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多世代の、男女問わない、ゆるやかなつながりが欲しい

市役所で、総合計画や総合戦略、地方創生推進交付金を担当したことをきっかけに、
人の幸せってなんだろうと考えるようになりました。

私は「ゆるやかなつながり」があることかなと思っています。

一般的な用語だと、
「サードプレース」「第三の居場所」という言葉がそれに似ていると思います。

ファーストプレース

自宅とか、住まいのあるところと言われています。
家族や血縁などのつながり、
切っても切れないような、
生まれたときからのつながりです。

セカンドプレース

職場、学校など、自宅ではない場所で、
長い時間を過ごすところと言われています。
他人から理解してもらいやすい肩書きを与えてくれる、
社会的に所属するつながりです。

サードプレース

自宅や職場・学校以外の、居心地のいい場所のこと。
家族などのつながりの中で求められる役割、
職場や学校などのつながりの中で求められる役割、
そういう「役割」を重く感じず、
そういう役割からくるストレスから解放され、
息抜きができ、
楽しく、
自分らしく、
平等を感じ、
安心感を得られ、
小さな幸せを感じる場所のことです。

いろんな場面で役割を求められ、
つい、求められた役割を果たそうとして、
ストレスを抱えてしまいがちな現代生活。
日本だけがこのストレスいっぱいの社会生活に
潰されてしまいそうなのかというと、
この「サードプレース」を唱え始めた人は
アメリカの社会学者さんだそうです。

厳しい社会生活に心を折られてしまう若い人たちも、
定年退職後に孤独感、孤立感に涙する大人たちも、
きっと、こんな「サードプレース」が
解決の1つになるんじゃないかと思います。

この「サードプレース」は、
「ゆるやかなつながり」に近いと思います。


ゆるやかなつながりは幸せのモト

家族や職場・学校という強いつながりではなく、
「ゆるやかなつながり」も、幸せのモトだと思っています。

他にも、
「自己決定権」も重要だと思っています。

なので、市役所職員としては、
「ゆるやかなつながり」「サードプレース」を
市役所が演出、創出しなければならないか?
というと、
そうではないと思っています。
大切なのは、「ゆるやかなつながり」「サードプレース」が
生まれる可能性のある「余白」をつくっておくことが、
市役所の仕事として大切なのかなと思います。
関わる人を増やし、
自治制度に求められる「民度」を育てるのも、
この余白が大切だと思っています。

・・・何を言ってるか、
私は本当に伝えるのがヘタですね、伝わりますか💦

↓ 「民度を上げる」施策とは


公園そうじでゆるやかにつながる

数年前から、公園そうじをしています。
ちょっとした経緯があって、
「ほったらかし」になっている公園でした。

行政としてはなかなか手が出せない事情があり、
住宅地からも離れているので、
住民、利用者も放置している状態で、
結果的にもごもごもごもご、
ほったらかしになっていました。

そんな事情を知っていて、
市役所職員としては動きにくいので、
一緒に掃除しようと言ってくれる人と、
恐る恐る、勝手にお掃除し始めました。
公園管理者さんも好意的に協力してくれました。
(これは私の職場つながりが影響したと思います)

お掃除ボランティアとして続けて欲しいとも言われ、
ちょっとまどろっこしい公園の経緯を、
県の職員さんが私たちの活動をストーリーに組み立て、
解決に導いてくれ、
ごみ袋、軍手も提供してもらえるようになり、
市の職員さんもごみの処理を喜んで引き受けてくれ、
困りごとはないかと聞いてくれるようになり、
私たちのお掃除活動には、
お天気以外に難しさやバリアを感じません。

そうなると、このお掃除活動はすごく楽しいです。

家族や職場や学校での役割はまったくなく、
一人の個人として、
できることをやる、
できるときにやる。
参加すれば、ありがとうと言われる。
参加すれば、話しかけられる。
お掃除しながら近況報告や世間話や相談も。

一緒に活動している人は、
子育て女性にアプローチができる人や、
職場つながりでアプローチできる人がいます。

私も職場つながりで、
市役所をもうすぐ退職する男性職員にアプローチできるので、
この活動は、多世代の、男女問わない、
ゆるやかなつながりになると予感しています。

ちなみに、なぜか
公園掃除は市役所の女性職員にうけません・・・


この活動は、
公園という「公共空間」を活用するので、
自主性だけではなく、
平等性や公平性、公益性に配慮した活動が求められます。
だからこそ、誰でも参加しやすい活動をしています。
オープンに、楽しく。

すべて完成された公園、公共施設、
行政がすべてをやってしまう公園、公共施設、
つまり、余白のない公園、公共施設では
できないことだと思います。

私の密かな目標は、
別の公園で、私たちの活動のように、
お掃除活動が始まることです。
お掃除をきっかけに、
オープンで平等で公平な、
ゆるやかなつながりが広がることです。

「ゆるやかなつながり」のある人が増えますように

ファーストプレース、セカンドプレースで
なんだか満たされず、しんどい思いをしている人こそ、
サードプレース、「ゆるやかなつながり」を
見つけられますように。

たまたま、私の場合、公園ですが、
これがnoteでもオンラインゲームでもSNSでも
実現できると思うのです。
どこかに「余白」という、
他者の関わりどころを持っておくコトって大切。
お店でも、イベントでも、公共施設でも。
ちょっと関わりたくなる、
ちょっと支えたくなる、
関わって感謝される、そんな余白。


SNSなんて、
参加者が自ら喜んでコンテンツを提供している、
まさに余白だらけ。

ゆるやかなつながりがある人が増えて、
幸せを感じる人が増えますように

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