初心者的Pigmentsの使い方①
こんにちは、初心者ボカロPのレーシーです。
DTMをしてらっしゃる方は大なり小なりシンセ使ってると思いますが、自分で音を作っているという方はどうでしょうか。
SERUMやAVENGER、SPIRE等などいろいろなシンセが操作感の良さを売りにしています。
折角だったらプリセットを選ぶだけじゃなくて、自分で音を作っていきたいですよね。
今回はArturiaがリリースしているPigmentsについて書いていこうと思います。
ArturiaといえばV-collectionやFX collectionなどアナログモデリングが強いイメージですが、現代的なデジタルシンセとして登場したPigmentsも侮れません。
3オシレーターという現代のソフトシンセ基準では普通なオシレーター数ですが、うち2オシレーターがWavetable、ハーモニクスもしくはサンプラー、1オシレーターがVAまたはノイズとなっています。
Pigmentsは顔料という意味だそうですが、立ち上げて一番目を引くのが中央を横切るカラフルなモジュレーションソースです。
シンセとして構成の似ているSERUMやVitalは、ウェーブテーブル+使いやすいLFOという、ダブステップ以降音楽界を席巻するサブジャンルたち、とりわけベースミュージック系と凄まじく相性が良いことから天下を取りましたが、Pigmentsも一見それに近いような気がします。
ですがプリセットを見ていくと、攻撃的なサウンドもあれど大半がかなり幻想的な、音色がどんどん変化していくKeyサウンドが多いことがわかります。
ベースもアナログシンセっぽいサウンドを装飾したような、不思議なサウンドが多いです。
プラック系も、サンプラーを主体にwavetableやハーモニクスを上手く使って非常に蠱惑的なサウンドが多くあります。
操作系もよくまとめられており、モジュレーションは中央のところか使いたいモジュレーションを選んで、アサインしたいノブの上で右クリックしながら上下に動かすだけです。
エンベロープやLFOが3系統もあるだけでなく、短い周期を繰り返すFunctionやランダム、2つのソースを混ぜ合わせて使えるコンビネートなどかなりの数のモジュレーションが用意されており、各パラメータに自由にアサインできます。
試しにランダムを使用しウェーブテーブルの読み出し位置を不規則に動かすことで、幻想的なキーボードサウンドを作ってみました。
シンセの基礎さえ分かっていれば、ごく短時間でサウンドを作ることができます。
個人的にランダムモジュレーションとWavetableの相性は抜群です。
Wavetable自体はwavファイルですので、他のシンセから簡単に波形を引っ張ってこれるのが良いところですね。
グラフィカルで見やすい画面に弾いていて思わずうっとりしてしまうサウンドの数々。
幻想的なサウンドが好きなら買いのシンセだと思います。
ただプリセットは豊富なんですが、プリセットマネージャーの使い勝手は個人的には合わなくて少し不満です。
次回はワブルベースなどハードなサウンドも作ってみたいですね。
それではまた