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指定管理者制度導入理由 民間の良さ、とは
公の施設の管理・運営方法についてです。
関係者の皆様には常識であろう「指定管理者制度」
市役所に勤務して20数年ですが、
去年、初めて公共施設を所管することになり、
今年、この公共施設の「指定管理者」を募集し、
来年以降の「指定管理者」を決めることになります。
なので、勉強を兼ねて、
民間の良さをもう一度考え直しています。
公の施設の管理運営を、市に代わって行う、
「指定管理者制度」の導入目的は、
① 行政サービスの向上
② 行政コストの縮減 です。
参考:平成22年12月28日「指定管理者制度の運用について」総務省通知
この2つの目的が達成できそうな公の施設について、
市は、
「指定管理者制度」で管理・運用しようと決め、
議会に上程し、審議いただくわけです。
①行政サービスの向上とは
これ、公共施設を管理する初心者の私にとって、
深い話だな~と思うんです。
なるほどな~、行政の限界だよな~です。
専門性のない、得意分野も苦手分野もない、
突然の人事異動が前提の、
ジェネラル志向な行政組織にどっぷりいると、
そりゃそうだよな~と思います。
そんな面白いコンテンツ、考えつかないわ。
この施設を世話し、運用をするとき、
行政公務員が管理・運用方法を直接考えて調達し、
企画し、行政サービスを提供するよりも、
民間事業者が管理・運営方法を考えて調達し、
企画し、行政サービスを提供する方が、
市民にとって良いものができる。
施設にはそういうものがあるよね。
言い換えるなら、面白いコンテンツを考えるのは、
行政公務員よりも民間事業者の方が、
優れているということです。
好きこそものの上手なれ、です。
行政は、
市役所は、
専門的な人ではなく、
数カ所の人事異動に耐えうる、
得意不得意のない人間を育成していますから。
民間事業者には
ノウハウ(専門知識、技術、手法、情報)がある。
というよりむしろ、
この公共施設を運営するに当たり、
行政には
ノウハウ(専門知識、技術、手法、情報)がない
ということです。
指定管理者制度を継続しようとするときには、
「やっぱり行政にこの施設を管理・運営するノウハウ(知識も技術も手法も情報も)ないよね」
ということを確認し、説明することが大事だということですね。
なるほど。なるほど。
わかりやすいところでいうと、
美術館、ホール、博物館など。
コンテンツが重要な公の施設は、
指定管理者制度が向いているということですね。
受ける、時代の流れ、そういうのありますからね。
なるほど。なるほど。
② 行政コストの縮減とは
これが今の私に難しいんです。
行政が発注するより、
民間事業者が用意した方が
同じことを安く調達できるって?
行政は、入札や見積もりなど、安く調達する制度があります。
また、予定価格でダンピングを防いだり、
物価スライド条項があり、
物価変動を事業者に一方的に負担させなかったり、
それなりにルールがあって、
合理的に調達しているわけです。
その調達よりも民間事業者が調達した方が、
コストが安いって、いったいどういうことでしょうか。
行政の人件費が高い、
民間の人件費が安いということですか?
同じ人間、同じ日本人、同じ仕事なのに?
指定管理者制度で、
安く働く人をつくるっていうのはおかしいです。
となると、
コストの低減って、どういうことなのでしょうか。
・・・う~ん。これがわからないんですよね。
指定管理者制度によりコストが低減できる
ってどういうことなのでしょうか。
同じことをやったとしても、安くなるのでしょうか?
それって、
ブラックな働き方や
ブラックな契約方法を
民間事業者に押しつけてるように聞こえません?
指定管理者制度なら「安くなる」理由とは・・・
成果に対するコスト、
費用対効果で説明するしかないのかしら。
できれば
行政にあって民間にないもの
民間にあって行政にないもの
そのおかげで「コストが低減する」と説明したい
もう少し考えてみます。