CHS懐旧同好会 / beatmania IIDX
よければこちらもご覧ください。
結論
以下のような場面で強く立ち回れます。
旧作をプレイしたい
他のプレイヤーのギアチェンを参考にしたい
緑数字を大きくしてFHSを設定したい
Fascination MAXX事故のリスクを抑えたい
Beat Juggling Mix
CHSとは?
「マニュアル操作が必須なハイスピード」
です。
このハイスピードオプションは、NHSやFHSのようにBPMに応じた緑数字の自動調整機能が存在せず、HI-SPEEDと白数字の両方の値を手動で調整することで初めて任意の緑数字に設定することができます。
このような性質から白数字がBPMによって上下する、非ソフラン曲でもハイスピ調整が必須となるなど、普段使いするにはかなり苦しい特徴を持っています。
NHSもそうですが、実際のところ初期設定だけCHSで行い、FHSに切り替えるプレイヤーが大半ではないでしょうか。
「ピーキー」
というたとえが個人的にはしっくり来ています。
上述した通り、FHSやNHSとは違いすべてがマニュアル操作のため、運用できる場面や人が限られてくるオプションです。でもハマれば強い、歴史とロマンあふれるハイスピ、それがCHS。
メリット1「旧作では一強」
旧作はRootage以外FHSやNHSが存在しません。
なのでCHSが大活躍!選択肢がないだけとか言わない
メリット2「他人を参考にしやすい」
こちらは昔から存在したからこそのメリットです。
トラブルシューティングのための文献や動画が多く、アドバイスを貰いやすいことも一つの強みといえるでしょう。
メリット3「BPM145以下では緑数字の下限がNHSを下回る」
NHSと異なり、HI-SPEEDの手動設定が必要だからこそ生じるメリットです。例えばFascination MAXXの場合、BPM100で始まったあとすぐに4倍の400に移行します。そのため、HARD以上でのクリアを狙う場合、正攻法だと緑数字を通常の4倍にしてから曲を開始する必要があります。
しかし、NHSは緑数字の最低値が1200固定です。最適な緑数字が300より大きい場合、"単純なFHS切り替え"では緑数字を4倍にすることはできません。
一方、開始BPMが145以下の場合、CHSは設定できる緑数字の最低値が1200を下回ります。BPMの変化倍率が大きい楽曲に対抗する場合は、CHS (で設定した後にFHSに変更) が安牌でしょう。
メリット4「BPM変化依存の事故がない」
すべての操作に緑数字の自動調整機能がないため生じるメリットです。
FHSではSUD+の操作に、NHSでは鍵盤の操作に、自動調整機能が付帯しています。基本的には便利な機能なのですが、わずかな時間にBPMが乱高下する場合、想定していたBPMと異なるタイミングで緑数字が再計算されてしまい、最終的に緑数字が合わなくなる事故のリスクがあります。
一方、CHSはSUD+を動かした分だけ緑数字が変化し、鍵盤を押した回数だけHI-SPEEDが0.25刻み (例外的に2以下の場合は0.5刻み) で動くため、操作内容が一緒であればタイミングによらず結果が一致します。
例としてBeat Juggling Mixでは、BPMが94から最終的に2倍の188になる箇所があります。しかし、BPMが188に落ち着くまでの一小節間は、BPMが1拍ごとに
94→198→192→186→170→188
と推移します。これをFHSで処理しようと思った場合、スクラッチ操作 (皿チョン) の場合は186のわずかな隙間でスタートボタンを離す必要があります (しかも微妙に前後の緑数字がずれる)。また、鍵盤操作をしようにも直前にスクラッチがあるため、皿の勢いを止めてからでないと鍵盤操作が開始できません。
一方、CHSでかつSUD+が下限 (SUD+の白数字42) の場合、SUD+を小さくする向きで直前の皿を回せばSUD+が変動しないため、すぐに鍵盤操作に移行できます。また、94から188は最終的に2倍になるだけなので、HI-SPEEDを4.00→2.00、3.00→1.50、2.00→1.00のいずれかにすることで前後の緑数字が一致します。
ただし、このギアチェンを行う際は、
「SUD+ガン上げでBPM94の時に緑数字が最適値付近になるHI-SPEEDが4.00、3.00、2.00のいずれか」という条件を満たす必要があります。(事実、筆者がCHSを利用する曲は本曲とFAXXの2つだけです。そういう意味でも個人的にCHSはピーキーなロマン砲という印象を持っています。)
まとめ
メリット3や4に該当する楽曲は現時点でほとんど存在しないものの、今後追加されていく可能性は0ではありません。アクの強いソフラン曲が追加された際に、自分の環境ではCHSが最適解ではないか?と検討する価値は十分にあるといえるでしょう。