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【銭湯めぐり57 ぬくい湯@武蔵小金井】郊外の常連に愛されるぬくぬく銭湯
【銭湯めぐり57 ぬくい湯@武蔵小金井】
なかなかハードな週末であった。金曜夜から土曜の午前までレンタルスペースを借りて、職場の複数の所属の人達有志でほぼ1日耐久タコパ。
しっかり休息を取って、日曜朝から小金井へ。20数年前に住んでいた懐かしの地。当時からあったはずだが、未訪問の #江戸東京たてもの園 と昔住んでた場所のすぐ近くの #ぬくい湯 を中心に。
自宅から江戸東京たてもの園のある小金井公園までは、ランで13キロほど。ほぼ北西にまっすぐの道を走ったが、以前友人達と走った神田川、井の頭公園を抜け、途中自転車と歩行者の専用道路もあり、なかなか面白いルート。いずれさらに先まで行ってみたい。
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まずは江戸東京たてもの園。ここには昭和四年築の「子宝湯」という元々千住にあった銭湯を移築した建物が存在。さらに一度今の店(大正元年築)に伺ったことのある居酒屋「鍵屋」の元々の建物(安政三年築)がある。大人400円の入場料だが、かなり見どころ多し。
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子宝湯には東京銭湯のスマホスタンプラリーのQRコードもあり、ちゃっかりゲット。脱衣所、浴室の雰囲気は典型的な昭和初期の様式だが、歴史上の建物というより、今も現役でも何もおかしくない感じを受ける。たてもの園の東ゾーン(商店中心)の中でも中央に位置する堂々とした建物。
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鍵屋は、酒問屋の横のスペースで飲ませていたという、今の角打ちと似ていなくもない居酒屋のルーツの意味が分かる建物。呑兵衛には是非巡礼していただきたい。
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お昼は過ぎて、腹も空いたところで、デ・ラランデ邸という建物に、カフェが営業していることを発見。当初ホットチョコレートでもと思ったが、輸入ビールの存在を発見し、作戦変更。瓶の舶来ビールにソーセージの盛り合わせをいただく。
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そこから武蔵小金井駅方面へてくてく。いくつかラーメン店を物色したが、通し営業をしておらず、16時開店の銭湯との接続が悪い。駅南まで行き、やっとの思いで通し営業の焼鳥屋 #にしだ場武蔵小金井店 を発見。
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持ち帰り用の窓口が繁盛している横から入店し、カウンターへ。飲み物は、定番の黒ホッピープラス中お代わりに、神亀の熱燗。この熱燗が旨かった。つまみは、盛り合わせ6本盛り、牛すじ煮込みに、ポテサラ、川海老の唐揚げとど定番。いずれも1時間半ほど滞在するにはちょうど良い感じの居酒屋。
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メインのぬくい湯までは、駅から昔乗ったバスで。プール前バス停のすぐそば。外見は町工場のような雰囲気が漂い、一見さんがやや躊躇する感じだが、入ったら、番台で優しそうなおばあちゃんが迎えてくれる普通の銭湯。以前は湯が熱かったが、客のリクエストでぬるくしたらしく、41-2度の入り易い温度設定。ランと歩きで疲れた脚と身体を癒してくれました。
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旅のお供は、たてもの園とシンクロさせて、隈研吾著の「日本の建築」。冒頭から、自分を「和の大家」などと言うなと、切れ味鋭いメディア批判から始まる。建築の世界は、通常の美の世界とも単なる構築物の世界とも異なり、実際に見られ、使われ、誰でも楽しまれると共に、批判もされやすいなかなか困難な世界。しかも地域間での模倣、競争、称賛、侮蔑が絶えない世界。機能性一辺倒のマンションなどに住んでいると、スマホに時間を支配されているのと同様に、住まいの工夫や美的感覚などほぼ失ってしまったことを改めて実感。