっていたザ・地元食堂の、 #栄食堂 でランチタイム。ど定番の一つっぽいアジフライ定食750円也をいただくが、日本酒は上田に来てから買うばかりでまだ飲んでなかったので注文すると、600円で2合(!)というので、まあここは1合のコップ酒にしてもらう。
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その後ようやく #上田城 へ。徳川軍に2度攻められるも落ちなかった不落城として有名だが、その後破城・解体・一部復元されて、今は自然豊かな城址になっている。いろいろ試験がある子供達に「不落」の御守りを購入。続いてすぐ横の #上田市立博物館 に行き、築城した真田氏、その後藩主となった仙石氏、松平氏の歴史を学ぶ。没入感が感じられるVR展示もある。
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いい時間になり酔いも醒めたので、いよいよ柳の湯へ。ほぼ15時ぴったりに行くとおそらく一番風呂。女将さんに、この時間帯だと湯が熱いので、2つの浴槽のうち入って右側だけ、ある程度水を加えて構わないとのアドバイス。大幅なリニューアルと言うことでもないが、必要部分は修繕・更新が行き届いていて、掃除も完璧。しっかりした経営者だとこうなるのかなと納得。水を足さずに脚を入れ、やはり熱いなと思っていると、女将さんから、水入れてねとの追いアドバイス。ちゃんと聞かないとダメね笑。湯上がりに少し話を聞くと、市内で銭湯は2軒だけになり、あとは日帰り温泉もあるが、車で行く必要ありと。柳町で観光客もいるからいいですねと言うと、ここは菅平に登って、バスで帰り際に途中下車で来るケースが多いとのこと。
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最後は、上田電鉄別所線で終点別所温泉駅まで30分ほどかけて行く計画。発車まで10数分の間に、駅横の #やきとり番長上田駅ナカ店 で、これも上田の地酒「瀧澤」とモツ煮をサクッといただき、ワンマン運転の上田電鉄へ。「あいそめ湯ったりきっぷ」と言う日帰り温泉(あいそめ湯)入場券付き往復割引切符を買って行く。#あいそめ湯 は、上田市が地元観光協会に指定管理させている施設で、いわゆる公共のスパ銭のような場所だが、お湯は源泉から出た湯が硫黄臭がして、地元客に人気。最後に焼鳥の美味(おい)だれをお土産に購入し、ブラウエダin上田を終了。
旅のお供は、ここはやはり歴史系でと、「真田丸」時代考証担当者の平山優氏による「大いなる謎 真田一族」。大河ドラマは不得意でほぼ見ないのだが。大阪出身だけに真田信繁(幸村)のことは、朧げながら子供の時から学んだ覚えがあるが、先週行った群馬にも、幸綱以来とても縁が深かったことを30年前の赴任当時は不勉強だったと反省。実戦以上に調略で蹴落とされる戦国の世の生き様を見て、日帰りでお気楽な旅ができていることに感謝しなければなと。
#どこビュン上田駅