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「聖文って、どうやって研究してる?」筆者のオススメの聖文研究方法3選
クリスチャンにとって人生の指針となるもの、それは聖書やその他の聖典も含めた「聖文」です。
聖文にはイエス・キリストのような人物になるために必要な様々な教えが書き記されています。聖文に親しむこと、これがクリスチャンとして喜びであり、また目標の一つでもあります。
預言者たちは、たびたび聖文を「研究」してくださいと言っています。「学んでください」ではなく「研究してください」です。
聖典にも次のように書かれています。
……さて,わたしは,キリストの言葉をよく味わうようにあなたがたに言った。……
この「学習」と「研究」の違いとは、何なのでしょうか。「食べる」と「味わう」は、どう違うのでしょうか。聖文を「研究」するとは、どういうことなのでしょうか。どうすれば聖文を「研究」し「味わう」ことができるのでしょうか。
ということで、今回は聖文を「研究」することについて、筆者のやっている「研究」に方法もご紹介しながら、考えてみたいと思います。
聖文を楽しむ!
聖文に親しむ際に筆者が心がけていることは、聖文読書を楽しむことです。
じつは、読書にはストレス解消やリラックス効果があることが研究によって分かってきました。読書によって脳が活性化し、幸せホルモンとして知られる「セロトニン」の分泌を促進させるそうです。
また最新の研究結果では、6分間の読書でストレスが68%も減少することが報告されています。
このような読書の効果を得るために大切なのは、読書を心から楽しむことです。聖文も同様に「読まなければならない、読まされている」と感じながら読むと苦痛になってしまいます。「読みたい、知りたい、浸りたい、味わいたい」と思って、できるだけリラックスして読めるといいのではないかと思います。
しかし、筆者も皆さんもこの忙しすぎる現代の、スピード社会、効率病の中で生活しています。なかなか聖文をゆっくり読む時間がないという方も多いかと思います。日々の肉体的、精神的な疲れもあるし……。
それに関して、デビッド・A・べドナー長老が、忙しい中でも聖文を読むことができる方法を以下のように紹介しています。
「目が回るように忙しい毎日を送るわたしたちには,時間を見つけて有意義な聖文研究をするという心構えがあるとか,単にそうした『願望がある』というだけでは不十分です。わたしの経験では,毎日決まった時間帯に,それもできれば決まった場所で研究することによって,ずっと効果的に聖文を調べ,研究できるようになります」
決まった時間帯に、決まった場所で読むのはとても効果的です。また、「1日何分かは聖文読書のために時間を取る」とあらかじめ決めてしまうと、忙しい中でも読みやすくなります。読書の分量ではなく時間で決める方が筆者には合っていました。
その中で、いかに楽しく読めるか、喜びを感じられるか、そこにフォーカスしていきます。
一つのポイントは登場人物に「感情移入」して、その人になったつもりで、その人が感じる気持ちや思いを追体験すると楽しく読めると思います。または、物語を俯瞰して様々な視点、視座で人物について考えても面白いです。
また、新たな「発見」があると、聖文読書が楽しくなります。
私たちは聖文を繰り返し読んでいきます。その中で、新しい発見をするためには、発見をするための目を養うことが肝心だと思います。それがまさに聖文研究の第一歩になると思います。
そのための方法を3つご紹介します。
方法1.「テーマ」を決めて読む
「テーマ」とは自分自身の日常生活の中でのテーマです。具体的には、悩みや希望、問題解決の方法などです。
たとえば、人間関係について悩みがあるとします。「とても苦手な人がいる、そんな時にどうすればいいのか、聖典の中にそれに関する何か解決策や役立つ情報はないか……」と探しながら読みます。
学生ならば「勉強や部活動に役立つ聖句はないか」、成人していれば「仕事に対する役立つ聖句はないか」とやはりテーマを決めて役立つ聖文を探しながら読むと、深く研究できると思います。
しかもすごいことに、聖典にはどんなことでも書いてあるのです。どんな問題や悩みであっても、解決に役立つ、あるいは支えになってくれる聖句が見つかります。
ぜひ、ためしてみてください!
方法2.「質問」をつくる
これはちょっと変わった読み方で、聖典で好きなところを選んで、その聖句を使って「質問(霊感を招く質問)」を考えて、さらにその質問について自分で深く考えてみる方法です。
たとえば、次の聖句、
したがって,あなたがたはこれからもキリストを確固として信じ,完全な希望の輝きを持ち,神とすべての人を愛して力強く進まなければならない。そして,キリストの言葉をよく味わいながら力強く進み,最後まで堪え忍ぶならば,見よ,御父は,「あなたがたは永遠の命を受ける」と言われる。
……ならば、こんな質問ができます。
Q.「完全な希望の輝き」とは自分にとって何だろうか?
Q.キリストの言葉を「味わう」とは、どのように聖典を読めば味わえるのだろうか?
Q.「信じる」と「確固として信じる」ことの違いはなんだろうか? 確固としてキリストを信じるために自分は何ができるだろうか?
Q.「神とすべての人を愛して力強く進まなければならない。そして,キリストの言葉をよく味わいながら力強く進み」の部分でなぜ「進み」ではなく「力強く進み」となっているのか? 「進む」と「力強く進む」の違いとは何だろうか?
こんなふうに読んだ聖句から霊感を招く質問を作り、個人や家族でその質問について考えて感じることを分かち合ったり、メモを取っていきます。
質問と感じたことの両方を書くノートなどを用意すると、あなただけの聖文研究ノートができるでしょう!
方法3.「私に従ってきなさい」のレッスンで教える
以前の記事、
でも述べたように、聖文を最も深く学び、研究できるのはレッスンの教師をやることです。
今現在、日曜学校やセミナリー、インスティテュートの教師に召されていない人はどこでレッスンをするんだと思われるかもしれませんが、私たちには「私に従ってきなさい」のプログラムがあります。家庭で毎日聖文を学ベル「私に従ってきなさい」のプログラムは、教師をするのにうってつけのものであり、聖文研究の絶好の機会です。
このプログラムは家庭で福音を学ぶためのプログラムですが、毎日レッスン教師ができる機会を生み出すプログラムでもあります。ぜひこの「私に従ってきなさい」の教師をして、そのために聖文を深く研究していきましょう。
3つの筆者オススメの方法の最後の「私に従ってきなさい」、これについては次アップする記事(おそらくレッスン準備記事28)で取り上げようと思っていますので、ご興味がある方は覗いてみてください。