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不当要求・パワハラ・カスハラ対策の基本「根拠のない業務はしない」

前回のnoteで、
行政手続法を知らない、ある行政庁の職員について
ぼやきました。

私たち地方公務員って、
根拠なく、申請者に対して書類などを要求しないことは、
まずもって常識。

行政手続法があろうとなかろうと。


パワハラが浸透しきってそうな、こちらの行政庁は、
根拠を示さず文書作成を要求する常習組織。
実は毎年、あれ出せこれ書け、言われてます。
「一筆書け」って言われたのって、
あとにも先にもこの組織からだけ。
暴力団みたいな言葉づかいでしょ?

上司から部下へ、
確実に引き継がれている、この組織のマインドのようにお見受けします。

オレ、県やぞ
とでも思ってらっしゃるのかしら?

「オレは知事やぞ」

ああ、なんか聞いたことある。
私の今年の流行語ですね。

こういう、根拠なき審査・指導を「恣意的な運用」として、
行政手続法では禁止しています。

なので、今回は弁護士の助言をいただきながら、
というより、
弁護士の言葉をそのまま、
この出先機関の職員にメールしました。

そしたらね。
それに対する返事はなく、
非公表の「審査指針」とやらを、ありがた~く
一部開示で示してくるわけです。

その内容を示して返事だと思ってるから
あきれちゃう。

まず公表されていないことで審査基準として成立してないのに、
加えて、具体的じゃないという重ね重ねの無効具合。

行政手続法を調べようともしなかったことは明白。
あちゃ~。
弁護士と半笑いで呆れました。

あかん。

向上心も探究心もお見受けしないばかりか
リーガルマインドがない。

大丈夫?

本庁の文書法制担当に確認してみてはいかが?
と提案したけど、確認したかどうか・・・

むしろ、その行政庁の本庁の文書法制担当は、
「現場の担当者に理解がなく、申し訳ない」と
言っていました。

ま、それは一定しかたないと思います。
うちの市役所だって同じこと。
事情、内情、惨状に同情します。
根拠を確認せず、雰囲気で仕事してる人は、
残念ながらまだまだ多いです。

行政手続法・行政手続条例は、
申請者じゃなく行政庁を束縛するルール。

まさか、公務員の私たちが縛られるなんて
そんなルールがあるなんて想像ができない、
勘違い公務員様はまだまだ多くいます。

市民に義務を求め、申請者を束縛する条例・法律しかないと思っている、
そんな「お上意識」な人、まだ生きています。
そして再生産、育成されているようです。
この担当者、20代ですよ。

「オレ、知事やぞ」


ってセリフ、
そんな組織の「お上意識」の具現化でしょうね。
スーパー公務員だわ。
公務員アワードさん、表彰してー!

本庁の文書法制担当の嘆きのようなコメントが
耳に入ってくるほど、世の中は狭い。

他の組織の人に指導するのは私の仕事じゃないので、
これ以上は言いませんが。


ただ、
去年と同じ手続き、内容、提出書類なのに「ダメだし」「追加要求」する、
その行為はありえない。

なぜ変わったのか。
去年は良かったのに今年はなぜだめなのか。

ルールが変わったのか、
担当が変わったのか、
気分が変わったのか、
申請者に説明が必要です。

とにかく、法を知らない相手でも仕事は進めなくちゃいけないので、
どうでもいいようなアホらしい文、
お問い合わせの件については○○です、
というちっちゃい文章を書いたら、なぜか許可が出ました。

なんだそれ。

これで通る理由がわからない。

なぜそんな1文があれば許可が出るのか、
なかったら許可が出ないのか、
根拠がわからない。

公表されている「審査基準」どころか、非公表の「審査指針」にも書いてない。
???

「一筆書かせたオレ、やったぜ」
なのかしら?

つくづく、バカバカしい。
ほんと迷惑。
これパワハラじゃないですか?と弁護士に相談したら、同じ組織じゃないのでパワハラではありません、とのこと。残念。

バカバカしい鬱憤晴らしに付き合わされることを「バカハラ」とでも名付けたい。



根拠のない業務はしない。


不当要求対策、パワハラ・カスハラ対策の基本のキです。

今回の行政庁。
根拠なく、雰囲気やパワーで、オラオラと押し切ろうとする組織文化が、
あの告発文書に端を発したいろんな事象がおきた原因じゃないかと感じます。

副知事による取り調べ報道などを見る限り、
法の趣旨たる根拠を確認せずやっちゃう、
この組織文化のシンボルじゃないかしら?
(笑)


根拠は大事です。

法律やルールを守るから、
法律やルールが守ってくれます。


ちなみに、
私がいつも「自治六法」をそばに置いて読んでいるのを
弁護士は褒めてくれました。
見ててくれてうれしいです♪

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