楽器が弾けなくても大丈夫!初心者的UVI Falconで簡単コードアレンジ
皆様ごきげんよう
LLSY music ch, レーシーでございます。
楽器が弾けなくても音楽ができるというのがDTMのいいところの一つだと思っていて、かくいう私もほとんど弾けないのですが、毎回マウスでカチカチやるのも、、とか単音フレーズは入れれるけどコードが弾けないんだよねという同志は少なくないはずです。
多くのDAWや、一部のMIDIキーボード等にはこれを解決するいわゆるコーダー機能、入力したノートをルートとしてコードを構成してくれる機能があったりしますが、スケールの指定が出来なかったりボイシングに苦労したりということもあるかと思います。
今回はUVIのソフトウェアシンセサイザー、Falconに搭載されている機能を使って簡単に和音を生成、そしてアレンジとして発展させていきたいと思います。
大仰なことを言っててなんですが、そんな特別なことをするわけではありません。
ただFalconは非常に機能が多く、操作方法も独特でかつプリセットやマクロが非常に優秀なため、プリセット読み込みマシーンと化している方も多いと思います。
私も正直Falconで音作りをしていくことは多くないのですが、とにかくFalcon内でできることが非常に多いので、MIDIプロセッサは是非とも使いこなしていきたいところです。
まずはいい感じの音を選んでいきます。
今回はFalcon 2.8のアップデートで追加された、Organic Textureのサウンドを使ってみましょう。
Eventタブを開いて右上の+を押すと、分類分けされた大量のノートエフェクトが出てきます。
今回はChorder Extendedを選んでみます。
自分でボイシングを組んでも良いのですが、沢山のプリセットが用意されてもいるのでそこから選んでみましょう。
このまま白鍵を押すといい感じのコードが鳴ってくれるのですが、スケールに対応しないのでもう一度右上の+を押して、今度はScaleを追加していきます。
この子は非常にシンプルなので、出したくない音を選んで消灯していきます。
スケール外の音を上にずらすか下にずらすかという選択もできます。
今回はマイナーペンタトニックにしてみました。
これでキーボード上どの鍵盤を押してもスケールから外れない和音が鳴るように鳴りました。
ここまではDAWデフォルトの機能等で、同じようなことをできるものも多いはずです。
Falconの場合Chorder Extendedの他にもコーダー機能がいくつかあって、それぞれプリセットを選ぶだけでも一般的な3,4和音になったり、10以上の複雑なボイシングを組めたりと色々楽しめます。
続いて折角なので、ここからFalconらしいアレンジを加えてみましょう。
例えば同じくEventタブで、和音を入力したときそれぞれのノートが雨のように別々の動きをするレイン・シーケンスを入れてみます。
また、複数のシーケンサーを組み合わせられるのもFalconの良いところです。
さらにアルペジエーターを入れてみました。
これでレイン・シーケンスで動くそれぞれのノートにアルペジエーターがかかるようになります。
鍵盤を一つ押さえるだけで非常に動きのあるフレーズが出てくるようになりました。
これにマクロコントロールをオートメーションで動かしたりすれば、かなり有機的で変化に富んだサウンドが作れそうです。
如何でしたでしょうか。
Falconには非常に多彩な機能が搭載されており、例え鍵盤の演奏ができなくても、組み合わせ次第で 印象的なフレーズを簡単に生み出すことができます。
更にFalconはUVIの音源を開く母体としての役割も果たすので、ビンテージ系のシンセやピアノ音源、オーケストラ、民族楽器、いろいろな音源に対してこれらの機能を使っていくことができます。
Falconは持ってるけどEventページは触ったことないなという方がいらっしゃれば、是非とも好きなサウンド立ち上げて色々読み込んでみてほしいと思います。
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