まりえ

日々思い付いたことを綴ります

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最近の記事

もと隙間恐怖症

楽しくもやはり忙しすぎたこの数年ののち、今少し時間ができた。いろいろと、取り組んでいる事ごとのあいまというところで、1〜2か月くらい、時間に余裕がある。 若いころは、予定のない週末にざわついたものだけれど、今はただただゆっくり過ごすことが好きだ。 うちのことをこなしていくのが楽しく、学生時代に戻ったような気分。こういうのが、人生順調ってことじゃないかと、思うのだ。 集中して何かを形にするときには、休み休みって訳にいかないこともある。精いっぱいやるだけやったら、こうしてのん

    • 忙しくて忙しくて。

      わたしは若いころから隙間恐怖症と言われるくらい、スケジュール帳の空きに不安になってしまうほうだった。 今でも、週末2日とも空いているのを見ると、少しそわそわする。 しかし、ようやっと、本当に空っぽな日の効用に気づきつつあり、2日ともでなくとも、月に何回かの休日は、予定を入れないようにしている。 忙しく過ごす中の空っぽの休日は、迎えてみるとそれはそれは心地よいもので、思いつくままに掃除や片付けをしてみたり(洗濯は平日在宅ワーク中のタスクにしてるのでやらない)、読書や昼寝をしてい

      • ダークな人々

        世の中には、本当にたくさんの悪人がいる。ということに気づくようになった。いろんな経験から見る目が研ぎ澄まされたというか、まるでお化けが見えるようになったしまったような気持ちだ。 意地悪をする人、人を利用する人、一番困った時に突き落とす人。 心理学の本なんかによると、自分に自信がないから人に攻撃してしまうとか、共感する機能が弱いとか、刺激を過剰に求めているとかが理由だそう。でも、そんな弱々しい話なのだろうか。 悪人が悪をはたらくには、もう少し別の動機があるように私には思え

        • ウサギとトラ

          新しい仕事を始めた。今までとは違って、少しステップアップしたポジションで、それなりに長い社会人生活で身に付けてきたお作法だけでは乗り切れない立場になった。 本当に嫌で嫌で仕方がなかった前職での学びが、今ここで生きている。前職につくまでは、いわゆる「ウサギ」としてキャリアを歩んできた。そして、ハラスメントにまみれた前の職場で「トラ」の人生が開花したのだ。 今いるところでは、「トラ」にまでなる必要はない。それはとても幸せなこと。これまでとは違って、ひどく個性的な会社ではないし

          ピンクの門に迷い込み

          ちきりんさんの「普通の門とピンクの門」を読んだ。なんて素晴らしい表現力。これこれ!と思った。 新卒のころ、私は普通の門を選んだ。といっても、正確には普通の門の中の端っこのほうにあった、専門職の門だった。売りになるスキルも経験もない新卒時代、コミュニケーション力やら何やらだけで戦わなくちゃいけない世界は、本能的に避けたようだ。ピンクの門の存在については、確かにその時点で私も気づいたけれど、至極当然そんなコースには進みたくないと思った。 そして専門職コースを歩み、外資系の世界

          ピンクの門に迷い込み

          明るい方向を向くこと

          松田青子さんの「持続可能な魂の利用」を読んだ。 雑誌でもよく取り上げられてて、一大ブームになったキムジヨンのような感じかなと、何となく後に回していた。けれど、読んでみたらやっぱり松田青子さん。心が震える作品だった。 初の長編ということで、柚木麻子さんを思わせるような、物語の展開がある。フェミニスト、という括りはあまり好きでないけれど、同世代の彼女らの本には勇気づけられる。まいってしまうような現代社会、日本社会に対して、被害者意識にとらわれてしまうのではなく、明るく知的に、

          明るい方向を向くこと

          英子ちゃんの世界

          松田青子さんの「英子の森」を読んだ。 英語ができればグローバルに活躍できる、そう信じて真面目に勉強してきた英子ちゃんは、世間一般の人と比べれば英語ができるけれど、プロまでが遠い、そんな位置にいるような若い女の子。 外資勤めの私や周りの友達の多くは英子ちゃんの要素を持っている。社会人になりたてのころなんて、私は本当に英子ちゃんそのものだった。 物語のなかで、英子ちゃんはお母さんと「森」に住んでいる。ウィリアムモリス柄があふれるような家で、ジャム入りの紅茶を飲んだりして暮ら

          英子ちゃんの世界

          底打ち

          しばらく勤めていた会社を少し前に退職した。心も体も疲れ果てていて、とにかく距離を置きたかった。 私のキャリアプラン、そして人生プランにおいて、こんなことになるなんて全くの想定外だった。何度か転職をして、いろんな経験もしてきている。その上で、しっかりと選んだはずだった。社会人になってからずっと憧れだったポジションで、気になっていた会社だった。 退職してしばらく経ち心の傷もだいぶ癒えてきて思い返してみると、始める前に想像していたとおり、面白い仕事だった。小さい組織だったので、

          低迷期の思い出

          いろんな大変なことが続いて、自分史上最低の自己肯定感を持っていた時期があった。その頃に出会った男の人について、ふと思い出した。 彼はやさしい犬のような風貌で、音楽や洋服のセンスもよかった。あまり喋らないのだけど、ちょっとした言葉が面白いし、私はすぐに気に入った。自分と似ていると思ったのだ。 でも、言葉の端々に滲むネガティブさが気になる人だった。これまでに言われたことないような、冷たく酷い言葉にびっくりした。人に向かって、ましてや気に入っているから会っているはずの相手にその

          低迷期の思い出

          ゼロ秒思考、再考

          転職したいと思いながら何をしたらいいのかが見えてこなかった頃、何かのご縁でマッキンゼー出身の赤羽さんの「ゼロ秒思考」という本を読み、しばらく実践していました。テーマを決めて、それに沿った内容を1分間でできるだけたくさん箇条書きにする、というシンプルなメソッドで思考を言語化するトレーニングです。 朝起きて毎日書き出していた当時を思い出すと懐かしい。時間のある今、またやってみようかな。

          ゼロ秒思考、再考