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【まちづくり】公園おそうじを続けていたら、希望をきいてくれた
2年前、その公園は、荒れたい放題でした。
公園には小さな池があるのですが、
数年間わきっぱなしで放置された藻が浮き、
誰も近づけない、近づこうともしない池でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1655379626740-sWgOM4L8tk.jpg?width=1200)
この池以外のエリアは、掃除もされていて、
管理されていない公園ではないはずですが、
葦と雑草が、はびこり放題。
![](https://assets.st-note.com/img/1655379857389-5H3ZrMFFyG.jpg?width=1200)
池は、完全に見放されている状態でした。
この池は、埋め立て地に作られた人工池で、
水の流れが少なく、
藻がわくので困っていたそうです。
その対策として、
『干潟をつくって藻の発生を抑制する』
メンテナンスフリーな生き物のたくさんいる環境を目指す、
という、ある大学のフィールドになりました。
土を入れ、砂を入れ、葦を植えました。
初めの数年は、生き物の数も増えていたようです。
増えるように投入もしていました。
でも、勝手に循環、というわけにはいかず、
池は荒れたい放題の悪循環に。
今じゃ生き物はほとんどフナムシ。
ところで、
フナムシの幼虫って、飛ぶって知ってました?
ある大学のフィールドになってるから、
触ってはいけない、という解釈ができていて、
その大学も研究に飽きたのか、
両手が上がってしまったのか、
誰も何も何もしない状態になり、
その公園の池は何年も見捨てられていたことがわかりました。
久しぶりに散歩に来て、この状況を見たとき、
「あまりに、ひどい!」の一言です
人を誘い、お掃除を始めることにしました。
お掃除、やってみよ!
もちろん、ごみの処分のことがあるので、
処分方法だけは公園管理者と調整してからです。
![](https://assets.st-note.com/img/1655380429104-A6R8alxZ8B.jpg?width=1200)
週1回通いましたが、
浮いている藻を取り除くのに1ヶ月かかりました。
その藻の下には黒いヘドロがいっぱいで、
それをすくうのに数ヶ月かかりました。
でも、完全にはすくえません。
藻をだいたい取り終えたら
次は葦と雑草エリアです。
刈って、切って、抜いて、土をどけて、根っこと土を分けて…
これも数ヶ月かかりました。
まさに土木作業。
そうやって毎週のように池の掃除に来ていたら、
そこは県立公園なんですが、
県の担当者から、会いたいと言われました。
公園のお掃除ボランティア、ありがたいというお礼と、
公園をもっとよくしたいので、どうすればいいか、
アイディアがほしいとのこと。
私たちなりに考えていたことをお伝えすると、
そのときは、難しい、みたいな表情でしたが、
なんと、数ヶ月後に、
「ご提案通りにします」
とのお返事が。
善意の行動は、誰かの心を動かすこともある
要望したことの3割でもなく、
5割でもなく、8割でもなく、
なんと、10割、100%実現です。
仲の良い人たちと楽しく汗をかいているだけなのに、
正直、楽しんでいるだけなのに、
そんな私たちに、今後の公園の考え方までどうすればいいか尋ねてくれて、
しかも、提案が通るなんて。
これだから、ボランティア活動というのは本当に強いです。
無償で、善意で動くことは、本当に強い。
この前、ネット記事を見ていたら、
人に喜んでもらうことを喜びとして、
喜んで行動する人のことを、
ライトワーカーと言うそうです。
進んで灯りを点けようとする人のことです。
その記事では、生まれつきの性格だとありましたが、
考え方、行動の教育じゃないかと私は思います。
こういう行動があるんだよと、
周囲の環境から価値観を教えられ、
身につくんじゃないかなと思います。
私もそんな価値観を伝えられたら…
勇気を持って誰かや何かのために行動できる人を
応援したい気持ちで、
この出来事をnoteします。
備え付けられた公園の遊具で遊ぶのもいいですが、
藻をすくい、草を抜き、ごみを拾うのも楽しいですよ。
と、思ったわけです。