見出し画像

レッスンでは「感じること」を分かち合ってもらう

筆者は、レッスンの学習目的は「レッスンを通して聖霊から個人の啓示を受けること」だと考えています。

以前の記事では、質問を通して聖霊の導きを受けるための様々な質問の仕方と種類について解説しました。

今回は、その質問に関連して、個人の啓示を受けやすくなる質問について、さらに考えてみたいと思います。


聖霊からの導きは「感じるもの」

心に「感じる」、これはレッスンの場合では、往々にして「聖霊からの霊感」であることが、少なくありません。個人の啓示は、受けるものであり、感じるものだからです。

この聖霊の声は小さく、微かだと、聖書には書かれています。

地震の後に火があったが、火の中にも主はおられなかった。火の後に静かな細い声が聞えた。

列王記上19章12節

聖霊からの導きは“静かな細い声”と表現されるほど小さな微かなもので、多くの場合、耳に音として来るよりも、心に感じる場合がほとんどです。

聖霊からの導きを心に感じるとは、初めはどういうことかわからない場合が多いです。しかし、それでも心に思い浮かんできたことに注意を払っていくならば、しだいに聖霊からの導きを聞き分けることができるようになります。

とくに聖霊からの個人の啓示は、深く考えている時と実際に行動している時に受けることがほとんどです。また、祈っている時にも感じることが多いです。

その3つのタイミングで心に浮かんできた思いや考え、イメージには、注意して耳を傾けてみることをおすすめします。それが聖霊からの個人的な啓示である場合がほとんどだからです。

「感じること」を尋ねる

筆者はレッスンでの霊感を招く質問によるディスカッションの際に、レッスンに聖霊による個人の啓示を招くために、必ず心がけていることがあります。
それは「感じること」を答え、分かち合ってもらうことです。

質問の際に、「この質問を読んで“感じたこと”を分かち合ってください」と言うようにしています。
また、全体での発言を促す際も「この質問の答えは何ですか」ではなく、「どんなことを感じましたか」「感じたことは何ですか」と、感じたことを分かち合い、発表してもらうようにしています。

こうすることで、「答えは何だろう」と正解を探すのをやめ、どんなことを感じたか、何を感じるか、どんな思いや考えが浮かんできたか、思い出したことはあるか、といった「聖霊からの霊感、導き」に心が向くからです。

このように質問することで、答える方も安心して正解にとらわれることがなくなり、聖霊の御霊の導きに集中できるのです。

レッスンを通して「聖霊の賜物」を磨き、伸ばす

日頃から心に感じることに注意を払っていると、聖霊の導きを受けるの能力磨かれ、聖霊からの導きをより受けやすくなります。

この能力は才能と同じで、磨けば磨くほど鋭くなり、より多くの聖霊からの導きを認識できるようになり、それを使わずに放置していると、どんどん鈍っていき、最終的にはまったく導きを感じなくなってしまいます。

また、「聖霊の賜物」を受けている会員ならば、一般の方よりもはっきりと、また多くの啓示を受けることができます。
それでも聖霊の導きは注意していないと聞き取れず、それを聞き取り、聞き分け、感じるには、それなりに練習、訓練が必要です。

そのためには、聖霊の賜物を使い、それを磨き、伸ばすには、絶えず心に感じることに気を配ることが大切です。

聖典にはこうあります。

見よ,主なる神はこう言われる。「わたしはここにも少し,そこにも少しと,教えに教え,訓戒に訓戒を加えて,それを人の子らに与えよう。わたしの訓戒を聴き,わたしの勧めに耳を貸す者は,知恵を得るので幸いである。わたしは受け入れる者にさらに多く与え,『もう十分である』と言う者からは,彼らが持っているものさえも取り上げる。

レッスンにおいて「感じること」を尋ねることで、生徒は「感じること」に注意して耳を傾けるようになります。
これは、個人の啓示、霊感を聖霊から受けるための大切な訓練になります。

そして、レッスンの目的として教師が絶えず意識し、生徒にも聖霊の導きを感じられるように求め、小さな導きでも大切にするならば、その導きを受ける能力、聖霊の賜物は、レッスンを通して伸ばされ、磨かれていくでしょう。

そして、真の教師である聖霊から教えを受けるようになるのです。

導きを受けたら「メモ」を取ろう!

筆者は、レッスンの中で感じたことはメモを取るようにしています。
また、生徒にも感じたとをメモしておくように伝えています。それは、聖霊からの個人の啓示であることが多いからです。

聖霊からの導きは、よほど強烈なものでない限り、放っておくと簡単に忘れてしまいます。聖霊からの導きに対して、メモは必須です。

聖典にはこうあります。

それゆえ,善を行うことに疲れ果ててはならない。あなたがたは一つの大いなる業の基を据えつつあるからである。そして,小さなことから大いなることが生じるのである。

教義と聖約64章33節

主人は彼に言った、『良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかなものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ。

マタイによる福音書25章21節

また、教会の預言者ブリガムヤングは次のように言っています。

わたしたちの生活は,小さくて簡単な状況からできており,それらが積み重なって大きなことにつながり,男性や女性の人生を創り上げるのです。

ブリガム・ヤング長老

小さな導きも大切にし、それをメモを取るという小さな簡単な手段によって大切にするならば、主は聖霊によって大いなる導きをたくさんくださるでしょう。

いいなと思ったら応援しよう!