【ため息】欲望のまま、暴走する彼女
彼女は目立ちたい人。
大きな声でよくしゃべります。
沈黙が苦手です。
うるさいほど笑います。
しゃべり出したら止まりません。
話題として得意な分野は「理念」「理想」です。
彼女は認められたい人。
自分がしたことを過剰にアピールします。
控えめという言葉は彼女にありません。
誰よりも早く、一番に気づいたと主張します。
私だからできた、と堂々と言います。
自分の性格を説明、アピールします。
酔えばかわいい目とふわふわの体で
男性にはしなだれかかりもします。
SNSも大好きです。
仕事中、LINEもSNSもしているのを知っています。
いいねとか、メッセージを、常に気にしています。
彼女はほめられたい人。
自分をほめてくれる人には、
振っている尻尾が見えるかのように寄っていきます。
苦手な人、苦手な仕事には立ち向かいません。
ほめられたいので失敗したくない、
だから苦手なことはしないのでしょう。
人には「できない理由を探すな」と言いながら、
自分はできない理由を「苦手だから…」と言って遠ざかります。
彼女は他の人とは違うと思われたい人。
何年も前から、SNSなどで見かける「スーパー公務員」って言ってキラキラする人たちに憧れ、すり寄り(言葉わるっ)、私も!とあせるようにじたばたしていました。
「その人ともつながってる」
それが口癖。
「好きな人から好かれたらいいやん」と言った私に、うーんと唸った後、「やっぱり不特定多数にモテたい」と本音を数日後に吐露した彼女。
彼女は団体を立ち上げたい人。
ここまでの承認欲求は、劣等感からくるのかしら?と思っていたら、どうやらそうではなく、
付き合っていくうちに、自意識が異常に高く、ちやほやされたくて、天才、すごいとただ言われたいのだ、ということがわかりました。
みんなが内心どう思ってるかよりも。
数年前、「団体を立ち上げたい」と言っていました。
私はそれを聞いて、「何のために?」
「団体をつくらないとできないことってなに?」
と尋ねました。
NPOを立ち上げようと、いろんな人に相談したみたいですが、
相談する人、相談する人、
「なんのために団体が必要なの?」と言われ、
彼女は答えられなかったのでしょう、
10人の設立賛同者が集まらなかったのか、NPOは断念したようです。
彼女を地方創生担当にした理由
私は地方創生の企画立案、特に民間との調整を、
こういう、独創性を嗜好する彼女に今年からお願いしていました。
目立ちたいという性格に向いていると思ったのです。
でも、庁内での調整はことごとく苦手。
それは想定の範囲内。
よく話しながら、気を付けるべきことを話したり、状況を報告してくれたり、頑張ろうと努力していました。
管理職になり、新しい所属になった今年からは、調整はできるようになって欲しいと思っていました。
とうとう、暴走した彼女
許可がないとできないことを、
やってから事後申請してきました。
許可できるでしょ?止めても無駄よ、と挑戦状のように。
でも、順序が逆です。
上司である私も管理監督責任が問われる可能性があります。
これは例えると、
開発許可を与える部署に勤める管理職が、
不動産業を始めてしまった、みたいなことです。
公務員は倫理観が問われます。
彼女は、企画という部署にいて、市役所の中枢の協議に立ち合う管理職です。
その仕事に、曇りのない気持ちで取り組まなければならないのに。
彼女と、よく話してきたつもりだったのに、
とうとうやってしまった、正直、ショックです。
目立ちたい目立ちたがり、
そんな部下に手を焼いている方、
アドバイスをください・・・涙
このまま市役所で新しい事業を立ち上げる企画という部署の管理職として、
彼女を調整会議に立ち会わせ、
彼女の提案や意見をどこまで聞き、どこまで信用すればいいのでしょう。
↓官民連携地方創生とスーパー公務員について。
↓市役所でもチャレンジできる、企画できる。
とりあえず、明日からも会議です…