恣意的な運用に戸惑う
公務に携わる皆さんは、
行政手続法の趣旨はご存知だと思います。
昨年に引き続き、今年もまた、
行政手続法の趣旨の理解を疑いそうになる、
ある行政庁から文書作成の指示を受けています。('-'*)
ある許可申請の案件です。
行政手続法の対象です。
ある行政庁の職員
「○○○ということが分かる文書を課長名で追加提出してください」
私
「去年はこの書類で大丈夫だったのが、
どうして今年は不足だとおっしゃるんですか?
去年と今年、何か変わったのですか?」
ある行政庁の職員
「私たちは監査が心配なんです」
私
「あらま。」(呆れて数秒絶句。)
そこ、まったく間違ってません?
大丈夫?
むしろ反対方向じゃない?
「審査基準が変更されました」なら正解だったと思いますけど?
この方に、どのレベルからお話していいやら。
・・・本庁の法制部局、研修してあげて、と言いたい。
本気、出そうかな。
この行政庁は、
内部通報制度の趣旨を理解していないと、
専門家から厳しく指摘されたと報道されている組織です。
一緒やん・・・(苦笑)
前知事に票入れるぞ(脅迫w)
閑話休題。冗談はおいといて。
常識でしょうが、行政手続法の趣旨は、
「行政運営における公正の確保と透明性の向上という趣旨」から
行政庁の恣意的な運用を抑制するために、
行政手続法第5条第3項があります。
これ、大事です。
公務員の常識ですよね。
「審査基準」を決めて、公表しておかなければならないんです。
もし仮に、その行政庁に「監査」なるものがあって、
それを心配されているのであれば、
なにを「監査」しようとしているのでしょう。
この行政手続きの審査過程において、
「審査基準」にもとづかない資料の提出を求めた行為こそ、
指摘されるべき行為、
監査指摘事項じゃないんですか?
ま、まさか。
その心配、じゃないんですか?
い、いったい、な、なんの監査?
どんな監査を受けているのでしょう。
しっかりパワハラしてるか監査?
さ、さすが。
知事が知事だけに…
いやいや、すぐふざける悪いクセ。
「なんの「監査」を心配されてるんですか?」
と申し上げたのですが、明確な返答はありません。
「そこはわかるでしょ~」とみたいに甘えてくる。
わかるかい。
去年もありました。(苦笑)
文書の作成を依頼(指示?命令?指導?)されるのであれば、
その根拠になる「審査基準」を見せてくださいと、
去年も申し上げました。
去年から引き続き、私の問いに明確な回答はありません。
・・・この行政庁のクセ、慣習、組織風土でしょうか?
去年は「公表してない内規でもいいですよ」
と添えてあげましたが、
今年は行政手続法をまっすぐに、本気でいきます。
「審査基準」にないようですが?
書類作成要求の根拠を説明してください。
今年も無視されるかな~。
ああ、前知事も、
市役所職員である私が
業務上必要があって話しかけているのに
堂々と公衆の面前で延々と無視したよな~。
不都合な声は聞こえない組織なのかもね・・・(遠い目)
名物、確証バイアス。
とはいえ、私もね、回答できないことはわかってます。
「審査基準」にないからです。
審査基準に書いていないことを要求する人物が、
「監査が心配」とおっしゃってる。
ね、ね、なんか、笑えません?
「あらま」って言った、私の気持ち、わかりません?
内部通報の告発者捜しや、パワハラなど
倫理とか道義とか
財務規律、内部統制とかが話題になっている組織なので、
もしかすると、ひょっとして、ですよ
まさかまさかです。
行政手続法の遵法意識は大丈夫なのかと、
一県民として心配な気持ちになります。
この方個人ならまだいいとして、
去年もですよ。
もしかして組織風土かと心配しそうになります。
ああ、私の杞憂でありますように。
ということで、
本庁の法制部局になら理解できる文章を、
この行政庁に送付しました。
ここで立ち止まっていただかないと、
本当の意味での「監査」に抵触してしまいます。
もしかして「訴訟」の可能性もあります。
というか、
毎年要求がエスカレートして、
私の事務量が増え、
私の仕事の時間が奪われることが心配。
公務員の皆さんなら常識だと思います。
行政手続法の趣旨を理解せずに、
雰囲気でなんとなく仕事をして、
結果的に恣意的な運用をすると、訴えられます。
もうすでに訴えられて
負けて
判例となった行政庁もあると思いますが。