配信音声の革命なるか? VEAは買って損ない魔法のツール

皆様ごきげんよう。
LLST music & V ch.のレーシーです。

いまさら聞けない配信音声処理シリーズとしていろいろとやってきました。
こんな偉そうな講釈垂れてる人はさぞ知識と技術を動員した素晴らしいパッチを組んでいるんだろうなァ、、と思われたかもしれません。
私が今使っているのはiZotope VEA一つです。
OzoneやRXでおなじみのizotopeがリリースしたVEAは、公式ページを覗くと

どんな音声録音もプロフェッショナルな音にしてくれる、コンテンツクリエイターのためのAIオーディオエンハンサー。業界を牽引するRX、Ozone、Nectarのテクノロジーを詰め込んだVEAを使えば、音質の改善、より安定したレベル設定、バックグラウンドノイズの低減などの作業が素早く簡単に行えます。

VEA - iZotope Japan

とあります。
こういう「これを使うだけで貴方のトラックは命を吹き返し最高のサウンドになってすべての悩みが解決するよ!」てきなうたい文句は音楽プラグインの定番です。
ただしそれがizotopeで、収録音声に特化していてしかも価格が5300円。
Summer of soundのElements suitsで1万円ちょっとですからとりあえず買ってみてもいいかなという気になるのは不思議なところです。

30日くらいデモができたのでお試しで使ってみて、気に入ったのでそのまま購入しました。
OBSで起動させるのですがVEAはVST3なのでそのままでは読み込めません。
以前紹介したwaves Studiorackで起動させます。

OBSの音声設定をより柔軟に! Waves StudioRack V14|れー (note.com)

良くも悪くもこれまでのizotopeっぽくないシンプルなUIです。メーターの一つもありません。

Native Instruments味

一番左にはCleanというつまみが。RXのテクノロジーとありますが操作感としてはwavesのClarity vxそのものです。おそらく流行りのニューラルネットワーク系だとは思いますが、Clarityほど効きは強烈でないものの強めにかけても破綻しにくいです。ただ全体的に音がやせるような感じはあるので最低限にしておきたいですね。

真ん中はSharpというつまみ。EQ関係が中で動いているようで上げるとその名の通り抜けがよく鋭い音になっていきます。
内部では割と複雑な動きをしてそうな変化の仕方をします。
かなり効きは強く、結構極端な音になりやすいのでやりすぎには注意です。

一番右のBoostつまみはコンプ関係。これが一番優秀なのではないのでしょうか。回せば回すほど音がパツパツになって前に出てきます。
掛かりは非常に派手ですが、かかっている深さを考えるとそこまで違和感は感じません。
ただ、同じくワンノブ系のwaves R-Voxよりかかりが早くアタックが強くでる感じはあります。
Shapeと合わせ上げすぎるとかなりトランジェントが強くなってしまいがちなので、OBSで録画して聞き直すなどして調整したいです。

どのつまみも掛かりはかなり強いので、わかりやすいからと言ってすぐ最大まで回してしまうのは怖いかなと思いましたが、これが一つあれば知識も何もなくても最高の音声環境ができてしまいます。
正直私個人もあれこれ考えてやるよりこれ1つでばっちり整ってしまうので、マイクとプリアンプである程度音を作ってしまえば残りはVEAのみでやっています。

OBS上で起動させるにはちょっとひと手間必要ですが、これまでの自動化系プラグインとは明らかに使い勝手が違います。
プラグインは基本音楽制作、エンジニアリングに使われるものですのでそのように設計もされています。
配信に特化した使いやすいプラグインといえばDootecがありましたが、こちらはなんといってもiZotope。
配信でこれを使って不満が残るのであれば、基本的なゲインステージングやマイク・HAの選定などどこか前提で間違っていないか確認してみましょう。

追記
dbxのコンプを導入したことでVEAもほぼ使わなくなってしまいました。
かなしい

https://youtube.com/@-llsymusicch.-8054?si=lUrxhlkmCrttu74E



いいなと思ったら応援しよう!