love once upon a time㉘
自分を赦す
からだ(筋肉かな)をつかう
こういうことをコツコツやってきて少しずつ自信、自分への信頼を取り戻してきた。今やりたい、と思うことに飛びつけるようになったのも、その体力があるのもこういうことをしてきたおかげ。
これに関しても自己共感をかさねているけどまだあるな~と感じる。このシリーズによく登場する彼にじぶんからお別れしたこと。もうずっと前、22年くらい前。
彼は、とにかく愛し上手、愛情表現が上手、わたしより2つ若くて、マレーシアでバイトをしながら当時はまだ大学かな、で学んでいた。大学院にいくつもりでいた。わたしはマレーシアで働いていたお給料が低くてこのままやっていくのはむずかしいと感じて一旦帰国し、日本で派遣で働きながら学位を取りたいと思っていた。またマレーシアに戻るための準備期間だった。日本で働き始めて、以前よりお金をいただくようになり色んな国に彼と行きたかった。彼の国のパスポートで行ける国には制限があった。タイは行けたけど、インドネシアは行けない。日本も後見人がないと入れない。わたしは働き始めたばかりだったけどわたしの親が後見人になるよ、と言ってくれていた。彼はわたしの親が後見人になって日本に来るのをいやがった。
20代、彼は結婚とかこどもにはまったく興味がなかった。わたしは結婚してみたいなと思っていて、こどもも産んでみたかった。結婚すればいろんな国の行き来もできるようになるな~と思っていた。それについて彼に伝えたこともあった。
彼はわたしが休みを取れるたびにマレーシアに会いに来てほしいと思っていた。わたしがholidayでともだちと他の国に行ったりすると機嫌がわるくなった。マレーシアに住むもうひとりのアルバニア人のともだちはスイス人の彼と結婚していろんな国に行くようになっていた。かれが親しくしていたのは主にオーストラリア人のバイト先の同僚たち。似たような境遇でも自分だけ移動できないストレスは感じていたと思う。
This relationship is not going anywhere. そんな風に感じていた。若かったわたしはこういうステキな関係にまた出会えるだろうとも思っていた。会社の帰り、最寄りの都会の駅を出た歩道橋のうえで彼と電話で話していた時にもういっしょにいられません、と伝えた。彼はとてもショックを受けて、でもすごくいやがったり、何か行動したりはしなかったと記憶している。とってもプライドの高い人だった。その後も彼とのともだち関係、ともだち以上関係は続き、わたしはまた戻ることがあるかな、と思っていたけどそうはならず彼は他の人と付き合い始めた。
自分からこの関係を手放した自分を責めたり、他の人と付き合い始めた彼にどうして、って思ったり、こうして書いてみると傷ついたポイントがいくつか見えてくる。
わたしにできることは自分を赦すことだけ。これからも長い時間をかけて自己共感していくのだろうな。
あそこで別れなくてもどこかでお別れしていたはず、あのまま付き合っていたら今いるこどもを産むことはなかった、こどもを産むこともなかったかもしれない、今やってるおもしろいこと全部出会わなかったかもしれない、etcetcだから仕方なかった。仕方なかったをする前に自己共感したい。彼の中にも残っているだろうなと感じる感情、わたしの中の色んな感情、いつかぜ~んぶ愛におさまる日が来ることを祈って。