低迷期の思い出
いろんな大変なことが続いて、自分史上最低の自己肯定感を持っていた時期があった。その頃に出会った男の人について、ふと思い出した。
彼はやさしい犬のような風貌で、音楽や洋服のセンスもよかった。あまり喋らないのだけど、ちょっとした言葉が面白いし、私はすぐに気に入った。自分と似ていると思ったのだ。
でも、言葉の端々に滲むネガティブさが気になる人だった。これまでに言われたことないような、冷たく酷い言葉にびっくりした。人に向かって、ましてや気に入っているから会っているはずの相手にその言葉??私は困惑した。
つまり、自己否定感がとても強い人だったのかなと思う。素敵なのに、本当に勿体ないとしか言えない。でもしかし、今思うと当時私もそんな彼を惹きつけるだけのネガティビティに溢れていたのかもしれない。
おそろしいモラハラの芽。気を付けないと、と思った。