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【銭湯めぐり110 旭湯@府中】典型的な地元の高齢客に愛されている清潔銭湯
【銭湯めぐり110 旭湯@府中】
今年の年末年始は自宅でゆっくりの予定。滅多にない長い休暇だが、最終日にペーサーが付く皇居周辺30キロ走を申し込んでいるので、休み中に少しずつ距離を延ばす計画。
この日の目的地は、普段は16時オープンだが日曜は14時オープンの #旭湯 。自宅から約16キロの距離。京王線の府中駅近くにあり、京王線湯スタンプラリーの続きを兼ねている。
マラソンを始めて3シーズン目。今年の目標はサブ4.5(4時間30分切り)だが、小出義雄さんの「30キロ過ぎで一番速く走るマラソン サブ4・サブ3を達成する練習法」なる本を衝動買いしてしまい(初心者ランナーにはツボるタイトル)、そこにはサブ4用の練習として、ロング走の最後の数キロはペースを上げるべしとある。つい受け売りでやってみるが、このくらいの距離ならそうキツくなかった。14キロまでだいたいキロ5分30-40秒で、最後2キロほどは5分位に上げる。練習でちゃんと30キロを走れた試しがないが、この調子なら1/5は最後までいけるかも、などと妄想してみる。
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旭湯は典型的な「地元で愛されてます」系銭湯。14:30頃に入店したが、浴室に入ると10名を超える高齢客でほぼ満杯。しかも、皆常連さんらしく、会話も弾んでいる。サウナもあるが、都心部とは異なり、若者サウナーに占拠されていない。風呂自体はバイブラ、座湯、深湯(熱め。体感で44℃位)の3種プラスキリッとこれも体感で16℃位の水風呂があり、温冷交互浴で疲労感を癒す。
浴後、脱衣所で服を着ていると、常連客2名が、「今年は年末らしくねえなあ」「大掃除なんかやってる連中いねえよなあ」「掃除なんて毎日やってりゃ大掃除なんていらねんだ」「じゃあおめえさん掃除やってんのかい」「いや、やってねえけどなあ」などと江戸言葉で戯れあっている。受付前の休憩室に移ると、今度は遅れてきた常連客が、他の客に、「また来年も一緒に(心臓の)薬飲もうぜ」などと言っては、受付の女性を爆笑させている。受付に電話が時々掛かってきていたが、丁寧に年末年始の営業予定を説明している。ネットを使う人なら、東京中の銭湯の年末年始の予定が掲載されているサイト(https://www.1010.or.jp/mag-topic-241223-2/)をチェックしてそうだが、ここの客はそういう人は少ないのだろう。ここは1/2に朝湯をやっているが、先ほどの客は、「1/2に来らんねえやつは、どっか調子悪いんだぜ」などと呟いている。こういう支え合いコミュニティがあることの有り難みを知る。
そこから特に目当てなく駅方面へ。うどん屋で飲みもできる店を見つけ、行こうとしたら隣に年季の入った佇まいが一瞬良さそうな居酒屋が。 #かどや酒場 という店。厨房の女性が手招きをしていたので、入ってみる。「おかあさん」と自らを呼ぶ女性は台湾出身で訪日32年とのこと。72歳という歳には見えない若々しさ。最初客は自分だけだったので、かなり話し込む。メニューが豊富だが、頼もうとするとオススメがあるからと言われたのに従って、肉豆腐、ポテサラ、茹で手羽元を頼む。ポテサラにはなぜか韓国海苔が付いてくる。生ビール、黒ホッピー3周。最後にハイボールと、これも薦められるままに、イカとイワシ?の乾き物セットのようなものを頼んで終了。店に入ってから、途中でGoogle Mapをチェックすると、評価が低く、客を選んで価格を上乗せしているとの投稿も。自分の場合、結果的に少し高いかなと思う位で、あまり気にならなかったが、何となく後味の悪い1軒目。
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気を取り直してもう1軒。もともと行こうとしていた #府中武蔵野うどん へ。イカの一夜干しに日本酒を合わせ、〆に醤油うどん。ようやく気分もすっきりして帰路につく。
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旅のお供は、宇都宮浄人、柴山多佳児両氏による「持続可能な交通まちづくり-欧州の実践に学ぶ」。お店ではほぼしゃべりっぱなしだったため、 読み進まなかったが、LRTの宇都宮を含め、国内外の事例に出てくる都市への訪問意欲が高まったのは収穫。それにしても、どこもかしこも「持続可能性」ですな。