君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず、ってことで。
獅子身中の虫
っていうのは、仏教用語が元になっているようです。
実はこの年になって、初めて聞きました。
なので調べてみると、
獅子の体内に寄生して、
ついには獅子を死に至らせる虫という意味だそうです。
転じて、組織などの内部にいながら害をなす者や、
恩をあだで返す者なんていう意味があるようです。
役所とかの組織の内部にいて、改革をしようとする人のことを、
「獅子身中の虫」と例える人もいらっしゃるようです。
よっぽど役所という組織に対してネガティブな見方をされてるのかなぁと思います。
そこはちょっと私とは違うかもしれません。
そもそも役所自体は、社会の機能として必要だと思うし、
コミュニティの人たちが善意と規律を持って運営しようとする組織が必要と思います。
結局、私たちは同じ地球上に暮らす運命共同体。
みんなお母さんからおぎゃーと生まれた、かわいい赤ちゃんだった人たちで、お互いに関わり合っていく運命です。
・・・ちょっと話が飛びましたが。(ことり🐦だけに)
私にとって市役所という組織は、私を採用し、給与をくれ、
このコミュニティの一員になるための経験とチャンスを与えてくれた組織だと思っています。
確かに、行き過ぎた前例踏襲主義とか、
変える気がないとか、手段の目的化とか、
想像力の低下とか、気の緩みとか、
周囲に有害なオーラを放つ機嫌の悪い表情とか、
ぼーっとして見える人もいます。
でも、そんな人も私たちのコミュニティの一員。
まちづくりには、排除すべき敵も、死んでしまってもいい存在もありません。
(私含め、いつか去り、いつか死にますが)
市役所でいうと、
職員はみんな遅刻せずに月曜から金曜まで毎日出勤しています。
きっと、方針とか、ルールとかを、
理解できる、腑に落ちる方法で決め、示すことができれば、
良い意味でも悪い意味でも、
真面目に頑張って守ろうとする人たちだと思います。
そんなに根っから意地悪な人もそんなにいないと思うのです。
だから、
前例踏襲的で、保守的だし、自己保身気味なんだと思います。
できたルールを守る能力は抜群です。
えっと、
決して馬鹿にするつもりはないので、誤解なさいませんよう。
私も真面目なこのコミュニティの一員です😊(何に真面目なのかは置いといて。)
たまに、血気盛んな熱意のある職員がいて、
この頭の固い組織、職員を変えなくては!なんて意気込みで、肩に力が入って、鼻息の荒い職員もいたりしますが、
いつか、疲れて抜け殻になります。
敵か味方か、勝つか負けるか、征服するかされるか…という発想には少し違和感があります。
私はそういうところが、選挙がある政治家じゃなく、行政家なのかもしれません。
人の考えや行動を変える、なんてことはできません。
もし隣の席の人が、自分の考えや行動を変えようとしてきたら、と想像してください…
北風と太陽、のお話を想像してください…
自分でしか自分の考えや行動を変えられません。
私は、組織の中で、職員の隣でやってみるだけです。
それは、時に、大きな影響のあることかもしれないし、
早朝みんなが出勤する前にやってる職場のお掃除みたいな、だーれも知らない小さなことかもしれません。
きっと、
いいなと思えば、賛同してくれるでしょうし、
やってみたいと思えば、
勇気を出し、自分の考えで別の方法で歩み出す人もいるでしょう。
そんな人が増えて欲しいです。
自分の良心に従い、工夫できること。
そこには、気づきを安心して雑談できるような、
お互いを認め合う職場環境が必要なのではないかと思います。
君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず
ってことで、これは孔子さんのお言葉です。
自分の意思をしなやかに貫く、
そんな勇気を持っていたいと思います。
みんなと一緒の行動ではないかもしれないけど、
自分の正義を信じて流されず、
にこやかに思いを主張すること。
そして意見は交わしても、誰も否定しないこと。
ケンカしないこと…できるだけ(小声)😉
少しだけの勇気を伴う行動に、
スキとかウインクしてくれる人が増えると、とっても嬉しいです。
もともと、他の人が私をどう思おうと、気にしない傾向の私。
気にしても仕方ない、という方が正しいかも。
だからといって、
皆さんのお気持ちを害したいわけではありません。
どうか、自分の頭で考えた行動を選択し、
幸せになっていただきたいと思っています。
やっぱり、
「獅子に元気がなくなり死んでいく」とか「弱っていく」のは、
なんだか、悲しいことだし、もったいないと思います。