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探究授業のお手伝いをしてきました

2年ぶりくらいに小学校へ授業をしに行ってきました。

小学3年生、約100人が、
私の時代にはなかった
「総合的な学習の時間」というカリキュラムで、
自分で課題を見つけ、情報収集し、自分で考え、
自分の答えを見つけるという「探究」をしているんですって。

私は昭和40年代製。
ゆとりでもなく、さとりでもなく、
ザ☆詰め込み型、第2次ベビーブームの受験戦争世代なので、
教科書を丸暗記、問題集を解きまくる時代。

昭和は縦一列
平成は横一列
令和はバラバラ、いろいろ なんですって。


私は、
数学の文章問題が大好きで、
計算問題が苦手で、
英語で論文を書くのが大好きで、
文法(穴埋め)問題が苦手でした。

漢字ドリルよりも読書感想文
計算ドリルよりも自由研究が好きだった私は、
「探究」という概念がある、
今の学校って、いいなあと思います。

私は小学生の頃から、今でもですが、
ノートには「わかったこと」や「気づいたこと」を
図形のように書き込むので、
小学生のとき、
先生が黒板に書いたことをノートに丸写ししていないことが、
隣の席の子に見えてしまうと注意されていました。

ほっとけよ。

と思っていたものの、
先生は「先生の書いたことをうつすように!」と
言うので、私も何も言い返せず。

ま、いちよ先生が書いたことも書きましたよ😣
めんどうなので。

今なら、「探究できてますね」って
先生にほめられたかもしれないですよね~。

決してノートに授業以外のことを考えて
落書きをしていたわけではありません。
小学生の頃は、
先生は100%私に話しかけてると思ってるくらい、
授業に集中していました。
目の前のことに全力で集中しちゃうので。

恋をしてしまった高校生のときは、
そうはいきませんでしたが💕

今なら、「ことりさんのように探究しましょう」って
みんなのお手本になってたかもしれないな~(笑)


さて、そんな小学3年生の総合的な学習の時間、
「市役所の人に質問しよう!」というタイトルで、
お招きいただいて行ってきました。

事前にいただいた質問は16!
授業時間は45分!

1問に3分かけてたら時間オーバーしちゃうという
なかなかなハードルの高さでした。
といっても、
私は時間をコントロールするのは苦手じゃないんです。
むしろ、めっちゃ得意!

2分の時間を余して、
担任の先生が話す時間まで残してピタッと終わりました!

時間が足りなくなりそうならしゃべらなければいいし、
急ごうと思えば思うほど、黙ればいいんです。
詰め込んじゃいけないんです。(笑)
「時間がない」なんて無駄口言わず、
次にいっちゃえばいいんです。

時間が余りそうならしゃべればいいだけです。
話すことがない!と思えば、
今まで話したことを繰り返せばいいんです。

それを時計の針を見ながらやるだけ。


2、3週間前に先生からあらかじめ質問をいただいていたのですが、
3年生のこどもたちからは、
100も200もいろんな質問があったそうです。
その中から先生が選んだとおっしゃっていました。

その質問がすべて秀逸でした。

先生が100人の小学3年生に、
いろんな気づきを埋め込もうとしていることを感じましたし、
また、市役所の職員が答えられる質問に
してくださっていた先生の配慮も感じました。

どんなことが一番記憶に残っているか、
たぶん、みんな違うでしょうし、
みんな違ってそれでいいし、
「一番面白かったこと」はなにか、
聞きたかったなぁ。

一番面白かったことや、
それをどう感じたかって、
100人いたらみーーんな違うし、それでいいのよ、
それがいいのよ✨
って、そこまで言いたかったなぁ

その役割は本業の先生にお任せします…


16の質問は、
ごみ減量、リサイクル、道路・公園整備、給食、図書館、
庁舎建設、給食、ゆるキャラ、コミュニティバス、
昔の地図、川の埋め立て、町内放送、地元の名物…

限られた45分という授業でしたが、
こどもたちがよく声を出して喜んでくれてたのが、
本当にありがたかったです。

先生は事前に質問を考えてくれて、
私は資料を用意し、
こどもたちも反応してくれて、
いい45分をみんなでつくることができた気がします。

こどもたちからの「質問」に対して、
「こたえ」を用意したのですが、
私がこどもたちに本当に知って欲しいことは、
その「こたえ」になった理由、背景です。

そのこたえを導くときの動機を感じて欲しいです。

こうしたい!と思って、
やってみたんだよ、
やってるんだよっていうことを知ってほしい。

だから、
こうしたい!と思ったら、
もっと考えてやってみたらいいんだよということ。

世の中、答えがなかったり、
答えがいくつもあったりします。

大切なのは、
答えと思ったことはすぐに過去になること。
大切なのは、
また答えを探して行動すること。

小学3年生のこどもたち。
これからいろんなことを経験し、苦しみ、楽しみ、
理不尽なことにも出会うでしょう。

こどもたちが、たくましく成長し、
行動してほしいと、心から祈っています。



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