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【銭湯めぐり107 湯の森深大湯@調布】各種風呂やサウナが全て揃って心地良い駐車場付きビル銭湯
【銭湯めぐり107 湯の森深大湯@調布】
この季節になると、様々な銭湯関係のスタンプラリーが催されている。その内の1つ「京王線湯(せんとう)スタンプラリー」は12月と1月一杯で、2駅+4軒か、4駅+8軒を目指すもの。都内の市部は銭湯密度が区部に比べるとかなり低くなっているが、これを機に調布、府中辺りを攻めることにしようか。
今日は、以前から蕎麦屋の集積具合で気になっていた深大寺近くの #湯の森深大湯 へ。自宅から最短で9キロちょっとの距離。普段は15時開店だが、日曜のみ13時開店ということで、そこを目掛けて銭湯ラン。以前も走ったことのある神代植物公園通りという道をほぼまっすぐ行くが、途中歩道幅がほとんど取れていない区間も多く、後ろから来る車が気になって、あまりランには適していない。
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それはさておき、深大湯はとても良くできたビル銭湯。一階に駐車場もあり、ほぼスパ銭仕様とも言える。3階にエレベーターで上がると受付と休憩所があり、伊良コーラやグッズも販売。脱衣所も風呂場もコンパクトだが、サウナもあり、さらに中階段を上ると気持ちのいい露天風呂がある。風呂はボタン式のジェットが4種類と豊富で、全部試していると結構な温熱効果。立ったままとか、寝湯とか忙しい。電気風呂、バイブラ、水風呂に加え、高濃度人工炭酸泉もあり、ランで疲れた筋肉近くの血流を促進し、疲労回復スピードが早まった感じ。駐車場があるせいか、客は壮年層が中心。いつもの東京銭湯のスタンプラリーのほか、京王線のもいただく。
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浴後は、 #神代植物公園 へ。都立でバラ園が有名。ちょうど紅葉の季節に当たったのと未訪問だったので、500円の入園料を払って入る。ちょっとした散歩にはちょうどいい広さで、バラ園は11/17までフェスタをやっていた位なので、もう少し前に来たら花の咲き具合がかなり良かったんだろうと想像できる状況。バラも意外にまだ結構咲いていて、英米仏等の様々な品種を見ることができた。温室も、ラン、ベゴニア、睡蓮や、食虫植物など、なかなかの見応え。全体的に再度より良い季節にゆっくり来たいと思わせる場所。
深大寺にも参拝をとも思ったが、15時頃になって、空腹感が増し、気温も下がってきたため、 深大寺周辺に20軒ほどあるという蕎麦屋の一つ #松葉茶屋 をチョイス。小上がりのようなスペースが空いていたのでラッキー。やきとり、手作りそばみそ、五目すりみ天に、まずぬる燗の澤乃井、次にあつ燗の多満自慢を合わせる。気温も下がってたので、あつ燗が丁度いい。最後に八割の普通のせいろをいただいたが、麺細目で緑っぽく、シャキッとした歯応えと喉越し。なかなかいい感じ。
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旅のお供は、森嶋通夫氏の「なぜ日本は没落するか」。1999年に2050年の日本を想定して書かれた本。日本人の精神性、日本の金融、産業、教育の構造的欠陥を鋭く指摘。1999年というと自分は英国留学から帰国した年で、失業率が上昇し、今よりも危機感が強く、暗い雰囲気だったが、そこから四半世紀、日本の地位・存在感は確実に低下し、将来見通しはさらに厳しい。にもかかわらず、危機感は薄くなっているようにも思える。まだ本の序盤だが、すでにかなり身につまされる内容であり、冷静さを失わずに読了できるか、自信が持てない。